蝉しぐれ の商品レビュー
名作です。素晴らしい。剣の道や政変や恋や友情と絡めた文四郎少年の成長記。後悔するもまた人生、と勇気づけられます。
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映画を観てから本を読んでみた。 映画も映像や音がすごくきれいで、本になると文章がすごくきれい。 どちらも魅力たっぷり。 終わりにかけてさっぱりとした緊張感。
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カミさんに薦められて、初の時代小説。 名作と賞されるだけあって、とても感動しました。 風景描写が秀逸。暑い夏の田園風景が目に浮かびます。 TVドラマ、映画版も見ましたが、 小説が一番。むしろ実写版は見なくてよかったかな。
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小説も、テレビドラマも評判が良いので、とても読みたかった一冊。少年時代のきらめき。不遇の時代に打ち込む剣術。お家騒動の中、幼なじみを助けにいき、最後は二十年後を描いて〆。
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ほんとに好きな人と一緒にいられないって辛いことだけど、 でも生きるしかないと思えた一冊。 父親に対する思いや、友達への感情、あらゆる面で、 考えさせられる一冊。生涯読み続けたいと思う宝物。
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山本周五郎の「ながい坂」と、つい読み比べてしまうが、こっちの方がエンタテイメントがある。 だからこっちかというと、どちらとも言えない。両方、良い!
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時代小説というよりかは、人の成長の物語。しかし、江戸時代の頃を描いた小説は主人公に「忍」の一文字をさせると似合う。あ、ニンジャの意ではないので、念のため。
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後悔しないように生きるなんてことはできない。 どんな人生でも後悔はつきもの。 と考えるとちょっと人生楽になった気もする。
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殿下(妹)が職場の方から借りてきてくださいました。 読んでいて気持ちのいい物語です。 家に突然降りかかってきた苦難にじっと耐える主人公の身の処し方、 男同士の友情、淡い恋慕の情など、細かい心情の揺れに心動かされます。
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■面白さ ★★★☆☆ 現代の青春小説をそのまま江戸時代にぶっこんだような小説でした。文体も思っていたよりは堅苦しいことはなく、読みやすかったです。 まだ幼い主人公が父親の遺体を荷車に乗せ、奇異の目にさらされながら、真夏に必死に家を目指して一人で車を押し続ける姿。とても胸にきました...
■面白さ ★★★☆☆ 現代の青春小説をそのまま江戸時代にぶっこんだような小説でした。文体も思っていたよりは堅苦しいことはなく、読みやすかったです。 まだ幼い主人公が父親の遺体を荷車に乗せ、奇異の目にさらされながら、真夏に必死に家を目指して一人で車を押し続ける姿。とても胸にきました。これが「蝉しぐれ」の一番良かった場面。 始めの頃は距離も短く近しい存在だった「おふく」に注目していたのですが、家禄が下げられて家をうつった辺りから剣の話に傾いて薄らいでしまい、終盤で一気にむせかえされたのはブランクが長すぎたような気がします。 どうやら剣(特に秘剣、などという)のポイントは藤沢作品必須のようで、これはあと一作読んでしまうと大方パターンが見えて面白くなくなるのだろうなーとは思いました。 アクションがなかなか臨場感があったので、読んでいる最中は没頭して楽しむことができたのですが、引き際があまりにも潔すぎるためにちょっと置いていかれた感が。。 でもでも長さを感じさせなかったです。たまにぷつぷつと進みが遅くなる時はありましたけれども、比較的早く読めました。 ■ためになる度 ★☆☆☆☆ うーん、読者としてはほとんど全くないといっていいのですが(笑) 書く者としては、ダイレクトで純粋なままに、飾らず表現することの大事さを学んだでしょうか。重々しい比喩というものは全くなく、心理描写も素直でとても心に入りやすかったです。 純粋な悲しみや怒りなどが短文の独白ですっと伝わってきて、おおこんなものが書きたい、と思いました。 ■感動度 ★★★★☆ やっぱり一番よかったのが荷車を押す場面。 他はすらすらーと流してしまったのですが。幼馴染三人衆がとってもよかったです。 ■読後感 ★★★★★ 青春を終え、想っていた人とは一緒になれず、妻子を持った後で再会。その後お互いにきっぱりと別れて別々の路を進んで行く、というところが悲しいことなのに何とも後腐れのないように描かれていて、すごい、と思いました。何もひきずらない清々しさのままで最後のページまで読み終えられたことが、それまで幾つもの問題を引きずっていただけにびっくりでした。 まさしく爽やか。すっきり。大人になったんだよ〜ということががんっと突きつけられたような。 とっても気持ちよかったです。 ■総合 ★★★★☆ 中盤で少しペースダウンして剣の話だけになってしまったところを除けば文句なしです。 主人公の葛藤、成長、全てがきれいなままに書かれていて、私はもっとへたれでもよかったかもしれない……と好みで我侭を(笑) うん、でも世間の秤で読むとやっぱり四つくらいで止まりますかね。そこそこ。こんなもんでした。
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