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人生について の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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 本書は人生について…

 本書は人生について関連する著者の作品を集めたオムニバスである。実はほとんどの文章は既に読んだことがあった。しかしどの作品を読んでも印象を新たにすることになった。それは以前に読んだときに抜書きした箇所と今回抜書きした箇所がとても違うことでも明らかだ。多分これから何度読んでも印象を...

 本書は人生について関連する著者の作品を集めたオムニバスである。実はほとんどの文章は既に読んだことがあった。しかしどの作品を読んでも印象を新たにすることになった。それは以前に読んだときに抜書きした箇所と今回抜書きした箇所がとても違うことでも明らかだ。多分これから何度読んでも印象を新たにすることになる、そういう作品群である。人生が味わい深いものであれば、それについて考え書かれた名文もまた味わい深いものになるのが道理なのだろう。

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解説で水上勉は、小林…

解説で水上勉は、小林のことを批評家と呼んだことがない、と記す。批評しようとする心の働きは、否定の働きで、在るがままのものをそのまま受け入れるのが厭で、これを壊しにかかる傾向である、と小林が述べるからである。物事の本質をとことん追求する小林の文章は、なるほどモチーフを超えて、別のと...

解説で水上勉は、小林のことを批評家と呼んだことがない、と記す。批評しようとする心の働きは、否定の働きで、在るがままのものをそのまま受け入れるのが厭で、これを壊しにかかる傾向である、と小林が述べるからである。物事の本質をとことん追求する小林の文章は、なるほどモチーフを超えて、別のところに連れていってくれる、別の創造物である。それを批評と呼べない、という態度、納得してしまう。

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名文「私の人生観」を…

名文「私の人生観」を含む傑作評論集。何より簡潔に本質のみを語る小林秀雄の文章はわかりやすい。何度読み返しても畏れ入る。一つ一つの文章はむしろ短い。しかしそれがひとつの文章になったときの鋭いロジックと共感性。ユリゲラーの話から始まる講演「信じることと知ること」もいい。

文庫OFF

2025/10/15

気がつかないうちに、音楽の話が絵画の話に、哲学に、宗教に、詩に、自然になって、気づいたら全て人生の話だった。全てに目を凝らすということを言いたいんじゃないかと感じた。

Posted byブクログ

2025/12/15

小林秀雄「人生について」読了。「私の人生観」「信ずることと知ること」ベルグソン論「感想」他、著者の思索の軌跡を伝える随想集。人生の道は短けれど 深くして尊し。己を省み、義を守り、志を忘れず迷い悩めども、真の光を胸に抱き歩み行くべし!との御指南、心得候。#読了 #小林秀雄 #人生に...

小林秀雄「人生について」読了。「私の人生観」「信ずることと知ること」ベルグソン論「感想」他、著者の思索の軌跡を伝える随想集。人生の道は短けれど 深くして尊し。己を省み、義を守り、志を忘れず迷い悩めども、真の光を胸に抱き歩み行くべし!との御指南、心得候。#読了 #小林秀雄 #人生について

Posted byブクログ

2012/11/21

論理的であることなんかにこだわらず、とにかく深く話が進む。 ところで、近ごろいろんな本を読み、感じていることがある。それは、自らの生命は孤立しているのではなく、全てのものと渾然一体であるということ。そしてこの感覚から外れることなく行動することが、人生の姿ではないかということ。 ...

論理的であることなんかにこだわらず、とにかく深く話が進む。 ところで、近ごろいろんな本を読み、感じていることがある。それは、自らの生命は孤立しているのではなく、全てのものと渾然一体であるということ。そしてこの感覚から外れることなく行動することが、人生の姿ではないかということ。 これは今の僕にとって、確信に近い実感になりつつある。

Posted byブクログ

2012/04/25

小林秀雄「人生について」(1)思想のモデルを、決して外部に求めまいと自分自身に誓った人。平和という様な空漠たる観念の為に働くのではない、働く事が平和なのであり、働く工夫から生きた平和の思想が生まれるのであると確信した人。 小林秀雄「人生について」(2)そういう風に働いてみて、自...

小林秀雄「人生について」(1)思想のモデルを、決して外部に求めまいと自分自身に誓った人。平和という様な空漠たる観念の為に働くのではない、働く事が平和なのであり、働く工夫から生きた平和の思想が生まれるのであると確信した人。 小林秀雄「人生について」(2)そういう風に働いてみて、自分の精通している道こそ最も困難な道だと悟った人。そういう人々は隠れてはいるに違いない。私はそれを信じます。(小林秀雄「人生について」私の人生観より) グイグイ心に迫ってくる。世の中にある陳腐な人生論を吹き飛ばしつつ。

Posted byブクログ