ジョッキー の商品レビュー
かの宮部みゆき氏絶賛…
かの宮部みゆき氏絶賛ともありまた競馬が好きなので購入してみました、競馬を知らない人間にも大変読みやすく、かつ興味深く読める内容です。競馬を知ってる方にはモデルとなった主人公をあの騎手かな・・この騎手かなと登場人物にイメージを膨らませながら最後まで読める本だと思います文体や話の持っ...
かの宮部みゆき氏絶賛ともありまた競馬が好きなので購入してみました、競馬を知らない人間にも大変読みやすく、かつ興味深く読める内容です。競馬を知ってる方にはモデルとなった主人公をあの騎手かな・・この騎手かなと登場人物にイメージを膨らませながら最後まで読める本だと思います文体や話の持っていき方含めて今後新刊が出るのが楽しみな作家だと思いました。
文庫OFF
競馬の騎手が、良い馬…
競馬の騎手が、良い馬、良い馬主、良い厩舎と出会い、レースでよい成績をあげることが、どれだけ大変な事なのかが判り、加えて、そうした厳しい環境の中でも、明日を夢見て頑張る大切さを改めて感じさせてくれる本。
文庫OFF
題名の通り、ジョッキ…
題名の通り、ジョッキーである主人公のはなし。ただし、主人公が徐々に成績を上げて、一躍有名になる、と言う話ではなく、とつとつとした、馬とのつながりや、人とのかかわりなどを描いてある話。読後、とても爽やかな気持ちになった。色々なことにストレスを抱えている人にお勧めしたい一冊。
文庫OFF
読みごたえ十分!
第14回「小説すばる新人賞」受賞作品。 実力はあるけど売れない中堅騎手・中島が主人公。彼の生き方、取り巻く人々、レースにおける人馬の心理状況、臨場感……。とにかく読みごたえ十分。
yama
実に「さわやか」な物語である。 競馬にはロマンがある、ドラマがあるという話をよく耳にする。 ただ、それがキレイなものばかりだとはかぎらない。 馬への愛情を注ぎすぎる調教師。 人がよすぎる後輩騎手。 人に迷惑しかかけないベテラン騎手。 そういった清濁を併せ持つこと...
実に「さわやか」な物語である。 競馬にはロマンがある、ドラマがあるという話をよく耳にする。 ただ、それがキレイなものばかりだとはかぎらない。 馬への愛情を注ぎすぎる調教師。 人がよすぎる後輩騎手。 人に迷惑しかかけないベテラン騎手。 そういった清濁を併せ持つことも、競馬の魅力であり、この物語の魅力ではなかろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最期には G1で 勝つとは 思っていましたが。 こんな 勝ち方は 残念です。 内容が 面白く いっきに 読めましたが。 最期のレースが。 もっと 他の 方法は 無かったんですかね。 後味の 悪い 小説でした。
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この本、発刊された時に一度読んでいるのだけれど、この前行った中古本屋の棚に刺さっていたのを見つけて、思わず買ってしまった。 ショウサンことオウショウサンデーは、当時はその姿形からクロフネのイメージで読んでいたが、天衣無縫の逃げっぷりはサイレンススズカをも思わせる。 今読むと、シ...
この本、発刊された時に一度読んでいるのだけれど、この前行った中古本屋の棚に刺さっていたのを見つけて、思わず買ってしまった。 ショウサンことオウショウサンデーは、当時はその姿形からクロフネのイメージで読んでいたが、天衣無縫の逃げっぷりはサイレンススズカをも思わせる。 今読むと、ショウサンの新馬戦に八弥のような騎手が乗る筋書きは、騎手にエージェントがついたり外国人や地方出身の騎手がいる現在では成り立たない、古き良き時代の話となってしまったな。 とは言え、ショウサンの競走成績と八弥の騎手生活をひとつの軸に、馬主と調教師の関係(今はこんな個性的な個人馬主はいなくなったけどな)、若い調教師と古株厩務員の軋轢(パドックでのスーツ姿と言えば、先日辞められた角居師のことを思い出す)、騎手の減量、トレセンの騎手だまりや馬の診療の様子などまで余さず描かれた話は、今でも十分に楽しめる。 ショウサンのレース振りはそこまで細かく記されないながらも、八弥が騎乗した新馬、500万下のレースを知れば、クラシックロードの不振と生駒によって覚醒した中山記念以降の強さが短い描写の中でも十分に目に浮かぶ仕掛け。 切羽詰まりながらも腕を頼りに騎手を続ける八弥の日常も幅広く描かれ、売れなくても総じてポジティブな中、自分が背負った情念をリエラブリーに押し付け走らせる新潟記念にはアイロニカルなところもあったり、一筋縄でないところが良い。 自分の描くストーリー通りにショウサンを走らそうとするオーナーの姿はいかがなものかと思わせるが、良い意味での馬主のロマンが少なくなった今日では、こうしたガツガツした姿も微笑ましく映る。 「いつか王子駅で」の感想にも似たようなことを書いたが、馬が強くなった割に肝腎の競馬が昔と比べてあまり面白くないのは、どうしてなんだろうな。 GⅠが多くなってGⅠ馬が何頭も出ている割にはワクワク感に乏しく、調教技術が上がった一方トライアルの意義は薄れ、ビジネスライクな大馬主の思惑からはGⅠすら使い分けの対象となって強豪が勢揃いしてのガチンコ勝負が見られないのが何とも味気ない。 常にTTGのような強豪が揃い個性ある脇役も周りを固めた時代が懐かしい!
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第14回小説すばる新人賞。らしい。 まずこの小説は読み手を選ぶと思う。題名を見ても分かるとおり、 まんま「競馬」の世界の物語であるからだ。 競馬の世界に全く興味が無い人がこの本を読んでも余り面白いと感じないのではないか。 逆に、競馬が好きな人やそこそこ知っている人であれば この本...
第14回小説すばる新人賞。らしい。 まずこの小説は読み手を選ぶと思う。題名を見ても分かるとおり、 まんま「競馬」の世界の物語であるからだ。 競馬の世界に全く興味が無い人がこの本を読んでも余り面白いと感じないのではないか。 逆に、競馬が好きな人やそこそこ知っている人であれば この本の世界観にすぐに馴染む事が出来、楽しめるだろう。 内容としては地味なフリー騎手を主人公に、 周囲で起こる馬と人との様々なエピソードがいくつも散りばめられている感じ。 一応長編なのだが、短編の連作のような小説である。 多くの人・馬と出会い、思い悩みながら ラストでは思いがけないチャンスを手にする主人公・中島八弥。 だが、その心中は複雑であり、読み手としてもどうにもスッキリしない。 最初に登場する秋月智子というキャラクターも なんだか上手く活きてない感じがある。 それでも時折クスっとさせられたり、レースの描写に手に汗握ったりと 新人とは思えない描写力があると思う。
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小説を書くのには、出だしが難しいと言われます。新人賞ですし、そのあたり、少々難があるように感じました。さらに、しばらくは読みがたいと感じるところも。でも、読んでいくうちにずんずん文章がこなれていきますし、巧みな部分もうまく活きてくるようになり、存分に物語世界に没入できるようになり...
小説を書くのには、出だしが難しいと言われます。新人賞ですし、そのあたり、少々難があるように感じました。さらに、しばらくは読みがたいと感じるところも。でも、読んでいくうちにずんずん文章がこなれていきますし、巧みな部分もうまく活きてくるようになり、存分に物語世界に没入できるようになりました。もっと言えば、競馬の世界への知見が、これを書いた当時23歳の若者にしては、尋常じゃないくらいの広さと深みがあり、そういったものに支えられて、執筆が弾んでいるように感じられもしますし、なかなかまねしようと思ってもできないその調査力、取材力が察せられる。それらの勝利ですね。知見に支えられたイマジネーションの深さによって、読者をぐいぐい引き入れていく文章にどんどんなっていきます。ただ、いくぶん、女性のキャラクターの造形が薄っぺらい。主人公の後輩騎手なんて、面白みがあり、でも、憎たらしいところもありながら、それでも愛すべきキャラクターに仕立ててあるという旨さがありますが、女性キャラは単調でうわべ的です。終盤にかけて、若干厚みがでてきますが、それでも、造形はもうちょっと足りないと思う。ま、そういった部分があるにせよ、騎手のテクニックについての描写など、ふつうは書けないところにも踏み込んでいるし、どんどん盛り上がっても行きますし、エンタメとしてよかったなあという感想です。
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自分もトレセンにいるような臨場感。 不器用だけど真っ直ぐなジョッキー八弥の波乱万丈なジョッキー生活。またずっと読み続けたいストーリーに会えた^ ^ 映画化しないかなー
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