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快盗紳士リュパン の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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次々とその顔と姿を変…

次々とその顔と姿を変え、警察と読者を煙に巻く、パリに現れた秩序の撹乱者、ルパン!

文庫OFF

2025/01/12

1905年2月に創刊された野心的な月刊誌「Je sais tout」が当時すでに中堅作家として名が通っていたルブランに「行動小説(action)」を依頼し、読み切りとして書いた短編がルパン初登場の「アルセーヌ・リュパンの逮捕」である。なんと第一編でリュパンは宿敵ガニマール警部によ...

1905年2月に創刊された野心的な月刊誌「Je sais tout」が当時すでに中堅作家として名が通っていたルブランに「行動小説(action)」を依頼し、読み切りとして書いた短編がルパン初登場の「アルセーヌ・リュパンの逮捕」である。なんと第一編でリュパンは宿敵ガニマール警部によって捕らえられ、牢獄にぶち込まれることになるのだ。これで依頼に応じて仕事終了と踏んでいたルブラン、今度は編集部からリュパンを主人公にした連作を求められる。乗り気ではない彼は「いやリュパンはもう捕まっちゃったんですけど・・・・」と断るが、編集長は「だったら脱獄させろ」と無茶をいう。そこで生まれたのが「獄中のアルセーヌ・リュパン」と「アルセーヌ・リュパンの脱走」の二編である。 このルパンもの第一短編集全八編を読む前は古い小説でもあり、訳文も初版昭和40年と古く、楽しめるだろうかと思いきや、どうしてどうしていずれも存外に面白く、あっという間に読了してしまった。気づいたのは語り手が作品ごとに異なる点である。ホームズものはほぼ全てがワトソン視点であるが、この初期短編では、作品ごとにリュパンの一人称だったり、作家視点だったり、第三者視点だったりする。また怪盗紳士といえど全編で泥棒しているわけではなく、「ハートの7」「彷徨する死霊」ではほとんど探偵の役割を担っていたりする。リュパンの氏素性を知れる「女王の首飾り」、なんとリュパンが強盗被害に会う「奇怪な旅行者」、そして「遅かりしシャーロック・ホームズ」と、変幻自在、神出鬼没、人を喰った紳士義賊の活躍譚はこの八編から始まったのである。

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2020/01/08

有名なアルセーヌ・リュパン初読み☆ですが、なんか想像と違いましたf^_^;翻訳が古いからなのか読みにくい文章もあったし、なんとなくリュパンの性格がまだはっきり決まってない印象でした。でも発表されたのは1907年だとか!明治40年です!まだまだ試行錯誤だったのか…そしてフランス語⁇...

有名なアルセーヌ・リュパン初読み☆ですが、なんか想像と違いましたf^_^;翻訳が古いからなのか読みにくい文章もあったし、なんとなくリュパンの性格がまだはっきり決まってない印象でした。でも発表されたのは1907年だとか!明治40年です!まだまだ試行錯誤だったのか…そしてフランス語⁇に馴染みがないので地名や人名が読みにくい&覚えにくい。密室トリックも大風呂敷を広げて解決はなしの話もあり…とにかく続編に期待です☆

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2019/06/01

フェアで手に取り、はじめてのリュパン。ルパンの方がなじみはあるけど、原語の音にはリュパンが近いということか。 のっけから「アルセーヌ・リュパンの逮捕」でびっくり。淑女の魅力に悩まされ、いともあっさり宿敵の警察官につかまってしまう。 ところがそれが、続く脱走劇につながるのだから面...

フェアで手に取り、はじめてのリュパン。ルパンの方がなじみはあるけど、原語の音にはリュパンが近いということか。 のっけから「アルセーヌ・リュパンの逮捕」でびっくり。淑女の魅力に悩まされ、いともあっさり宿敵の警察官につかまってしまう。 ところがそれが、続く脱走劇につながるのだから面白い。現実的に考えてそんなことが可能だろうか?という具体性はさておき、緩急自在なリュパンの行動にいつの間にか魅せられていた。 「ぼくが脱走するためにはだね・・・ぼくが脱走しないうちに、人がこの脱走を前もって信ずることが必要だったのさ。」 「ぼくをアルセーヌ・リュパンかもしれないと思いながら、ぼくの顔をのぞきこみさえすればよかったのだ。」 人の心理を読むことに長けたこの言葉! ホームズもそのうち読んでみたいなぁ。

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2019/05/02

東京創元推理文庫・その1 東京創元推理文庫が頑張りだしました。 文ストのイラストではありませんが、かなり凝った表紙絵で勝負してきました。 中高は何冊か買ってみてもいいでしょう。 今年はクラシック回帰ですから。 2019/05/10 更新

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2019/09/18

古風な品がある地の文と、若々しくエレガントなリュパンの描写がとにかく格好いい。 リュパンと言われるだけで、このフランスの怪盗が いかに優雅か知れようものだ。 南洋一郎さんのポプラ社版も、児童向けと思えない名訳だけれど、この創元推理版も、現代なら推そう。 ただね。ガニマールが...

古風な品がある地の文と、若々しくエレガントなリュパンの描写がとにかく格好いい。 リュパンと言われるだけで、このフランスの怪盗が いかに優雅か知れようものだ。 南洋一郎さんのポプラ社版も、児童向けと思えない名訳だけれど、この創元推理版も、現代なら推そう。 ただね。ガニマールがおじいさんおじいさんしてるのだけが惜しい。もっと壮年のイメージがあったから。 んーぅ。 鮮やかな冒険に瀟洒な怪盗の活躍。 理屈は良いから読み給え、ってところかしら。

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2017/08/22

3世じゃないほうのルパン。 いきなり逮捕から始まるのが鮮烈。 すぐ脱獄するけど。 軽妙洒脱なキャラは見ていて好ましい。

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2012/07/08

この年になって初ルパン。いや、リュパン。て、どっちでもいいけど。なんで昔読まなかったんだろ? ホームズと乱歩の少年探偵はちゃんと通ってきたのに。なんとなくルパンは避けて通ってきて最近またホームズ熱がムクムクきてた関係でちょっとここらへんで手を出してみようかな、と読んでみたら、うん...

この年になって初ルパン。いや、リュパン。て、どっちでもいいけど。なんで昔読まなかったんだろ? ホームズと乱歩の少年探偵はちゃんと通ってきたのに。なんとなくルパンは避けて通ってきて最近またホームズ熱がムクムクきてた関係でちょっとここらへんで手を出してみようかな、と読んでみたら、うん、面白かった。なんだこれ、普通に面白いじゃん。ホームズさまと二大派閥を築くだけはあった、まだ一作しか読んでないけど。また機会があったら読みたいとは思う。でも、私のなかではやっぱりホームズが一番だけど。“遅かりし”じゃねぇ! (失礼)

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2012/05/04

やあ、実に魅力的な怪盗紳士。 その変装能力をもって物語を動かす怪人。 普段は颯爽としているものの、ミス・ネリーの前では普通の青年のようになってしまうというのが、なんとも親近感がわくじゃありませんか。 「ハートの7」「遅かりしシャーロック・ホームズ」等、トリック(ギミック)の設...

やあ、実に魅力的な怪盗紳士。 その変装能力をもって物語を動かす怪人。 普段は颯爽としているものの、ミス・ネリーの前では普通の青年のようになってしまうというのが、なんとも親近感がわくじゃありませんか。 「ハートの7」「遅かりしシャーロック・ホームズ」等、トリック(ギミック)の設定も見事。

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2011/04/19

最初の作品なのでルパンという人物がわかる内容。 逆に事件そのもの、お話そのものはまだそんな深くないというか、 あっさりしてるというか。 まあ短編ですしね。

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