剣客商売 庖丁ごよみ の商品レビュー
東京某区出身の主人は東京には食べ物の名物はないと言います。この本を読むとそんなことないと気づきます。 下町庶民の食卓がそのまま名物なのでしょう。アサリ料理等作ってみたいものが多数あります。職人近藤文夫さんのコラムも興味深いです。
Posted by
池波正太郎さんの剣客商売に出てくる料理を、実際の写真とともに振り返る一冊。ツボです。おもしろかった。 最近は、お寿司屋さんや料亭にも、金持ちの若い人が来て、ぽんぽん高いものを注文していくらしい。そこには粋とか、作法とか、常連の味のようなものが少しずつ失われてきているとか。敷居が...
池波正太郎さんの剣客商売に出てくる料理を、実際の写真とともに振り返る一冊。ツボです。おもしろかった。 最近は、お寿司屋さんや料亭にも、金持ちの若い人が来て、ぽんぽん高いものを注文していくらしい。そこには粋とか、作法とか、常連の味のようなものが少しずつ失われてきているとか。敷居が高いからこそ、若者は先輩を目標にしたし、いつか自分もきれいなお姉さんと一緒に高級料理を食べてやるんだとがんばったんだと思う。でも、実際に中年になってみると、エッチな目的じゃなくて、会話を楽しんだり、料理とともにお互いに物語を語り合ったり。きらきらしてるけれど、そこには大人の幸せみたいなものがちゃんとあるもんだなと思う。 鯛を食べながら、剣客商売の蘊蓄を語ったり、茄子やかぼちゃを粋に食べる大人ってかっこいいじゃないか。そこに合うお酒なんかもちょいとやって、かっこよくご婦人を家まで送り届けて、自分は、ワインバーのカウンターでひとり、夜を締める。ホテルで休憩なんて下衆なこと、意外と思わないもんだし、そういうのは嫌だな。 昔は、お店にも、いい意味で敷居の高さや品格があったんだなあと憧れる。 包丁ごよみ、ぼく好みです。
Posted by
著者の愛した山の上ホテルの料理人が再現する料理の数々。書名のとおり剣客商売に出てくる料理の数々は、巻末の料理帖を見ると改めて驚かされる。手間を惜しまず、食材も小説に忠実に作られた料理は、なかなかに真似のできるものではないと感じた。『みをつくし献立帖』以上にハードルが高い。2013...
著者の愛した山の上ホテルの料理人が再現する料理の数々。書名のとおり剣客商売に出てくる料理の数々は、巻末の料理帖を見ると改めて驚かされる。手間を惜しまず、食材も小説に忠実に作られた料理は、なかなかに真似のできるものではないと感じた。『みをつくし献立帖』以上にハードルが高い。2013年に山の上ホテルの火災の報を聞いた時にはびっくりしたが、現在でも本館で営業しており安心した。
Posted by
池波の考察する江戸町民の食卓風景など。流石に当時の町民がここまで手間をかけた料理は出来なかったであろうが季節の食材を上手く使う知恵は真似したいところ。
Posted by
池波正太郎と、日本料理人さんの愛情の交歓。 近藤さんの後書きにほろりと胸を打たれる。 食べてみたいのはしかし、鮒飯のおいしそうなこと。 あっという間にできそうなあじの干物もおいしそう~。 敷居が高そうなのに鮮やかな手つきに、「やってみたい」と思わされる。 でもきっと難しいんだよ...
池波正太郎と、日本料理人さんの愛情の交歓。 近藤さんの後書きにほろりと胸を打たれる。 食べてみたいのはしかし、鮒飯のおいしそうなこと。 あっという間にできそうなあじの干物もおいしそう~。 敷居が高そうなのに鮮やかな手つきに、「やってみたい」と思わされる。 でもきっと難しいんだよ~ あんなにきれいに開けない。努力あるのみ。
Posted by
剣客商売に登場するゴハンを料理人が作る内容。レシピというより、料理人の細かい仕事に敬服。面倒なので作ってみたいわけじゃないけど、食べてみたいものばかり
Posted by
「剣客商売」に登場する食事を料理人が再現し、写真と作り方が載ってる。本編がさらに味わえるなー。個人的には、剣客商売の年表(本来はどの話で何を食べているかを並べるための表だけど)が面白かった。秋山ファミリーはみんな、ほんとよく食べるね。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
お手洗い入口の本棚においてます。あとは、お料理棚に。つまり二冊あります。何度となく眺めたいから。いり卵、茄子の丸煮、豆茶飯、菜飯、浅蜊、根深汁…当たり前の日常の食事、もちろんここから。
Posted by
これは、いいねえ。剣客商売に出てくる料理の本。実際にプロの方が作っている。季節感があって良い。お酒が飲みたくなるような料理が多い。
Posted by
剣客商売作中の料理を現代版に再現。年表と料理の索引付き。作り易いレシピが多いので、秋山小兵衛気分で酒を傾けるのも楽しい。
Posted by
- 1
- 2