緋い記憶 の商品レビュー
「遠い記憶」は秀逸。…
「遠い記憶」は秀逸。かつての記憶が呼び起こされ驚愕の真実が蘇る!その恐怖を突きつけられた主人公と一緒にあなたも驚くはずです。こわっ!
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「封印された記憶」を…
「封印された記憶」をテーマにしたアンソロジーです。どの作品もよく練られた秀作となっています。15
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生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。直木賞受賞の傑作ホラー。 ...
生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。直木賞受賞の傑作ホラー。 とのことですが、ホラーというよりは世にも奇妙な物語的な。 人の記憶って曖昧だし、忘れるし、塗り替えるし、捏造する。 そして、その記憶が呼び覚まされたり、真実に近づいたりすると… で、微妙に後味の良くない読後感。 30年以上前の作品で、当時流行っていたショートショートの終わり方ってこうでしたよね、という。 そして、やたら不必要なくらいの性描写もまさに時代だなと。 読みやすくはあるのですが。 いずれ僕の記憶も都合よくねじ曲げられて、「緋い記憶」名作だよーとか言い始めるかもなー。
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世にも奇妙な物語を想起しました。 ホラーをまぶしてありますが、忘れかけた記憶を紐解いていった先にある真実がわかったときが一番面白い構成になっているので、怪談というよりはミステリーに近い印象を受けました。 面白かったです。
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先月読んだ『前世の記憶』が印象的だったので、シリーズの前作にあたるこの作品集も読むことにしました。これ、ほんとにすごいシリーズですね。もしまだ続けて書かれているなら、次の作品集もぜひ読みたいものです。 古い住宅地図から子供の頃に住んでいた町の記憶が次々によみがえるのに目当てにした...
先月読んだ『前世の記憶』が印象的だったので、シリーズの前作にあたるこの作品集も読むことにしました。これ、ほんとにすごいシリーズですね。もしまだ続けて書かれているなら、次の作品集もぜひ読みたいものです。 古い住宅地図から子供の頃に住んでいた町の記憶が次々によみがえるのに目当てにしたある家だけが見つからないという表題作もおもしろかったけれど、やはりこの作品集でもっとも怖くそして美しいのは「ねじれた記憶」でしょう。思わず何度も読み返してしまいました。そうする価値があるでしょう?例えば現代恐怖アンソロジーを組むなら必須の作品といってもよいですね。あとでカバーの解説をふと見たら直木賞の選考委員が激賞とか書いてあった。あたりまえですね、いやほんと。
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東京でデザイナーをしている〈私〉は、共に盛岡での高校時代を一緒に過ごした友人である加藤から古本屋で、古い盛岡の住宅地図を買ったことを聞かされる。古い地図から過去の自分自身の記憶を振り返るのが趣味だというのだ。〈私〉には淡い記憶があった。彼に倣って住宅地図で過去を振り返ろうとした...
東京でデザイナーをしている〈私〉は、共に盛岡での高校時代を一緒に過ごした友人である加藤から古本屋で、古い盛岡の住宅地図を買ったことを聞かされる。古い地図から過去の自分自身の記憶を振り返るのが趣味だというのだ。〈私〉には淡い記憶があった。彼に倣って住宅地図で過去を振り返ろうとした〈私〉は、記憶の中にある一軒の家を探した。確かにあったはずの家がどこにも見つからない。あの家の正体は。そしてあの思い出は。ラストに恐怖と切ない余韻が残る――「緋い記憶」 東北の民家が中心の画集の中に描かれた断崖の側に建てられた大きな宿屋の絵。〈私〉はその絵を見て、胸騒ぎがした。幼い頃、〈私〉はその岩手の山の奥の温泉に行ったことがある。なぜ母は郷里でもない岩手に。三十年以上の月日を隔てて、〈私〉はその宿を訪れる。母親が死んだその宿で、そこで〈私〉は美しい女性、静子と出会う。意外性もあり、奇妙な味わいのあるラストが印象的な――「ねじれた記憶」 記憶というのは、いまではなくなってしまった時点、必ずどこかがぼやけてしまっているものです。だからこそ無性に怖くなってしまう時があります。そのぼやけて、分からなくなってしまったところで、自分はとんでもないことをしでかしてしまったのではないか、と。本書は全七篇、記憶にまつわる短編が残っています。どこにでもある自然な一幕に不穏さが滲み出しくる導入と切れ味良くも決して合理では割り切ろうとしないラストが、全体的に素晴らしかったです。特に表題作の「緋い記憶」が印象的で、これからも読み継がれていって欲しい作品集だ、と思いました。
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記憶をテーマとしたホラー短編集。 ふと思い出した記憶を探るためジグソーパズルを埋めるように遡っていく人々の話。 記憶は現実にだぶるものだと思う。記憶と現実とは重なるわけがないけれど何か繋がりがあり、そこに欠落を感じる。 その欠落が何かを理解するために、納得するために現実をほっぽっ...
記憶をテーマとしたホラー短編集。 ふと思い出した記憶を探るためジグソーパズルを埋めるように遡っていく人々の話。 記憶は現実にだぶるものだと思う。記憶と現実とは重なるわけがないけれど何か繋がりがあり、そこに欠落を感じる。 その欠落が何かを理解するために、納得するために現実をほっぽって過去へと向かう、途中で恐ろしいものが行き止まりにはあると考えても行き着くまで止まることはない。 破滅を呼ぶわけでもないのに、忘れる事がよく生きるコツなのかとさえ思う。 好きな作品は捻れた記憶と膚の記憶。
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あとがきで川村湊さんが、 岩井出身の“みちのく”作家。 心の中の “みちのく”の情景を描く。 と、上手こと表現している。 直木賞の人生の曖昧となった記憶を物語とした 7編の記憶シリーズ。舞台も東北が多い。 どの短編も、記憶から欠けた時間を探し始めるところから始まる。そこに記憶を封...
あとがきで川村湊さんが、 岩井出身の“みちのく”作家。 心の中の “みちのく”の情景を描く。 と、上手こと表現している。 直木賞の人生の曖昧となった記憶を物語とした 7編の記憶シリーズ。舞台も東北が多い。 どの短編も、記憶から欠けた時間を探し始めるところから始まる。そこに記憶を封じなければならなかった事情を思い出していくという構成。 各作品、設定も展開も工夫されて、とても素敵な短編集です。 「緋い記憶」 故郷での緋色の記憶。そこに残る少女との思い出。なぜか、住宅地図には、その家の記録がない。 「ねじれた記憶」 男は母との記憶が残る寂れた温泉宿へ。そこは、母親の自殺した場所。母親とよく似た女性との出会い。自殺前の時間がねじれた記憶。 「言えない記憶」 子供時代の不確かな記憶と鮮明な記憶。 缶蹴りの途中で行方不明のまま亡くなった少女の本当の死因。 「遠い記憶」 忘れていた幼児期の記憶。家だと思っていたのは、父親の愛人の家。忘れてていたのは、鴨居にぶら下がる愛人とそれを見る母親。 「膚の記憶」 食中毒かアレルギーに苦しむ男。 原因を探すうち天然水と思い至る。母親の故郷の水。水源地に沈んでいたものは。 「霧の記憶」 若い日のロンドンでの曖昧となった記憶。小説家となった男の古い作品から、当時行方不明になった女性の痕跡を探す。 「冥い記憶」 一人の少女の死を思い出させるための青森ツアー。 これは、短編だとわかりにくい。結末がよくわからなかった。
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記憶がテーマとなっている短編集。作者が岩手出身ということで、よく登場する。記憶は時とともに、変化したり、無くなっていったりするものである。出来事は同じでも、その時の感情は人それぞれだ。自分のいいように記憶していたり、都合よく忘れていたり、、、そういった人間らしい描写が面白かった。...
記憶がテーマとなっている短編集。作者が岩手出身ということで、よく登場する。記憶は時とともに、変化したり、無くなっていったりするものである。出来事は同じでも、その時の感情は人それぞれだ。自分のいいように記憶していたり、都合よく忘れていたり、、、そういった人間らしい描写が面白かった。 本作は過去の自分に会ったり、あるはずのない家が存在したり、オカルト的な要素もある。しかし、主人公たちは嫌なオジサンが強く、読んだ気分は良くはない
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記憶をテーマにした七篇。 粒揃いな中、表題作とねじれた記憶は舌を巻く巧さ。重厚で好み一直線のホラー作品。
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