文車日記 私の古典散歩 の商品レビュー
まず筆者の古典への造詣の深さに驚かされる。古典を娯楽として楽しむ姿に、正しい物語のありかたを感じた。 やや女性性に引っ張られ、感情的な読みとなっているところもあるが、それを含めて田辺聖子の魅力であるとも考える。
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高校生のとき、友達から紹介されてこの本を読んで以来、田辺古典の虜になった。 こんな風に古典の世界を紹介できれば、古文の授業が楽しくなる学生が増えると思う。
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心ときめく一冊。彼女の解釈は本当に分かりやすくて、しかもきちんと考証が入っていて信頼できます。今も昔も変わらない、人生の機微を軽やかに。“おせいさん”節、大好き!
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古典についてのエッセイ。短編なので読みやすく、作者の古典への愛が伝わってきます。個人的には『あねとおとうと』が好き。
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田辺聖子が綴る古典の名作案内。 長谷川青澄の繊細な挿絵も絵巻物のようで素敵です。 読むたびに古典に秘められた日本人の情緒がいきいきと蘇り、著者の古典への愛情と人間に対する洞察力が感じられます。
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主に古典を題材にした田辺聖子さんのエッセイです。 短いエッセイがたくさんつまっています。 短いものでは3ページのものもありますが、 内容はどれもこれも心に響くものばかりです。 まるで平安女性が書いたような、美しくやわらかな文章が素敵。 また、短い文章で古典の魅力が最大限に引き出...
主に古典を題材にした田辺聖子さんのエッセイです。 短いエッセイがたくさんつまっています。 短いものでは3ページのものもありますが、 内容はどれもこれも心に響くものばかりです。 まるで平安女性が書いたような、美しくやわらかな文章が素敵。 また、短い文章で古典の魅力が最大限に引き出されていて、 つい原典も読んでみたくなります。 私にとっては宝物のような本。
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高校入学前の宿題で読んだ。 あの頃はまったくよさがわからなかったけど 今改めて読み返すと、丁寧に人を描いているところとか、 エピソードを含蓄あるユーモアで描いているところとか 驚きがたくさんあった。 田辺聖子と、向田邦子は、生き方が似ているような気がする。 好きです。
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とっつきにくい古典だって、ぶっちゃけ萌えを見出せばぐんと身近になるんだぜ! ということを実感させてくれた本です。 一番好きだけれど切ないのは「かげろふ日記」の項。 結婚したあとも恋してしまうくらい才能あふれたかげろふの夫、でもこいつがたいそう浮気な男なんです。けれどいい男なんです...
とっつきにくい古典だって、ぶっちゃけ萌えを見出せばぐんと身近になるんだぜ! ということを実感させてくれた本です。 一番好きだけれど切ないのは「かげろふ日記」の項。 結婚したあとも恋してしまうくらい才能あふれたかげろふの夫、でもこいつがたいそう浮気な男なんです。けれどいい男なんです。可愛いんです。けれど憎たらしい。 かげろふは嫉妬に身を焦がします。天国と地獄を行ったり来たりです。アクエリオンの歌詞にもあるじゃないですか、「君と出会ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない」これもよく考えたら拷問な気がしませんか。アニメは見たことないんですけど。 嫉妬の苦しみに耐えかねて出家する! と決心したかげろふを、ぱしりと引き止め手際よく仏の前から奪い返すのは、罪な所業を繰り返しつつそれでもかげろふを愛している夫本人です。 かげろふはどれだけ苦しいでしょうね。かわいさ余って何とやらでしょう。でも、思いきり蚊帳の外である私たち呑気な読者は、そんなエピソードにきゅんきゅんしてしまうのです。それでも愛し合ってるんじゃないか! 他にもニヤニヤしてしまう話、物悲しい話、うんうんと頷いてしまう話(いろんな意味でね)。変わらぬ人の感情の機微を描いて、千年の時を生き残ってきたお話にはやはりそれなり読み応えがあります。
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国語の先生に借りて読みました。 田辺聖子さんの「源氏物語」を瀬戸内寂聴さんの後に読んで、なんてひとだと目を剥いたのですが、こちらは上品な筆致ですらすらと、まさに平安時代の女性のような筆遣いだなぁと思いました。
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中学の国語の問題文としてこの一部が使われており、面白かったので原本である本書を手に取る運びとなりました。 懐かしい。 田辺さんの古典案内。 情熱的で、でも柔らかな口調で語られています。女性らしい視点から語られていて、とても共感できる部分がありますね。 古典がぐっと身近に感じられ...
中学の国語の問題文としてこの一部が使われており、面白かったので原本である本書を手に取る運びとなりました。 懐かしい。 田辺さんの古典案内。 情熱的で、でも柔らかな口調で語られています。女性らしい視点から語られていて、とても共感できる部分がありますね。 古典がぐっと身近に感じられたな。 当時の自分は、とにかく古典に嵌っていたので、本の内容に共感しつつ、次に読む本をこれで決めたりしていました。 上代から近世まで、色々な作品が登場しますからね。 古典文学の新しい魅力を発見できるかも。 田辺さんの古典エッセイの中では、これが一番好きです。
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