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逆軍の旗 の商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

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史実を題材にした小説4編。

逆軍の旗、上意改まる、二人の失踪人、幻にあらず 史実を題材にした小説4編。 逆軍の旗は明智光秀、幻にあらずは上杉鷹山。残り2つは無名の人。

いけだ

『ありもしないことを…

『ありもしないことを書き綴っていると、たまに本当にあったことを書きたくなる』とあとがきにあるように、史実を描いた4編からなる短編集。 表題作は明智光秀のお話。有名な『時は今あめが下しる五月哉』から物語を膨らませてます。光秀謀叛の新たな真相が描かれるのかと思いきや、普通のまま。ま、...

『ありもしないことを書き綴っていると、たまに本当にあったことを書きたくなる』とあとがきにあるように、史実を描いた4編からなる短編集。 表題作は明智光秀のお話。有名な『時は今あめが下しる五月哉』から物語を膨らませてます。光秀謀叛の新たな真相が描かれるのかと思いきや、普通のまま。ま、安心して読める作品です。

文庫OFF

2024/02/08

本能寺の変前後の明智光秀の心境を書いた「逆軍の旗」、戸沢藩中の重臣一族の誅殺を描いた「上意改まる」、南部藩雫石村の親の仇の仇討ちを描いた「二人の失踪人」、上杉治憲の治世を描いた「幻にあらず」の4話短編集。いづれの話も読んだ後物寂しい気持ちになるのは藤沢周平イズムだな。

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2021/05/01

1976(昭和51)年発行、青樹社の単行本。(別バージョンで登録)4編。あとがき有。『逆軍の旗』本能寺の変モノ。通俗的な筋に沿って書かれていて、なんか固い。『幻にあらず』米沢藩の藩政立て直し。これも通俗的といえば通俗的かな。立て直しに奔走していた家臣が疲れを感じるところはこの人ら...

1976(昭和51)年発行、青樹社の単行本。(別バージョンで登録)4編。あとがき有。『逆軍の旗』本能寺の変モノ。通俗的な筋に沿って書かれていて、なんか固い。『幻にあらず』米沢藩の藩政立て直し。これも通俗的といえば通俗的かな。立て直しに奔走していた家臣が疲れを感じるところはこの人らしいか。『上意改まる』権力闘争モノ。史実はあるのだろうか。反撃される前に完全にやっつけないと死に至る可能性があるので恐ろしいかも。『二人の失踪人』勇逸の市井もの。最後に主人公の兄が記録にないと書いていて、そちらへの想像が膨らむ。 収録作:『逆軍の旗』、『上意改まる』、『二人の失踪人』、『幻にあらず』、あとがき

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2021/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021/2/2 読了  光秀の心境を綴った「逆軍の旗」。信長に使い捨てられていった武将達と自分を重ねていって謀反に至る経緯を描いている。さもありなん、とういう感じ。上杉鷹山が米沢藩を継いだ当初を描いた「幻にあらず」。長年、改革と節約を担ってきた懐刀の奉行がついには壊れてゆく姿が痛々しい。

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2020/05/30

明智光秀、亀山城を出て本能寺へ向かう。 打倒信長の思いを固め軍を進める光秀の心の内はどのようなものであったのか。 下剋上、裏切り、寝返りがキーワードのような戦国時代にあって、何故本能寺の変だけがこのように取り上げられることが多いのだろうかと不思議に思っています。 光秀がその多く...

明智光秀、亀山城を出て本能寺へ向かう。 打倒信長の思いを固め軍を進める光秀の心の内はどのようなものであったのか。 下剋上、裏切り、寝返りがキーワードのような戦国時代にあって、何故本能寺の変だけがこのように取り上げられることが多いのだろうかと不思議に思っています。 光秀がその多くを謎に包まれた人物だからということなのでしょうか。 光秀が信長を討ったのは天下人になるためではなく、大きく考えれば信長の世を終わらせて平和をもたらせたかったのではないか。ただそこに至るまでの心の内には信長の家臣としての将来に限界を見たり、秀吉と腕比べをしてみたいという武将としての誘惑があったりしたはずだ、というのが著者の考えでしょうか。 戦国時代の状況はもちろん誰も見ていない。作家や研究者は資料から丹念に事実を拾い集め推測していく他はないものの、そこには彼らの思いが入らざるをえないでしょうから、たくさんの説や推測が出てきて面白い。 先日は光秀と信長それぞれの子孫がテレビで話をしていました。けっして言い争いではなくそれぞれの事情を考慮しながらのほほえましい対談でした。 諸説の中から自分の好みに合ったものを選んで味わうのも歴史の楽しみ方でしょうか。

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2020/08/12

R2.1.27~R2.8.12 (あらすじ) 短編集。 ・逆軍の旗:   明智光秀もの。明智の心情描写が秀逸でした。 ・上意改まる:  戸沢藩の片岡家が上層部の恨みを買い、陥れられる話。 ・二人の失踪人: 復讐(仇討ち)劇。最近読んだ豊北町滝部の烈女「登波」の復讐物語を思い出し...

R2.1.27~R2.8.12 (あらすじ) 短編集。 ・逆軍の旗:   明智光秀もの。明智の心情描写が秀逸でした。 ・上意改まる:  戸沢藩の片岡家が上層部の恨みを買い、陥れられる話。 ・二人の失踪人: 復讐(仇討ち)劇。最近読んだ豊北町滝部の烈女「登波」の復讐物語を思い出しながら読む。 ・幻にあらず: 上杉鷹山を描いた短編。 (感想) というか、個人的な評価 ・逆軍の旗:  ★★★★★ ・上意改まる: ★★★☆☆ ・二人の失踪人:★★★☆☆ ・幻にあらず: ★★★★☆

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2019/12/22

4つの歴史短編小説。 「逆軍の旗」本能寺の変から山崎の戦い前夜までの明智光秀を描く。 一度の落ち度も許さぬ信長に対する恐れ、他の武将が容易に離れられぬ戦場に在る中で寡兵の信長が京都に来るという偶然のように揃ったチャンス。それに加え、藤沢周平は光秀の動機に「ライバル秀吉と戦ってみた...

4つの歴史短編小説。 「逆軍の旗」本能寺の変から山崎の戦い前夜までの明智光秀を描く。 一度の落ち度も許さぬ信長に対する恐れ、他の武将が容易に離れられぬ戦場に在る中で寡兵の信長が京都に来るという偶然のように揃ったチャンス。それに加え、藤沢周平は光秀の動機に「ライバル秀吉と戦ってみたい」という考えがあったと想像している。この時代の藤沢周平の暗い筆致が光秀の苦悩によく似合う。 「上意改まる」戸沢・新庄藩で起きたお家騒動・片岡騒動。よくいえば直情径行、悪くいえば粗暴なほどに我を張る性格の片岡理兵衛が、藩中に多くの敵を作ったばかりか藩主まで怒らせてしまう。そして起きた凄惨な事件が綴られます。その中に(おそらく架空の)郷見という女性を配し悲恋を折り込ませたのは見事です。 「二人の失踪人」南部藩雫石村で旅籠を営む一方で目明しも務める孫之丞が浪人に斬殺された。五年後に村から姿を消した息子・丑太の仇討ちとその後の顛末(丑太を引き取るために、かなりの期間に沢山の人が動いている)を記録文学的に描いている。しかし、最後の一文が何とも悲哀。 「幻にあらず」ジョン・F・ケネディが"日本でいちばん尊敬する人物"として挙げたことで有名な上杉鷹山とその腹心・竹俣当綱、莅戸善政の物語。江戸庶民に「新品の金物の金気を抜くには『上杉』と書いた紙を貼れば良い。」とまで揶揄された貧乏藩・米沢上杉家に養子として入り、藩財政の立て直しが軌道に乗り始める頃までが描かれる。改革をずっと主導してきた竹俣当綱の離反が物悲しい。 ちなみに周平さんは晩年に上杉鷹山を主人公にする『漆の実のみのる国』という長編を書きます。 あとがきで「ありもしないことを書き綴っていると、たまに本当にあったことを書きたくなる」といっているように、歴史上の事件を扱った短編集です。もっとも藤沢さんはその後、流行作家となり大量の時代小説を書くことになるのですが。。。 歴史小説故でしょうか、それともまだデビューからさほど経ってないせいか、少し硬い文体と「嫩葉(若葉の意味)」と言った凝った漢字使いが気になりました。 ======== 余りに繰り返し読んだ挙句、ストーリーが完全に頭に定着してしまい、2009年を最後に再読を封印してきた藤沢さん。 先日から封印を解き、全作品を出版順に読み返しています。これが8作品目です。

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2015/09/06

こんな凄い人いたんだ、私も頑張ろうと思えるから、歴史物に関しては実存した人物の話が好き。 縁があった藤沢さんが明智光秀を含め、史実を扱ったとのことで、読んだ。 彼を扱ったどの作品にも共通して言えることだけど、少しかわいそう。 米沢藩の財政回復を目指した家臣、竹俣当綱の話も印象...

こんな凄い人いたんだ、私も頑張ろうと思えるから、歴史物に関しては実存した人物の話が好き。 縁があった藤沢さんが明智光秀を含め、史実を扱ったとのことで、読んだ。 彼を扱ったどの作品にも共通して言えることだけど、少しかわいそう。 米沢藩の財政回復を目指した家臣、竹俣当綱の話も印象的だった。上杉家が120石から関ヶ原の件で30石に削減して、それで満足したかと思ってたら、さらにその後特別な理由もなく15石に減俸していたなんて、徳川幕府の陰湿さを感じた。それでも、誰も切らず、家臣を召抱え続けた上杉家に好感。当綱を主役とした藤沢さんの漆の実の実る国、上杉鷹山について書いた本を読みたくなった。 後の話は、有名な人を題材にしていないが、アンフェアな事に翻弄されて、耐える人の話が2編。蝉しぐれと同じく、全編にわたり、静かな男性が主役。

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2013/01/07

逆軍の旗、上意改まる、二人の失踪人、幻にあらず、以上4編からなる短編集。 史実に基づいた話。 逆軍の旗は、明智光秀。 上意改まる、二人の失踪人は、あとがきによると郷里の歴史に材を借りたものとある。 また、幻にあらずは、上杉鷹山。 上杉鷹山はやはり名君である。

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