ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下) の商品レビュー
第二次世界大戦の頃の話なので、軍隊とか軍人が沢山出てきて難しいと言うのが読み始めの印象。 やけどすぐにストーリーに入り込めて、普通の小説として面白かった! 3回読み直しました!
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テンポは早く読みやすく、落ちもちゃんとあったので一安心。だが、最後は駆け足過ぎて辻褄があっているのか有耶無耶なままになってしまった気がする。歴史が変わっているのに、「つまめる」時間は今の過去ってのはおかしくないか。(確定していないからいいのか?) 何より過去に遡り、干渉できる機械...
テンポは早く読みやすく、落ちもちゃんとあったので一安心。だが、最後は駆け足過ぎて辻褄があっているのか有耶無耶なままになってしまった気がする。歴史が変わっているのに、「つまめる」時間は今の過去ってのはおかしくないか。(確定していないからいいのか?) 何より過去に遡り、干渉できる機械を持っているのに、それにしては旧式なやり方だなぁと。
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わたしは好きですよ 恩田氏の著作の中でも大好きな作品です。 人類のあまりの傲慢さ・・歴史に介入せんとする姿勢 まあ人間的には「黒歴史」は潰したいというの理解できますが。 実際に当の「2.26事件」を生き抜いた人々に対する 冒涜以外の何者でもないでしょう。 頼むから「死なせてくれ」...
わたしは好きですよ 恩田氏の著作の中でも大好きな作品です。 人類のあまりの傲慢さ・・歴史に介入せんとする姿勢 まあ人間的には「黒歴史」は潰したいというの理解できますが。 実際に当の「2.26事件」を生き抜いた人々に対する 冒涜以外の何者でもないでしょう。 頼むから「死なせてくれ」そういうの辛いですよね。
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なんだかんだ言いながらもアメリカを主体とした国連の真の目的は、偏見かもしれませんが頷けるところがあります。 また日本の将来を憂う昭和初期の若き将校達の情熱と焦燥、あくまでも職務として取り組み、ある意味ではゲーム感覚の未来の科学者達など、非常に上手く描かれていました。それらをこんな...
なんだかんだ言いながらもアメリカを主体とした国連の真の目的は、偏見かもしれませんが頷けるところがあります。 また日本の将来を憂う昭和初期の若き将校達の情熱と焦燥、あくまでも職務として取り組み、ある意味ではゲーム感覚の未来の科学者達など、非常に上手く描かれていました。それらをこんな大作に仕上げた恩田氏はやっぱりスゴイ!
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恩田作品はその作品世界に入り込むと一気に引き込まれてしまう。今回もぐいぐいと引き込まれ、先が気になって一気に読んでしまいました。終盤にかけての伏線回収はとても気持ちよかったです。二・二六事件という実際に起こった事件を題材にしていますが、歴史ものやSFが苦手という方も楽しめるのでは...
恩田作品はその作品世界に入り込むと一気に引き込まれてしまう。今回もぐいぐいと引き込まれ、先が気になって一気に読んでしまいました。終盤にかけての伏線回収はとても気持ちよかったです。二・二六事件という実際に起こった事件を題材にしていますが、歴史ものやSFが苦手という方も楽しめるのではないでしょうか。あらすじを見て著者の「ロミオとロミオは永遠に」と似た空気を感じて手に取ったのですが大正解。大満足の作品でした。(図書館)
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う~ん、分かりにくい小説だった。 タイムトラベル物であり、扱ってる背景が二・二六事件となると、かなり面白そうだと思ったんだけど、少々、期待はずれだった。 二・二六事件は、皇道派と統制派の対立(反目)を軸に、様々な人が様々な思惑で動いた事件だと思うが、そのあたりの事が描かれてない...
う~ん、分かりにくい小説だった。 タイムトラベル物であり、扱ってる背景が二・二六事件となると、かなり面白そうだと思ったんだけど、少々、期待はずれだった。 二・二六事件は、皇道派と統制派の対立(反目)を軸に、様々な人が様々な思惑で動いた事件だと思うが、そのあたりの事が描かれてないのが不満。安藤、栗原の両青年将校と石原莞爾、そして未来からきた「国連」の職員たちを描いてるわけだけど、もう少し他の人たちの動きなり思考なんかを描いても良かったような気がする。 なかなか物語に入り込めなかった。 子供時代の鉄棒なんかは上手い使い方だと思うけど、現実の歴史を知っているだけに、「この後、どうやってストーリーをまとめるのかな?」と言う興味だけで読み進めた。胸に迫るような感動とか余韻もなかった。 ☆3個 恩田陸は「夜のピクニック」や「ネバーランド」なんかの学園モノの方が自分に合うな、と再認識。 この手の小説だと宮部みゆきの「蒲生邸事件」の方が奥行きがあって楽しめた。
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間違いなくSFなのだけれど、よくよく考えると、これって一種の歴史観を示してもいるのかもしれない。 私がそれを感じるのは、「登場人物たちは『正史』通りに確定しようとしている」という部分。 つまり、「正史」って、「勝者の記した『正しい史実』」だから。 恩田先生がどこまで「正史」に意味...
間違いなくSFなのだけれど、よくよく考えると、これって一種の歴史観を示してもいるのかもしれない。 私がそれを感じるのは、「登場人物たちは『正史』通りに確定しようとしている」という部分。 つまり、「正史」って、「勝者の記した『正しい史実』」だから。 恩田先生がどこまで「正史」に意味を込めたかは分からないのだけれど、この話のオチ(あまりに衝撃的な展開)を思い出すに、「歴史」ではなく「正史」としたのは、やっぱりそういう考え方が根っこにあってのものな気がする。
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こんな結末だったっけ(°_°)fragmentがこんな形で伏線になっていたとは。 結末をわかった上で“歴史を再生”するのはどれほどもどかしく苦しいものなんだろう。歴史が変われば違った未来があったかもしれないと、安藤も栗原も石原も感じていたんじゃないかなぁ。特に安藤に感情移入して...
こんな結末だったっけ(°_°)fragmentがこんな形で伏線になっていたとは。 結末をわかった上で“歴史を再生”するのはどれほどもどかしく苦しいものなんだろう。歴史が変われば違った未来があったかもしれないと、安藤も栗原も石原も感じていたんじゃないかなぁ。特に安藤に感情移入してしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。設定も伏線も複雑で、すべて整合性があって回収しきれているのかは不明だが、面白いからそんなことはまあいっかと思った。日本に完全なる敗北をさせ、アメリカに罪の意識の抑止力を持たせようとするあたりは現代的な視点も入っていて興味深い。どこかで誰かが絶えず歴史をやり直していたとしたら・・・、なんて空想してしまった。
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再読 あ~~~~そういうことだったのね~~~~!と謎解きはなんだかサクサク分かります 恩田陸先生はわりと運命の出会いオチすきな気がします……
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