蝉しぐれ の商品レビュー
藤沢文学の最高峰・・・蝉しぐれ 一人の少年藩士の淡い恋・家族・友情・忍苦を紡いだ一冊。 日本の美しい風景が目の裏に浮かぶ情景描写と読み手の心を無粋に鷲づかみするようななことは一切ない柔らかでありつつも確実に心に届く心理描写。 読後には清々しいため息と微笑のこぼれる一冊です。
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時代ものっぽいのって、今まで読まなかったですが、せつないーーー。 牧文四郎もこれぞ男!!って感じです。
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初めて読んだ時代小説です。 入院中に読むものがなくなり、たまたま置いていってくれたものを渋々読み始めたのですが、どんどん物語りに引き込まれました。 侍の厳しい世界を描く傍ら、恋ともつかない淡い思いの切なさなども絡み合い、一気に読了しました。
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読後、爽やかな余韻が残る。映画やドラマといった映像では表現できない叙情性。物語終盤のヒロインの告白の台詞が秀逸。藤沢周平氏の作品を始めて読むにはコレが良いかも。普段時代小説を読まない人にもお勧め。カバーイラストのシーンも印象的。
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時代小説なら、これが一押し。 時代小説じゃなくてもみんなに一番にお勧めしてます。 何度も読み返しては、その都度違う場面で目頭が熱くなります。 読んだあと、映像として頭の中に残る、すばらしい情景描写です。
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国語の教科書で『朝の蛇』を読んだ時、どんな感情か分からないけど、心の底からこみ上げてくるような感じがしました。 それをもう一度味わいたくて、慌てて図書館に行って本編を借りてきました。 時代小説なのに特有の古臭い感じがしないし、むしろ爽やかな風が頬を掠めたような感じもしました。 主...
国語の教科書で『朝の蛇』を読んだ時、どんな感情か分からないけど、心の底からこみ上げてくるような感じがしました。 それをもう一度味わいたくて、慌てて図書館に行って本編を借りてきました。 時代小説なのに特有の古臭い感じがしないし、むしろ爽やかな風が頬を掠めたような感じもしました。 主人公の牧文四郎の人生は正に波乱万丈という言葉がとても合いますが、彼はどんなに苦しい事があっても、辛い事があっても、悲しい事があっても、その痛みを乗り越えていく強さを持っていて、とっても格好良いです。 この小説は、昔の男の人の良さがとても滲み出ていると思います。
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宝塚で舞台化されて知った作品。公演は観られなくて、ビデオでしか観てないけど、本はもう何度も何度も読みました。友達に貸して、返ってくるのが待ちきれずに買いなおして読んだりしたもんです。(貸したやつはそのままあげた) 何度読んでも楽しめる。話はもちろん長さもちょうどいいしね。
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池波正太郎とは違う。たまたま舞台が江戸時代というだけで,普通の小説。むしろ読みやすい。読んではいないが「宇宙の戦士」のようなストーリーか。
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