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おめでとう の商品レビュー

3.7

145件のお客様レビュー

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12編の短編集なので…

12編の短編集なので、さくっと読める。まったりと、不思議な感じ。

文庫OFF

哀しく孤独で、すっと…

哀しく孤独で、すっとぼけたような登場人物たちが、可愛らしくて、切なくて、とっても愛おしいです。そんな中、表題作でもある「おめでとう」は、少し異色。なんて静かで、なんて哀しいのでしょう。掌編でありながら、一番好きな作品。不幸せをほっこりとした「おかしみ」で包み込んだような、川上ワー...

哀しく孤独で、すっとぼけたような登場人物たちが、可愛らしくて、切なくて、とっても愛おしいです。そんな中、表題作でもある「おめでとう」は、少し異色。なんて静かで、なんて哀しいのでしょう。掌編でありながら、一番好きな作品。不幸せをほっこりとした「おかしみ」で包み込んだような、川上ワールドを堪能できる短編集です。

文庫OFF

今を大切に生きること…

今を大切に生きることの大切さを教えてくれたような、気がします読むと分かりますよ。

文庫OFF

何回も読み返したくなります

12の恋愛を綴った短編集……ですが。やわらかく優しい文章なのに、こころの繊細で痛い部分に容赦なく触れてきます。率直で明るい物言いをする登場人物たち全員を好きになってしまう、そんなお話。

yoko

2025/10/08

カワカミ的登場人物がたくさん登場して、カワカミ的言葉でカワカミ的表現がされていて、あ〜〜川上弘美好きだ〜という気持ちになった。 この短編集を読んで、川上弘美の描く女同士の距離感とか関係性がすごく好きかもしれないと気づいた。『ざらざら』に収録されている「桃サンド」とか、たまらなく好...

カワカミ的登場人物がたくさん登場して、カワカミ的言葉でカワカミ的表現がされていて、あ〜〜川上弘美好きだ〜という気持ちになった。 この短編集を読んで、川上弘美の描く女同士の距離感とか関係性がすごく好きかもしれないと気づいた。『ざらざら』に収録されている「桃サンド」とか、たまらなく好きだったかも。本作収録の「いまだ覚めず」は女同士の関係が不思議な世界観の中に描かれていて、「こういうのだよ、こういうの…!」と電車のなかでにやにやしながら読んだ。この話の世界は色褪せていて、懐かしい感じがして、でもすこし怖くて、ほんとうに好きだ。表題作「おめでとう」は、純粋に語られる愛とさみしさに不覚にも涙が誘われてしまった。あんなに短いお話でも、泣けるものなのだなあ、しみじみ。 登場人物の誰もがどことなくさみしさを抱えていて、それは誰にも救えるものではなくて、それがなんとも切なく愛おしい。

Posted byブクログ

2024/10/12

12篇の短編集 面白かった! 「天上大風」の主人公の気力のなさ、バイタリティのなさ分かりすぎてめちゃくちゃおもしろかった ・〜等々の方法も思いつくには思いついたが、それらを実行する動機と気迫が、私には決定的に欠けていた。めんどくせぇ、というのがわたしの結論だった。 ・論理的思考...

12篇の短編集 面白かった! 「天上大風」の主人公の気力のなさ、バイタリティのなさ分かりすぎてめちゃくちゃおもしろかった ・〜等々の方法も思いつくには思いついたが、それらを実行する動機と気迫が、私には決定的に欠けていた。めんどくせぇ、というのがわたしの結論だった。 ・論理的思考を標榜する者の出す結論としては雑な結論であると思われるむきもあろうが、綿密な論理的思考を展開した結果の「めんどくせぇ」なのであることは、ここに強調しておきたいものだ。

Posted byブクログ

2024/04/30

「冷たいのがすき」がすき。言葉の細かいところにこだわる人が多く出てきたと思う。私もそういう性分だという自覚があるので親しみがもてた。

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2024/03/11

サクサク読める短編集。 電車移動とかには丁度いい 「このたびは、あんまり愛してて、困っちゃったわよ」 この台詞が好きだった

Posted byブクログ

2023/10/11

二人ともたくさんの嘘をついたに違いなかった。いつもの逢瀬に必要な何倍もの嘘を。しかし二人して、なんでもない顔をしていた。

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2023/05/26

裏表紙を見ると『よるべない恋の十二景』らしく、それらに、たよりとするところが無いのかどうか、私には分からないが、川上さんの数々のこと細かい描写に、胸を突かれるような愛おしさが湧いてくる事は確かである。 それは、最初の「いまだ覚めず」だけでも枚挙に暇がなく、タマヨさんが、十二年前...

裏表紙を見ると『よるべない恋の十二景』らしく、それらに、たよりとするところが無いのかどうか、私には分からないが、川上さんの数々のこと細かい描写に、胸を突かれるような愛おしさが湧いてくる事は確かである。 それは、最初の「いまだ覚めず」だけでも枚挙に暇がなく、タマヨさんが、十二年前の写真を捨てずに取ってある事や(しかも、壁一面に貼ってある中のどこにあるか、瞬時に分かった)、「仕事ばっかりしてる」「わたしも」の『わたしも』や、『あなたと手つなぐの、すきだった』や、「なにしてあそぶ」と、少しお化粧をして少しよそいきになったりと、言葉だけだと何ということも無いように思われるが、物語に於ける、これらの言葉の端々には、人を好きだという特別感のある思いが密かに、しかし、確かに息づいているのが、私には感じられるような気がして、読んでいて切なくなる。 また、「冬一日(ふゆひとひ)」に於いて、『百五十年生きることにした』は、それほど心には響かず、寧ろ、『私の声が、少しだけ、真剣にすぎた』から、『「そんなこと、ない」。こんどはできるだけ真剣にならないように気をつけながら、私は答えた』への私の想いや、『玄関の狭い土間に並んで靴をはき』にグッとくるものがあり、台詞もそうなのだが、それに続く、なんてことのない描写に感情移入させられるのは、きっと、そこでも言葉にならない台詞が読み手それぞれに感じられるからだと思い、こうした、その人の見えない大切なものを思い起こさせてくれる、川上さんの文章には、一言では説明できないような感情が、じんわりと込み上げてくる。 そして、「春の虫」と「冷たいのがすき」、それぞれに共通していたのは、好意的な部分だけではないところも受け入れているところで、前者は、『羨ましさのなかには、羨ましさだけではない余分ないくつかの気分も混じっていて、それは少々居心地の悪いものだった』に、後者は、『いじらしく、また、うとましく、感じるかぎり、僕は章子から離れられないのだと思う。いじらしい、だけならば、こんなに続かなかっただろう』にある、その複雑な気持ちは、自分だけに開いてくれている様々な一面に人間らしさがあることに、自分自身と似通った安心感を感じられたからではないかと思う。 それと、本書に度々登場する言葉として、『十年』があり、それは、十年ぶりに会いに行くであったり、十歳年上の男と別れたであったり、十年来の付き合いであったりと様々なシチュエーションではあるが、そこに見えるのは、人は単純ではないけれども、それとは別にある素直な単純さも魅力なのではないかということなのかもしれず、それは恋愛を経て、変わったところと変わらないところ、人間として成長できたなと感じたり、相変わらずだなと感じたり、新たな考え方を身に付けたと思ったら、それでも譲れないところはあると思ったり、十年経ってもどうしたらいいのか分からないと感じたり、おそらく、それらの思いのひとつひとつは、何年経とうが、その人の芯の部分として、もしかしたらブレずにあり続けるものなのかもしれないし、実は、そう見えるだけで、本当は物凄く大きな変化を遂げているのかもしれない、そんな変わるものと変わらないものを持ち続けて生きていく人間への愛しさと、それらを一人で抱えきれず共感を求めたいがばかりに、恋があるのではなんて思ってしまったが、あまりロマンチックではありませんね。 それでも、人を想うことの素晴らしさと、そのかけがえのなさを私に教えてくれた、「ばか」の言葉には、ロマンチックだけではない、個人的にそっと大切に包み込んでおきたいような真摯な想いに、私は心打たれたのである。 『男とのことがらは、藍生にとってあまりにうつくしいことがらなので、誰にも話すことはできない』 『女ともだちと愉しんだのと同じだけ、男のことを深く感じたのである』

Posted byブクログ