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密謀(下) の商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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2016/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上杉景勝と直江兼続の主従を描いた長編の後半. 謙信と比べると地味な印象の景勝が,なぜ秀吉,家康が覇権を争う戦国末期を乗り切れたのか,また直江状をきっかけとする家康の会津征伐から関ヶ原の戦いへ至る時期の上杉家の行動,特に徳川軍を追撃せずに最上に矛先を向けたことについて,説得力のある背景が描かれている. 残念なのは静四郎の出自に関する設定が,あまりうまく活かされていないことだ.

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2016/08/31

(2016.08.30読了)(2008.11.01購入)(2001.03.15・39刷) 【目次】 凍る月かげ 青竜・白虎 ひとり舞台 佐和山 暗闘 革籠ケ原 遠き関ケ原 冬の雲 解説  尾崎秀樹 ☆関連図書(既読) 「密謀(上)」藤沢周平著、新潮文庫、1985.09.25 ...

(2016.08.30読了)(2008.11.01購入)(2001.03.15・39刷) 【目次】 凍る月かげ 青竜・白虎 ひとり舞台 佐和山 暗闘 革籠ケ原 遠き関ケ原 冬の雲 解説  尾崎秀樹 ☆関連図書(既読) 「密謀(上)」藤沢周平著、新潮文庫、1985.09.25 「竹光始末」藤沢周平著、新潮文庫、1981.11.25 「たそがれ清兵衛」藤沢周平著、新潮文庫、1991.09.25 「市塵(上)」藤沢周平著、講談社文庫、1991.11.15 「市塵(下)」藤沢周平著、講談社文庫、1991.11.15 「真田幸村(上)」海音寺潮五郎著、角川文庫、1989.11.25 「真田幸村(下)」海音寺潮五郎著、角川文庫、1989.11.25 「軍師真田幸村」井口朝生著、成美文庫、1996.03.15 「真田三代(上)」火坂雅志著、文春文庫、2014.11.10 「真田三代(下)」火坂雅志著、文春文庫、2014.11.10 内容紹介(amazonより) 秀吉の遺制を次々と破って我が物顔の家康に対抗するため、兼続は肝胆相照らす石田三成と、徳川方を東西挟撃の罠に引きこむ密約をかわした。けれども、実際に三成が挙兵し、世をあげて関ケ原決戦へと突入していく過程で、上杉勢は遂に参戦しなかった。なぜなのか――。著者年来の歴史上の謎に解明を与えながら、綿密な構想と壮大なスケールで描く渾身の戦国ドラマ。

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2015/06/24

ふむ、結局草の存在は何やったのか?今ひとつ不明。 自らの拠って立つ「家」という概念の複数の絡み合いの一つとして持ち出し、より巨大で強力な存在に飲む込まれる哀しみを描くということでしょうかなぁ。 当方思うに、あまり有機的連関の構築に成功していないかと。その結果、断片的逸話が並んでい...

ふむ、結局草の存在は何やったのか?今ひとつ不明。 自らの拠って立つ「家」という概念の複数の絡み合いの一つとして持ち出し、より巨大で強力な存在に飲む込まれる哀しみを描くということでしょうかなぁ。 当方思うに、あまり有機的連関の構築に成功していないかと。その結果、断片的逸話が並んでいるだけのような感覚を覚えました。要するにイマイチというのが当方の感想です。 それにしてもこの作家とはあまり肌が合わないなぁ、、、

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2013/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻は上杉の話だったが下巻は関ヶ原前後の話だった 三成のことを兼続がどうおもって行動していたか丁寧に描かれていた 兼続が最後まで三成のことをおもっていてくれたことが嬉しかったです 三成ファンとして読後感がよい本でした

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2013/03/31

読んだきっかけ:妻が買ってた。 かかった時間:4/25-4/29(5日くらい) 内容:直江兼続伝。物語の始まりは、秀吉が柴田勝家を破り天下統一したあたりからスタート。下巻は、秀吉の死から、関が原の終焉、徳川体制の始まりまで。 戦国時代もの、すごく久しぶりに読んだ気がし...

読んだきっかけ:妻が買ってた。 かかった時間:4/25-4/29(5日くらい) 内容:直江兼続伝。物語の始まりは、秀吉が柴田勝家を破り天下統一したあたりからスタート。下巻は、秀吉の死から、関が原の終焉、徳川体制の始まりまで。 戦国時代もの、すごく久しぶりに読んだ気がします。以前読んだのは……1年くらい前、やはり藤沢周平の「義民が駆ける」でしょうか。でもこちらは時代物であっても武将者ではなかったしな……。 特に、あまり得意でない関が原の時代。 とても、勉強になりました。 本巻末の「解説」によると、この本の一つのテーマが、「家康が上杉と対峙しているなか、兵を西に引いた際、何故後背を打って出なかったか」を説明したかったそうです。 その理由を、複雑な当時の義や人間関係をもとに描いていました。 昨年の大河ドラマ「天地人」は、ほとんどみませんでしたが、面白かったのでしょうね。ただどうしても、武将をヒーローのように描く見せかたがあわず、見るのをやめてしまったのですが。 ともあれ、本作も、おそらく大河ドラマと同じく、景勝と兼続の主従関係が見所です。(たぶん) 地味ですがご一読ください。

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2013/01/24

西軍好きとしてたのしめたのと 司馬さんしか歴史小説は読んだことがなかったが 心情描写として感じられるところが多くあって 面白かった

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2012/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

石田三成対徳川家康の戦いの最中の上杉勢の戦。 これまで読んできた歴史小説は石田側の視点が多かったので、新鮮でした。 武将たちの話が続くと些か堅苦しい空気になりがちでしたが、合間に登場する密偵や密偵に拾われた兄妹の出番がちょうどいい空気抜きになっていた気がします。 景勝が兼続に、己は天下人ではなく武将なのだと語るシーンがよかった。

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2012/06/26

嘗て拙文の中で「仮に新田次郎を『上手い』とするなら 池波正太郎は『旨い』」と思う旨を述べた。倣って言うなら 藤沢周平は『巧い』だろうか それとも『美味い』か。――何れも此の書き手の文脈には華美に過ぎる表現と思われる。自分には本書が初めての藤沢作品であるが その均整のとれた構成と共...

嘗て拙文の中で「仮に新田次郎を『上手い』とするなら 池波正太郎は『旨い』」と思う旨を述べた。倣って言うなら 藤沢周平は『巧い』だろうか それとも『美味い』か。――何れも此の書き手の文脈には華美に過ぎる表現と思われる。自分には本書が初めての藤沢作品であるが その均整のとれた構成と共に 丁寧に紡がれてゆく文脈の様には 軽い感動を覚えたほどだ。今 久しぶりにキチンとした文章に触れた という清々しい思いがしている。

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2012/01/29

久しぶりの戦国時代物。しかも越後の名将直江兼続が主人公。時代小説の雄である筆者が渾身を込めた歴史小説だけあって読み応え充分。テーマは関ヶ原に上杉が参戦しなかった謎解き。語り尽くされた感のある本テーマを筆者独特の登場人物の心の微妙なゆらぎから謎を絵解きしていく。歴史好きには少しもの...

久しぶりの戦国時代物。しかも越後の名将直江兼続が主人公。時代小説の雄である筆者が渾身を込めた歴史小説だけあって読み応え充分。テーマは関ヶ原に上杉が参戦しなかった謎解き。語り尽くされた感のある本テーマを筆者独特の登場人物の心の微妙なゆらぎから謎を絵解きしていく。歴史好きには少しもの足らないかも知れないが醍醐味は手に汗にぎる静かなる政治の戦いかな。

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2012/01/19

状況説明が多くて、あまり、のめり込めなかった上巻でしたが、 下巻は物語が進み、わりと面白く読めました。

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