1,800円以上の注文で送料無料

新源氏物語(下) の商品レビュー

4.4

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/04

上・中・下と読みました。名前がやっぱり難しいところはあるけど、それでも面白い。 昔のあの階級の女性は大変だったなーとも思う。選ぶ権利が、今ほどない。…でも今だって、視点を変えれば昔よりないかもしれない。 ストーリーとしては、悲しい話だと思った。そういう悲しい部分があるから、光...

上・中・下と読みました。名前がやっぱり難しいところはあるけど、それでも面白い。 昔のあの階級の女性は大変だったなーとも思う。選ぶ権利が、今ほどない。…でも今だって、視点を変えれば昔よりないかもしれない。 ストーリーとしては、悲しい話だと思った。そういう悲しい部分があるから、光の君はさらに素敵に映るのかもしれないけど。

Posted byブクログ

2009/10/07

平穏が続くかと思われた源氏と紫の上の間に波風が起こる――女三宮の登場により紫の上の「源氏の妻」としてのプライドが揺れそして次第に弱り果てていき、源氏は過去、藤壺と犯した過ちを柏木と女三宮に突きつけられる。華やかな時代は去り、先細っていく二人の物語は今、終わりを告げる……ってこんな...

平穏が続くかと思われた源氏と紫の上の間に波風が起こる――女三宮の登場により紫の上の「源氏の妻」としてのプライドが揺れそして次第に弱り果てていき、源氏は過去、藤壺と犯した過ちを柏木と女三宮に突きつけられる。華やかな時代は去り、先細っていく二人の物語は今、終わりを告げる……ってこんな具合でよろしいでしょうか。私は若菜からの源氏が好きだ。紫の上は悩む、源氏も自らの罪に対する罰を目の当たりにする、そして人生の儚さを知っていく……ちょっとかっこ良い言い方するなら近代小説っぽいからね。夕霧の落葉の宮とのエピソードも面白い。落葉の宮が実際かわいそうなんだけど。夕霧め……夕霧が帖の名前になってるからって、お前メインだと思うなよ!と思ってたら本当にメインだった。源氏が空気。しかしやはり、ここまで読むと、あーいろいろうだうだうだうだどうせ嘘なんだろな理屈並べてはいるけどやっぱり源氏が本当に愛したのは(たとえそれが、藤壺の形代でも)紫の上なんだなと。もし本当に藤壺を愛していたなら、彼は藤壺と一緒に死ぬなり世を捨てるなりしていたはずだし。……源氏にはそこまで詳しくないしいろいろ言えないんだけど、私が思ったのはそんな感じです。

Posted byブクログ

2009/10/04

きました・・・いよいよ最終章。 源氏は若き日に重大な過ちを犯す。 父親である桐壺帝の後妻(源氏の義母)藤壺を慕うあまり父に隠れて密通をし、藤壺は源氏の子を身篭ってしまうんです。 帝はその事を知ってか知らずか、冷泉帝に皇位を継がせる。 臣下に落ちた源氏の子供を・・・。 この下巻で...

きました・・・いよいよ最終章。 源氏は若き日に重大な過ちを犯す。 父親である桐壺帝の後妻(源氏の義母)藤壺を慕うあまり父に隠れて密通をし、藤壺は源氏の子を身篭ってしまうんです。 帝はその事を知ってか知らずか、冷泉帝に皇位を継がせる。 臣下に落ちた源氏の子供を・・・。 この下巻では、源氏が若い頃犯した過ちが、因果応報の報いとなって源氏自身に降りかかってきます。 どんなふうにかと説明したいんですが、これ以上書くと、浜村ジュンになってしまいそうなので詳しい内容は書籍でそうぞ♪ 読み出すとやめられない・とまらない。ハラハラドキドキ新源氏物語の世界に酔いしれて下さい。

Posted byブクログ

2013/11/25

(2007.05.08読了)(2002.01.11購入) 3冊目の下巻は、「梅が枝」「藤のうら葉」「若菜」〜「まぼろし」までです。 ここまでで「源氏物語」の第一部が終わります。第二部の「宇治十帖」は、少し間を置いて、「新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上下)」として書き継がれ、文庫で...

(2007.05.08読了)(2002.01.11購入) 3冊目の下巻は、「梅が枝」「藤のうら葉」「若菜」〜「まぼろし」までです。 ここまでで「源氏物語」の第一部が終わります。第二部の「宇治十帖」は、少し間を置いて、「新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上下)」として書き継がれ、文庫でも出版されています。 この後引き続き読み進めるつもりです。 下巻は、光源氏の出る幕はだんだん減って、夕霧や柏木たちの出番が多くなる。 夕霧は、光源氏と葵の上(光源氏の最初の妻)の間にできた子供である。 夕霧は、幼馴染の雲井の雁との結婚を許され、めでたく結婚する。 光源氏は、朱雀院のからの頼みで、朱雀院と藤壺女御の間に生まれた女三の宮を正妻に迎える。光源氏は、紫の上に申し訳ないながらも、女三の宮を放っておくわけにも行かず、女三の宮のところへ訪れてみるがあまりにも幼いので、適当に相手をするしかない。 そのうち、紫の上の具合が悪くなり、一時は仮死状態にまでなってしまう。光源氏は、紫の上にかかりっきりになるしかない。 光源氏が、紫の上の看病に明け暮れている隙に、柏木が、女三の宮に近づきことに及んでしまう。何度も通ううちに、子供ができ、生まれた子供が薫ということになる。 柏木が、女三の宮に出した手紙が、光源氏に見つかり、柏木と女三の宮のことがばれてしまうが、光源氏は、公表すれば、自分の恥になるので、自分の胸に収めてしまうしかない。 ただ、柏木に対しては、それとなく、お前のやった事は分かっているぞと告げる。 柏木は、自分の情熱のままに大変なことをしでかしたことを気に病んで、そのうち事切れてしまう。 柏木は、女三の宮の姉の女二の宮と結婚していたのであるが、光源氏と女三の宮が結婚する前に女三の宮の結婚相手の一人として立候補していたこともあり、女三の宮に執着し、身の破滅を招いてしまった。 柏木がなくなった後、夕霧は、柏木から依頼されたことでもあるので、女二の宮とその母の面倒を何くれとなく見る。雲井の雁にあれこれ言われながら、それとなく、女二の宮に言い寄る。 皆さん、隣の芝生のほうが綺麗に見えるらしい。 そのうち、紫の上はなくなる。光源氏は、以前から出家の志があったけれど、紫の上をおいて出家するわけには行かないので、我慢してきたが、紫の上がなくなった後は、もはや思い残すこともなく、出家ができる。年が明けたら、出家しようというところで終わる。 (2007年5月11日・記) ☆田辺聖子さんの本(既読) 「甘い関係」田辺聖子著、文芸春秋、1975.. 「絵草紙源氏物語」田辺聖子著・岡田嘉夫絵、角川文庫、1984.01.10 「新源氏物語(上)」田辺聖子著、新潮文庫、1984.05.25 「新源氏物語(中)」田辺聖子著、新潮文庫、1984.05.25 「むかし・あけぼの」(上)、田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25 「むかし・あけぼの」(下)、田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25 「竹取物語・伊勢物語」田辺聖子著、集英社文庫、1987.07.25 「おちくぼ姫」田辺聖子著、角川文庫、1990.05.25 内容紹介(amazon) 平安の宮廷で華麗に繰り広げられた光源氏の愛と葛藤の物語を、新鮮な感覚で「現代」のよみものとして、甦らせた大ロマン長編。

Posted byブクログ

2009/10/04

色々な作家によって現代訳されている『源氏物語』。本作は田辺聖子氏によって訳されたもの。全3巻(上、中、下)。 女性らしさ、とでもいうべきか…表現は美しく、柔らかい。硬さが無く読みやすい。『源氏物語』を何でもいいから読んでみようという方にもお奨め出来る。…ただ、「源氏出家」の時点で...

色々な作家によって現代訳されている『源氏物語』。本作は田辺聖子氏によって訳されたもの。全3巻(上、中、下)。 女性らしさ、とでもいうべきか…表現は美しく、柔らかい。硬さが無く読みやすい。『源氏物語』を何でもいいから読んでみようという方にもお奨め出来る。…ただ、「源氏出家」の時点で作品は終了している為に『宇治十帖』の部分は書かれていない。その点は少し残念。

Posted byブクログ

2009/10/04

下巻で、悲劇だと思ったのが、柏木。彼は真面目で、一途な人だっただけに思いつめてあんなことになってしまった。現代でもああいうことってあるよね。あいのり見てても、一目ぼれしちゃった女の子がいくらつれなくても、それで体調崩しちゃっても思い続けてる男の子っているもん。ただ、柏木の場合は相...

下巻で、悲劇だと思ったのが、柏木。彼は真面目で、一途な人だっただけに思いつめてあんなことになってしまった。現代でもああいうことってあるよね。あいのり見てても、一目ぼれしちゃった女の子がいくらつれなくても、それで体調崩しちゃっても思い続けてる男の子っているもん。ただ、柏木の場合は相手が非常に非常にまずかったね。源氏もちょっと大人気なかった。でも私は柏木ファンだ!

Posted byブクログ