最後の将軍 新装版 の商品レビュー
徳川15代将軍慶喜の…
徳川15代将軍慶喜の生涯です。理論家として先を見通す力を持っていました。そのため「二心殿」と呼ばれ、策士と言われた慶喜です。彼なしには、大政奉還はありえなかったことと思います。
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徳川家の存続を考え,…
徳川家の存続を考え,新政府が出来るまでの苦心,明治維新後は近代的な趣味に生き,静かにそして精力的に生きた慶喜の姿が浮き彫りになる。
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徳川慶喜のwikiを暇つぶしに読んだ際に人物像に興味を惹かれ、参考になる本はと探ったところ行き着いたのがこれ。司馬遼太郎の作品は読んだ事がなく良い機会と思い頁をめくったが、読みづらい(読解力というか親しみのないワードがツラツラと…)。ただすらすら〜っと読了できてしまうくらいには面...
徳川慶喜のwikiを暇つぶしに読んだ際に人物像に興味を惹かれ、参考になる本はと探ったところ行き着いたのがこれ。司馬遼太郎の作品は読んだ事がなく良い機会と思い頁をめくったが、読みづらい(読解力というか親しみのないワードがツラツラと…)。ただすらすら〜っと読了できてしまうくらいには面白く、史実ながら展開も飽きが来ずケーキ様がとてつもなく忙しい人生を歩んだのだなぁと。静岡の屋敷跡にある浮月楼も行ってみたいし、京都の二条城も行きたい。旅行の目的地はこうやって増やしていくのが正解なのかもしれない。
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天によって登場させられた人物 馴染みのない単語や厄介な言葉の羅列しかない今作だが、これほどまでに面白さがあるのは、やはり司馬遼太郎その人のおかげである。 徳川慶喜を歴史の授業で習ったのは小学生の頃。当時は坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟の物語に魅せられ、徳川慶喜など敗者くらいにし...
天によって登場させられた人物 馴染みのない単語や厄介な言葉の羅列しかない今作だが、これほどまでに面白さがあるのは、やはり司馬遼太郎その人のおかげである。 徳川慶喜を歴史の授業で習ったのは小学生の頃。当時は坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟の物語に魅せられ、徳川慶喜など敗者くらいにしか考えていなかった。 しかし、今作を読んで別の一面があると思った。 それは"宮廷史劇"ぽいところである。 このやりすぎなくらいの物語が現実で実際に起き、他の人物と照合しても辻褄の合う面白さに興奮を隠せない。 理解者のいない苦悩とそれをものともしない胆力。 羨ましくもあり悲しい慶喜の人生に初めて魅せられた。
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★5つです。 一冊でギュッと詰まった内容の本で、慶喜だけでなく円四郎、栄ちゃん、容堂公と好きな人が沢山出てきて楽しかったです。 短期間で密度のある人生を送ったのに、77歳まで生き続けた慶喜公って凄いなと思い、葬儀の際に東京中の火消が“まとい”をかがけて勢ぞろいしたのは感動で、晩年...
★5つです。 一冊でギュッと詰まった内容の本で、慶喜だけでなく円四郎、栄ちゃん、容堂公と好きな人が沢山出てきて楽しかったです。 短期間で密度のある人生を送ったのに、77歳まで生き続けた慶喜公って凄いなと思い、葬儀の際に東京中の火消が“まとい”をかがけて勢ぞろいしたのは感動で、晩年で飯盒でご飯を炊き続けた慶喜公は可愛い。 良い本に出会えました。
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慶喜に同情して、★5です。 坂本竜馬が、命を捨ててもいいと言った将軍が、どんな人だったのか、大政奉還を幕府側から見てみたかった。 徳川慶喜が、想像していた人物像とは違い、孤独な存在で、切なく感じた。 周りから無慈悲な人だと思われたり、終始、誤解されまくりの人だった。 賊軍呼ば...
慶喜に同情して、★5です。 坂本竜馬が、命を捨ててもいいと言った将軍が、どんな人だったのか、大政奉還を幕府側から見てみたかった。 徳川慶喜が、想像していた人物像とは違い、孤独な存在で、切なく感じた。 周りから無慈悲な人だと思われたり、終始、誤解されまくりの人だった。 賊軍呼ばわりされたシーンは、一番悲しい。 最後は、慶喜の計画通りなのか、みんなに同情され愛される存在になって、本人が望んでたわけではないのかもしれないけど、個人的に良かったと思った。
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読み終わったあと、今まで思ってた慶喜と違う慶喜が脳内に現れる。 天才、全体を見れる。幕末論破王…? ただ、貴族的。 あの時代、このような人が出たから、血が無駄に流れなかったのだなと。 明治後の小話までおもろい。「憎し薩摩」は一生ものだったようだ。 「百策をほどこし百論を論じて...
読み終わったあと、今まで思ってた慶喜と違う慶喜が脳内に現れる。 天才、全体を見れる。幕末論破王…? ただ、貴族的。 あの時代、このような人が出たから、血が無駄に流れなかったのだなと。 明治後の小話までおもろい。「憎し薩摩」は一生ものだったようだ。 「百策をほどこし百論を論じても、時勢という魔物には勝てぬ」 この慶喜のセリフが好き。
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久しぶりに読んだ司馬遼太郎作品。 幕末の動乱期は血生臭いですが、日本の大変革期であり英傑が多数輩出された時代ですので個人的には非常に好きな時代です。 で、大政奉還の当事者である慶喜に関心を持ち、読みました。途中、実際に京都の二条城を訪れるなどしたので時間がかかってしまいましたが、...
久しぶりに読んだ司馬遼太郎作品。 幕末の動乱期は血生臭いですが、日本の大変革期であり英傑が多数輩出された時代ですので個人的には非常に好きな時代です。 で、大政奉還の当事者である慶喜に関心を持ち、読みました。途中、実際に京都の二条城を訪れるなどしたので時間がかかってしまいましたが、最後の将軍になるべくしてなった人物であると強く思いました。さらに幕末を深く知りたいと思えた一冊でした。
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日本史上の劇的な革命であった明治維新を題材とした小説は多いがほとんどが維新側から見た歴史ばかりで、維新側の視線で当初劣勢であった薩長側が、どのように情勢をひっくり返し維新を成立させたかに焦点が当てられていて、いかに幕府側が腰砕けの政権であったかが強調されている。 本小説は、多...
日本史上の劇的な革命であった明治維新を題材とした小説は多いがほとんどが維新側から見た歴史ばかりで、維新側の視線で当初劣勢であった薩長側が、どのように情勢をひっくり返し維新を成立させたかに焦点が当てられていて、いかに幕府側が腰砕けの政権であったかが強調されている。 本小説は、多勢の幕府側がなぜ劣勢の薩長に破れていったのか、そして世界史の中ではほとんど見られない流血を伴わない革命がなぜ成立したのかが、敗軍の将である慶喜側の目線で理路整然と書かれている。慶喜は頭脳明晰という評価がありながら、長州征伐や鳥羽伏見の敗戦、その後の敗戦処理など政治的評価が低くその矛盾を不思議に感じていたが、慶喜がなぜそのように振る舞ったのかが掘り下げられており、幕末期の理解が深まる小説であった。
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初・司馬遼太郎 いままさに社内政治において、その論の運び方や思考力に悩んでおり、作内の慶喜とそれを描く作者の論理力に痺れた。 受験で日本史を選択したはずが、幕末の動乱はいまいち頭に入っておらず、今作で興味が湧いたので色々勉強したい。 慶喜の心の内は誰にも分からないが、世が...
初・司馬遼太郎 いままさに社内政治において、その論の運び方や思考力に悩んでおり、作内の慶喜とそれを描く作者の論理力に痺れた。 受験で日本史を選択したはずが、幕末の動乱はいまいち頭に入っておらず、今作で興味が湧いたので色々勉強したい。 慶喜の心の内は誰にも分からないが、世が世なら、、と思うのもこれまた人の勝手なところ。
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