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猿飛佐助 の商品レビュー

3.4

11件のお客様レビュー

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2022/03/17

猿飛佐助という名そのものに滑稽味を感じるのは、猿に対して失礼だろうか。しかし、この忍者を媒介にして語られる小説には、飄々としたユーモアも全編に滲み出ている。ファンタスティックな忍術奥義の決闘と、エロティックな場面の頻出は当時の読者層を容易に想起させる。『梟の城』と「忍法帖」シリー...

猿飛佐助という名そのものに滑稽味を感じるのは、猿に対して失礼だろうか。しかし、この忍者を媒介にして語られる小説には、飄々としたユーモアも全編に滲み出ている。ファンタスティックな忍術奥義の決闘と、エロティックな場面の頻出は当時の読者層を容易に想起させる。『梟の城』と「忍法帖」シリーズ。昭和30年代の「忍者ブーム」が起こった社会的背景は何だろうかと考えたり、KOEIの『太閤立志伝』を遊びたくなったり。

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2013/08/18

猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道などなど、忍びの一冊。 戦闘場が少なく、随分と放蕩具合が多い。これが、痛快劇なのだろうか。 がっかり感は否めないが、こんなにも日本語があったのかと言うことに改めて驚かされた。 慣用句、四字熟語、単語、漢字、と。 物語の内容よりも、そちらの方が勉...

猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道などなど、忍びの一冊。 戦闘場が少なく、随分と放蕩具合が多い。これが、痛快劇なのだろうか。 がっかり感は否めないが、こんなにも日本語があったのかと言うことに改めて驚かされた。 慣用句、四字熟語、単語、漢字、と。 物語の内容よりも、そちらの方が勉強になりました。

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2012/07/16

佐助の生い立ちと幸村に仕えるまでの話が軽くあって、それ以降佐助や幸村に関わるさまざまな人物の話がオムニバス的に続きます。そのため、佐助と幸村の出番は多くはありません。でも、美貌の智将幸村と、矮躯だけれど優れた忍者・佐助のキャラクターには魅力がありました。主従関係という目で見ると、...

佐助の生い立ちと幸村に仕えるまでの話が軽くあって、それ以降佐助や幸村に関わるさまざまな人物の話がオムニバス的に続きます。そのため、佐助と幸村の出番は多くはありません。でも、美貌の智将幸村と、矮躯だけれど優れた忍者・佐助のキャラクターには魅力がありました。主従関係という目で見ると、言葉少なな幸村の唐突な命を二つ返事で引き受けて難事もするりと成し遂げる佐助、というやりとりに、信頼関係が現れているように見えました。随所に現れる佐助の態度からも、主を慕う様子が見て取れます。

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2012/06/18

初めて読んだ柴田錬三郎作品。独特の文体と難しい言葉に多少戸惑ったが、これはこれで味がある文章だった。内容も奇想天外で面白かった。

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2011/03/06

久しぶりにこういう本読んだなぁ。 なんか凄い妖術と、昭和の時代劇エロ。フェミニストが憤死しそう。 色んな人物が替え玉だったり別の父親の子だったり。 真田幸村が秀麗極まりない怜悧な知将で、佐助は短躯の背中にコブがある善良は男で、武田信玄の孫。 とりあえず真田幸村編も読んでみよう。

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2010/10/24

ちょっと文体が苦手かもです。 続きのようなもので真田幸村バージョンのもあるのですが、 そっちには手をつけませんでした、ごめんなさい。

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2010/01/29

この本を読むきっかけは、昔やっていたゲームからどういう人なんだろうと疑問を持ったこと。猿飛佐助は武田勝頼の落とし子というのを初めて知った。人に好かれやすそうな性格をしており他にもいろいろなことを知る、そんな本でした。

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2009/10/04

佐助 ・十五歳(初登場時) ・武田勝頼の落とし子 ・大きな丸い目、両頬にえくぼ、天性の愛嬌に恵まれた貌だち ・背中に大きな瘤を背負っている ・善良に過ぎる、誰からも愛される性質 幸村 ・三十歳(初登場時) ・白雲齋曰く、「清廉潔白の名将」 ・気高くうつくしい、大阪中の女が憧れる...

佐助 ・十五歳(初登場時) ・武田勝頼の落とし子 ・大きな丸い目、両頬にえくぼ、天性の愛嬌に恵まれた貌だち ・背中に大きな瘤を背負っている ・善良に過ぎる、誰からも愛される性質 幸村 ・三十歳(初登場時) ・白雲齋曰く、「清廉潔白の名将」 ・気高くうつくしい、大阪中の女が憧れる面貌 ・佐助曰く、「天下無双の智慧者」 幸村に懐く佐助が最大限にかわゆいです。 主をすこしでも悪く言われると、烈火の如く怒る佐助。 人を殺すのが好きではないのに、幸村から「おまえには打ち取れまい」と言われると、「誓って奪ってまいります!」とむきになる佐助。 海が好きで日の本から出てみたかったけれど、幸村に家来の誓いをしているからと断る佐助。 佐助!! 物語は、幸村が探偵で佐助が助手のような……。 何かあれば幸村が命じ、それを佐助が実行して話が進むということが多いです。 呼ばれてのこのこ出現する佐助が可愛い。 ちなみにこの佐助、船が苦手です。 結論→是非読むべし。

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2010/02/12

猿飛佐助は武田勝頼の落し子だったと言う設定ではじまる本書。 戸沢白雲斎に育てられ忍者としての才能を開花させた猿飛佐助が、真田幸村と言う主を得て活躍する。 佐助主人公の戦国ものは実は珍しい。単純に荒唐無稽で面白い。 NHK人形劇の原作だそうですね。 そちらも観てみたいです。 次作に...

猿飛佐助は武田勝頼の落し子だったと言う設定ではじまる本書。 戸沢白雲斎に育てられ忍者としての才能を開花させた猿飛佐助が、真田幸村と言う主を得て活躍する。 佐助主人公の戦国ものは実は珍しい。単純に荒唐無稽で面白い。 NHK人形劇の原作だそうですね。 そちらも観てみたいです。 次作にあたるのが同文庫「真田幸村」 幸村にあって佐助にない表紙画像…まぁ主にあればそれでいいのか。 デザイン同じだしな。 ↑と、思っていたらようやく表紙がアップされましたね! もちろん幸村と同じデザインですが。色違いです。

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2010/02/25

猿飛佐助は武田勝頼の落し子だった。戸沢白雲斎に育てられ忍者としての才能を存分に発揮した。真田幸村の家来となり日本中を股にかけての大活躍。美女あり豪傑あり決闘あり淫行ありの大伝奇小説 2009.5.13読了!

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