1,800円以上の注文で送料無料

妖魔の森の家 の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

カーの傑作短編集。特…

カーの傑作短編集。特に表題作のトリックはすごい! また「第三の銃弾」の中篇バージョンも収録しています。

文庫OFF

2026/04/10

妖魔の森の家だけ読みました。 当時のブリティッシュな雰囲気を、煙たいほど濃厚に感じられる一冊でした。 全体としてよくまとまっており、短編小説としては満点に近い出来だと思います。 ヘンリー・メリヴェール卿の登場シーンや振る舞いは、一見すると端役のようにも思えますが、後半ではしっ...

妖魔の森の家だけ読みました。 当時のブリティッシュな雰囲気を、煙たいほど濃厚に感じられる一冊でした。 全体としてよくまとまっており、短編小説としては満点に近い出来だと思います。 ヘンリー・メリヴェール卿の登場シーンや振る舞いは、一見すると端役のようにも思えますが、後半ではしっかりと探偵役を務めている点が、現代のミステリー小説とは異なると感じました。 現代でもそのようなギャップの描写は見られますが、本作のそれはやや現代の感覚とはずれているようにも思えます。

Posted byブクログ

2026/04/04

 カー氏の存在も、古典海外ミステリーを語る上では欠かせない存在であるかと存じます。  有名作品は多々あれど、まずカー作品の何処から手をつけようか…悩みに悩んで、私はこちらの作品を購入させて頂きました。  まずタイトルが既にファンタジー感たっぷりで、ミステリーかと思っていたけれ...

 カー氏の存在も、古典海外ミステリーを語る上では欠かせない存在であるかと存じます。  有名作品は多々あれど、まずカー作品の何処から手をつけようか…悩みに悩んで、私はこちらの作品を購入させて頂きました。  まずタイトルが既にファンタジー感たっぷりで、ミステリーかと思っていたけれどファンタジー的な要素もあるのかしら?と、海外ファンタジー大好きっ子としては非常にワクワクした訳であります。  しかしですね…実際はファンタジー要素ゼロであり(そりゃそうだ)、100kgの大柄名探偵「ヘンリー・メリヴェール卿」も真っ青の、それはそれは恐ろしいミステリーで御座いました(笑)。   こちらは短編集になっておりまして、他の皆様も各SNSレビューで綴られておりますが、表題作は割と評価されているものの他はまずまずと言った所。  うーん…私的には、表題作も他の話も全体的にまずまずと言った所でありました…残念。

Posted byブクログ

2026/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「妖魔の森の家」ヘンリー・メリヴェール卿 20年前に少女ヴィッキーが密室から消え1週間後に戻った同じ家で、再びヴィッキーが消えた。 「軽率だった夜盗」フェル博士 名画を所有する山荘の主人。ある夜その主人が自分の絵を盗もうとして何者かに殺害された。 「ある密室」フェル博士 アメリカに移住しようとした書籍収集家が密室で何者かに殴られ重傷を負う。 「赤いカツラの手がかり」 女性美容家の殺害事件。新米のフランス人女性記者はカメラマンが撮った現場写真を元に警察に協力して捜索を始める。 「第三の銃弾」 判決を言い渡した被告から復讐を宣言された判事が殺害された。密室の現場には2つの銃弾と2丁の拳銃が…。しかし死体から検出された銃弾はどちらの拳銃の物では無かった…。

Posted byブクログ

2025/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『妖魔の森の家』は世評に違わぬクオリティー。かつて神隠しに遭った少女が二十年の時を経て再び完全なる密室から消失する。二十年前の事件を目眩しにすることで、密室トリックどころか、何が起きたのか(ホワット)あるいは人間消失が何を意味するのかすらも悟らせないところが肝か。まるで魔法にかけられたような不可思議を味わえる。 『軽率だった夜盗』 不可解な状況に期待値が上がるが、真相が明かされればそれはそうでしょうという内容。科学捜査が発展途上のこの時代の探偵小説はこんなにも自由だったんだな 『ある密室』  某古典作品の応用といえるかな?こちらの密室は計算が狂ったゆえの密室。これも『軽率だった夜盗』と同じくこの時代の産物とは思うが衝撃的。これ使われたのはあの便利なイソプロテレノールみたいなやつか? 『赤いカツラの手がかり』 下着姿で公園で発見された女の死体。どうしてこんな不可解な状況(不可能ではなく)が出来上がるったの?というカーお得意の奴。真相はカーの某作品と似ているがこちらはそこまで劇的な効果を生み出せていない印象。 『第三の銃弾』 おお、こちらは衆人環視の密室からの犯人消失。 ○○の錯誤による心理的なトリックと真犯人の隠し方が光る良作。 ギリ長編くらいのボリュームで完全版も出ているらしい? 忘れた頃にそちらを読むか。

Posted byブクログ

2025/10/01

推理小説の王道サンプル集ともいうべき短編集。 ディクスン・カーは20世紀を代表する推理作家の一人で、本作はその短編集第二弾。 登場する謎解き担当は、ヘンリー・メリヴェール卿やフェル博士と、カー作品ではお馴染みの探偵役が登場する。 また「赤いカツラの手がかり」のベル警部とジャック...

推理小説の王道サンプル集ともいうべき短編集。 ディクスン・カーは20世紀を代表する推理作家の一人で、本作はその短編集第二弾。 登場する謎解き担当は、ヘンリー・メリヴェール卿やフェル博士と、カー作品ではお馴染みの探偵役が登場する。 また「赤いカツラの手がかり」のベル警部とジャックリーヌ、中編「第三の銃弾」のマーキス大佐も、魅力ある探偵役だ。 テンポ良く密室トリックなどを解明していく彼らの活躍は、疲れた左脳に適度な刺激が届くような読書となった。

Posted byブクログ

2025/04/20

 二十年前に起きた密室状態で少女が消失した事件と再び起きた人間消失事件を扱った『妖魔の森の家』や消えた銃弾の行方と『どうやって犯人は密室状態から脱出したのか』が鍵となる『第三の銃弾』など五編が収録された短編集で、どれもトリックも結末もしっかり練られていて面白かった。

Posted byブクログ

2023/12/18

初カー。有栖川先生の『密室大図鑑』を読んで、手に取った本作。いやはや、本当に凄いっ!謎の提示の仕方、事件が起きるまでの過程の描き方が魅力的過ぎた。特に良かったのは「妖魔」と「第三」だ。星四つ半。

Posted byブクログ

2023/08/25

カーの短編4つと中編1つを日本独自に編集した中短編集。 「妖魔の森の家」 表題作だけあってクオリティはお墨付き。 最初読んだ時は気付かなかったけど、解説を読んだ後に改めて読み返すと、記述が綿密に計算されていることが分かる。 怪奇的な雰囲気も良いと思った。 ただなんかトリックが回...

カーの短編4つと中編1つを日本独自に編集した中短編集。 「妖魔の森の家」 表題作だけあってクオリティはお墨付き。 最初読んだ時は気付かなかったけど、解説を読んだ後に改めて読み返すと、記述が綿密に計算されていることが分かる。 怪奇的な雰囲気も良いと思った。 ただなんかトリックが回りくどいし、途中でバレる確率の方が高いような... 「軽率だった野盗」 一見謎な状況だけど、シンプルな解決で綺麗に収まるのが良い。 「ある密室」 バカミスは好きだけど、これはちょっとインチキ臭くてあんまり... 「赤いカツラの手がかり」 奇妙な状況の死体はそれだけでミステリファンは心踊るものなんですよね、これもそのひとつ。 赤いカツラというユニークな手がかりから、謎が解けていくのも面白い。 「第三の銃弾」 複雑な状況での謎を解くパズラー的作品。 表題作よりもこっちの方が面白かった。

Posted byブクログ

2022/12/30

 1943年から1948年にかけて書かれた作品を収めた短編集。ヘンリー・メルヴェール卿やフェル博士も出てくる。  これが、なかなか優れた本格推理小説集だったのである。結末が意外で、ビシッと来る終わり方。爽快感のある作品が幾つも入っている。  とりわけ巻頭の「妖魔の森の家」が凄かっ...

 1943年から1948年にかけて書かれた作品を収めた短編集。ヘンリー・メルヴェール卿やフェル博士も出てくる。  これが、なかなか優れた本格推理小説集だったのである。結末が意外で、ビシッと来る終わり方。爽快感のある作品が幾つも入っている。  とりわけ巻頭の「妖魔の森の家」が凄かった。意外性が強烈で、アタマをガーンとやられるような感じ。これは傑作だ。  ディクスン・カーの短編集、予想外に面白くて楽しいのだが、創元推理文庫の全5巻の内、3巻以降は絶版になっているらしく、古書以外では手に入らない。これは復刊してほしいなあ、と思う。

Posted byブクログ