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月長石 の商品レビュー

3.8

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

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2018/08/17

長い。けれど面白い。関係者によって語られる証言により真実が姿を現わすってパターンは湊さんの作品のような感じ。150年も前に書かれた作品とは思えないほど今風な構成だけれど、描かれる風俗や社会制度は、たしかに19世紀だわ。第1の証言者の語りは日の名残りを彷彿とさせるし、第2の証言者の...

長い。けれど面白い。関係者によって語られる証言により真実が姿を現わすってパターンは湊さんの作品のような感じ。150年も前に書かれた作品とは思えないほど今風な構成だけれど、描かれる風俗や社会制度は、たしかに19世紀だわ。第1の証言者の語りは日の名残りを彷彿とさせるし、第2の証言者の信仰的偏見に満ちた語りはとても面白い。

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2016/04/18

はぁぁ、重たかった!(物理的に。 取り合えず読み始めて、月長石ってイエローダイヤモンドなのかよう!と叫んだ石好きです。 ムーンストーンって邦題で良かったんでないかい。 和名だと長石って入るからどうも違和感が。ムーンストーンならまだ直訳月の石だしねぇ。もしくは月光石とか…うーん。 ...

はぁぁ、重たかった!(物理的に。 取り合えず読み始めて、月長石ってイエローダイヤモンドなのかよう!と叫んだ石好きです。 ムーンストーンって邦題で良かったんでないかい。 和名だと長石って入るからどうも違和感が。ムーンストーンならまだ直訳月の石だしねぇ。もしくは月光石とか…うーん。 クラック嬢の章が読んでて一番辛かったです…。 ここはやっぱり宗教観の違いなんだろうなぁ。 すれ違いすれ違いで命を落とすロザンナに「なんなのよもう!」って思ったり、はけーはくんだレイチェルー!だったり。 女性陣が手強すぎた。 カッフさん好きなんだけどあんまり活躍しなくて残念。 カッフさんだけで別の物語が出来そうなくらい、いいキャラしてたのに! 今なら園芸刑事でコージーミステリになりそな雰囲気。 まぁなんだかんだ、最初の方のベタレッジさんとオチも好きです。 ロビンソン・クルーソー、読んでみようかな(笑。 よし、次は軽い本を読もう!(物理的に。

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2013/05/06

 著名古典の一作。  ミステリではあるが、いかんせん昔の作品(だから、古典なのだが)であるので、謎のオチは「そのまんま」という感じで、期待しすぎると拍子抜けするかも知れない。  ただ、本作の素晴らしいところは、登場人物の個性が際立っているという点ではなかろうか。執事ベタレッジもさ...

 著名古典の一作。  ミステリではあるが、いかんせん昔の作品(だから、古典なのだが)であるので、謎のオチは「そのまんま」という感じで、期待しすぎると拍子抜けするかも知れない。  ただ、本作の素晴らしいところは、登場人物の個性が際立っているという点ではなかろうか。執事ベタレッジもさることながら、ほかの登場人物も総じてみな、人物を確立させている。  物語運びもなかなか上手いので、読ませる読ませる。  やはり、古典的名作たる、と読了して思う。

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2012/09/06

誕生パーティーの夜に盗まれた月長石を巡る物語。 語り手が入れ替わり進む物語は、小説を何作も読んだかのような充実感。 語り手によって文体が変わり、そのどれもがその人物を見事に表している。 誰かに肩入れせずにはいられないようなミステリだった。 自分としては老執事ベタレッジの執事っぷ...

誕生パーティーの夜に盗まれた月長石を巡る物語。 語り手が入れ替わり進む物語は、小説を何作も読んだかのような充実感。 語り手によって文体が変わり、そのどれもがその人物を見事に表している。 誰かに肩入れせずにはいられないようなミステリだった。 自分としては老執事ベタレッジの執事っぷりが堪らなくよかった。 謎解きとしては正直頭をひねらざるを得ないけれど、まあ書かれた時代を考えたらこんなものか。

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2013/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジョン・ハーンカルスがインドから持ち帰った「月長石」。「月長石」を取り返そうと追う3人のインド人。ジョンの姪であるレイチェル・ヴェリンダーの誕生日に遺産として譲られた「月長石」。その「月長石」を銀行から持ってきた従兄弟のフランクリン・ブレーク。もう1人の従兄弟ゴトフリー・エーブルホワイト。直前にヴェリンダー家を訪れた3人のインド人。誕生日の夜に盗まれた「月長石」。レイチェルの部屋の扉のはがれたペンキ。疑いをかけられた前科のあるメイド・ロザンナ。カッフ部長刑事の捜査。かたくなに調査への協力を拒むレイチェルと流砂に身を投げたロザンナの秘密。レイチェルと破局し海外に向かったフランクリン。ロンドンで生活するレイチェル。「月長石」を銀行に預けたと思われる宝石商ルーカーと接触したために襲われたゴドフリー。ゴドフリーとの婚約と破棄。婚約破棄の裏に隠されたゴドフリーの秘密。ロザンナがフランクリンに残した手紙とペンキのついた服。事件から1年後に帰国したフランクリンとレイチェルの会見。レイチェルの見た犯人。事件当夜にフランクリンの飲み物に入れられたアヘンの効能。カッフ部長刑事の復帰。

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2011/10/13

推理小説としてよりも、小説として面白い。途中からは、宝石なんか忘れてたしなー。長いけど、読む価値あり。

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2010/04/30

とにかく長かった~。でも、事件に関わった人たちの回想録をつなぐという構成が面白く、最後まで楽しめました。石を盗んだ犯人、というよりも盗んだ理由が今ではありえないのでは?そこが少し気になりました。

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2010/03/28

長かった! でも,次から次へと謎が生まれて,気になってどんどん読んでしまいました。 カーの「死者のノック」に出てくる作品で,気になってたんだけど, ミステリの古典なので,「ミステリらしさ」よりも雰囲気を楽しむ 小説家と勝手に思ってました。でも,ミステリとしても面白かった! まあ...

長かった! でも,次から次へと謎が生まれて,気になってどんどん読んでしまいました。 カーの「死者のノック」に出てくる作品で,気になってたんだけど, ミステリの古典なので,「ミステリらしさ」よりも雰囲気を楽しむ 小説家と勝手に思ってました。でも,ミステリとしても面白かった! まあ,そのトリックっていうか,ネタはどうなの・・・て思うところも あったけど(あの人の疑惑が晴れるあの場面・・・),その場面ですら, 何重にも伏線が張ってあって,全部回収されているのです。 犯人が当てられるシーンと,ラストまで,一気に駆け抜けられます。 なんかこーゆー昔ながらのミステリをもっと読みたくなってしまった~。

Posted byブクログ