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密謀(下) の商品レビュー

3.9

35件のお客様レビュー

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秀吉の死後、関ヶ原に…

秀吉の死後、関ヶ原に向けて話は進んでいきます。兼続と三成の約定、関ヶ原を前にした兼続と景勝の亀裂…。上杉征伐の最後は、少し物足りない気もしましたが、十分楽しめました。与板の草の者たちの生き方も、兼続たちとは違う味が出ていると思いました。

文庫OFF

2026/01/20

戦国期を上杉の視点から読み解く。上巻は小説というより解説している場面が多く、言葉から伝わる情感が乏しく感じる面もあったが、下巻に入ってからはストーリーにキレが出てきた。直江兼続の参謀ぶりも魅力的。

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2025/11/04

秀吉が亡くなり、天下人を狙う家康は、様々な画策をしてくるが、家康への服従を拒んで景勝兼続主従は、独自の立場を貫く。 そして豊臣の家を守ろうとする石田三成と、家康の野望を打破する密約を取り交わすことになる。 家康の大軍が三成の挙兵を知って引き返した折、謙信以来の精強を誇る上杉軍が追...

秀吉が亡くなり、天下人を狙う家康は、様々な画策をしてくるが、家康への服従を拒んで景勝兼続主従は、独自の立場を貫く。 そして豊臣の家を守ろうとする石田三成と、家康の野望を打破する密約を取り交わすことになる。 家康の大軍が三成の挙兵を知って引き返した折、謙信以来の精強を誇る上杉軍が追撃するという密約。 しかし、それは果たされなかった。 この理由として著者は、謙信の家の誇りを死守せんとする景勝の決断にみる。三成が決起した関ヶ原の戦いで雌雄が決すると、血縁のような主従の間に亀裂が生じる。 「上杉の家名を残すのだ。降れば領国は削られ、世に嘲られることは眼に見えているが、武者は恥辱にまみれても、家を残さねばならぬことがある。いまがその時ぞ」 この景勝の苦渋の選択に、三成とともに家康打倒を画策していた兼続も従わざるを得なくなる。 家康と景勝兼続主従との関ヶ原に至る史実と、兼続配下の草たちの活躍というフィクションを融合した読み応えのある歴史・時代小説。

Posted byブクログ

2025/10/12

いやあ、面白かった。 石田三成のファンになった。頭のキレる変人、政治バカ、本書からこんなイメージを受け取ったけど世のイメージと合ってる?合ってなさそう(笑)兼続とのやりとりも面白いし、病気の前田利家を見舞う名目で敵から前田家に逃げ込むのも、家康に対する反抗的な態度(頭巾を取らずニ...

いやあ、面白かった。 石田三成のファンになった。頭のキレる変人、政治バカ、本書からこんなイメージを受け取ったけど世のイメージと合ってる?合ってなさそう(笑)兼続とのやりとりも面白いし、病気の前田利家を見舞う名目で敵から前田家に逃げ込むのも、家康に対する反抗的な態度(頭巾を取らずニヤニヤするなど)も腹は立つけど憎めない。やるべき事はやる人間だったので、最期辛かった。 上杉家のファンにもなった。普段は無口な景勝(兼続との会話中『・・・』表記の多いこと!)が口を開くとカッコイイ事言うのがたまらない! 『景勝、かつて合戦十数度におよぶとえいども、いまだ敵に敗をとったことはない。諸子、われを援けよ』 『わしは武者よ 戦場のことなら、内府はおろか鬼神といえども恐れはせぬ。』 『上杉の家名を残すのだ。降れば領国を削られ、世に嘲られることは眼にみえているが、武者は恥辱にまみれても、家は残さねばならぬことがある。いまがその時ぞ』 当たり前だけど昔は情報伝達が遅く、情勢や敵味方が定かでは無いことばかりの中での戦だったから、運がだいぶ関わっているのだろうと。本当、少しの事で歴史が変わっている可能性が見えて、面白かった。細部の家や武将は勉強不足でほぼわからなかったので、もう少し歴史に詳しくなったら再読したい。

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2023/06/15

下巻は家康が天下を取るに至る過程を上杉景勝、家臣の直江兼続の目線で物語は進んで行きます。盟友の石田三成をはじめとした西軍側の武将たちの動き、特に関ヶ原の各々の武将たちの判断はリアリティがあります。兼続を支えた草たちの戦後も感銘受けます。藤沢周平はやはり面白いです。

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2022/08/27

戦国末期、舞台はいよいよ関ヶ原へ。 
なぜ上杉は関ヶ原へと参戦しなかったのか。 
兼続と三成の行く末は・・・ 

下巻の主人公は、正に兼続。 
上杉の名を残すか、義を貫くか。 
景勝の決断に従うのか否か。 

石田も上杉も、機略ではなく天下の勢い、欲に狂奔する人の心に敗れる― 
...

戦国末期、舞台はいよいよ関ヶ原へ。 
なぜ上杉は関ヶ原へと参戦しなかったのか。 
兼続と三成の行く末は・・・ 

下巻の主人公は、正に兼続。 
上杉の名を残すか、義を貫くか。 
景勝の決断に従うのか否か。 

石田も上杉も、機略ではなく天下の勢い、欲に狂奔する人の心に敗れる― 
人の心をつかんだがゆえに、家康は天下人となる―

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2021/07/24

上杉家家老・直江兼続を主人公に、豊臣から徳川へ移って行く時代を描いた上下二巻の歴史長編小説です。 兼続が使う山奥の村に住む草(忍者)の一族が伏線として登場します。司馬遼太郎(『梟の城』など)を意識していたのでしょうか?そんな作りも有って、どうしても司馬さんとの比較してしまい、そう...

上杉家家老・直江兼続を主人公に、豊臣から徳川へ移って行く時代を描いた上下二巻の歴史長編小説です。 兼続が使う山奥の村に住む草(忍者)の一族が伏線として登場します。司馬遼太郎(『梟の城』など)を意識していたのでしょうか?そんな作りも有って、どうしても司馬さんとの比較してしまい、そうなるとどうも弱いのです。主人公が時代の中を闊歩しないし、何故上杉は関が原に反転した徳川軍を追走しなかったのかという一番の謎に対する答えも少々唐突で弱い気がします。 司馬さんが俯瞰的視点で(正しいかどうかは別にして)独自の「史観」を作り出し、その中で主人公を闊歩させたのに対し、藤沢さんの歴史小説の視点は主人公の目の高さに終始する為、事実に沿って丁寧に描かれているものの、時代全体が見渡しにくく、躍動感に欠ける気がします。それを良しとする人も居ると思いますが。。。 やっぱり藤沢さんの真骨頂は歴史小説では無く時代小説なのだと思います。

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2021/03/02

いよいよ天下分け目の関ヶ原へ。 新潟県、山形県、福島県にゆかりのある人は、知っている地名が出てくるはずなので、よりイメージがわきやすいかもしれません。 戦に備える描写では、馬でこんなに長距離を移動したの?なんて軽く衝撃を受けました。 石田三成が敗戦の将になってから死ぬまでの描...

いよいよ天下分け目の関ヶ原へ。 新潟県、山形県、福島県にゆかりのある人は、知っている地名が出てくるはずなので、よりイメージがわきやすいかもしれません。 戦に備える描写では、馬でこんなに長距離を移動したの?なんて軽く衝撃を受けました。 石田三成が敗戦の将になってから死ぬまでの描写が少し物足りない気もしましたが、メインが上杉だと考えると仕方ないのかと思いつつ。 兼続が得られた情報量を表現するためにあえてあっさり描かれたのか。 上杉らしさが一貫していたのも読んでいて気持ち良かったです。 すごく読み応えがありました。

Posted byブクログ

2021/02/28

疲れました。 歴史小説は難しいなあ。 ただ、上辺だけ習ってきた小学校の歴史に味わいが出てくる。 とはいえ、私にとって藤沢周平といえば歴史小説ではなく時代小説だなあ。 それも藤沢周平らしさが出ているんではないかと感じられる市井物がいい。

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2020/07/06

後世の人間にとっては、歴史というのは、すでに確定したものとしてしか見れないので、それを見ながら、なんて馬鹿なことをしたんだとか、先見の明があるとか言っているわけだが、その渦中にある人間にとっては、先の読めない、右にも左にも転ぶかもしれない中での判断を強いられているわけで、とくに戦...

後世の人間にとっては、歴史というのは、すでに確定したものとしてしか見れないので、それを見ながら、なんて馬鹿なことをしたんだとか、先見の明があるとか言っているわけだが、その渦中にある人間にとっては、先の読めない、右にも左にも転ぶかもしれない中での判断を強いられているわけで、とくに戦国時代から徳川時代にかけての武力を伴う政治闘争の時代にあっては、それこそ上杉のような有力大名は、常時生きるか死ぬかの決断を迫られていたに違いない。 固定した歴史でなく、さまざまな可能性に満ちた動いていく時代のなかでの政治的な決断の有様を、この作品ではリアリティをもって描いている。

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