樅ノ木は残った(中巻) の商品レビュー
仙台藩62万石の寸断を画策する 敵の中にあえて取り入り なんとか忍従の原田甲斐 録を頂き配下の民が 幸せに暮らせるように 人から疑いの眼を向けても 平静を装い何がおきるか じっと観ている忍従のストーリー 山に入り大鹿シロクビとの戦い 誰も側に置かず 自然の中で呼吸する 人間本来...
仙台藩62万石の寸断を画策する 敵の中にあえて取り入り なんとか忍従の原田甲斐 録を頂き配下の民が 幸せに暮らせるように 人から疑いの眼を向けても 平静を装い何がおきるか じっと観ている忍従のストーリー 山に入り大鹿シロクビとの戦い 誰も側に置かず 自然の中で呼吸する 人間本来の生きる力 もう現代人が持てないものを 求め 再び闘争の中に生きていく
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原田甲斐が伊達宗勝の陰謀阻止の真意を隠してひたすら雌伏の時を続ける巻。さて、最終巻ではどんなドラマが待つのか。
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あらすじ 伊達家62万石の危機を察知した仙台藩の重臣・原田甲斐(里見浩太朗)が、たった一人で謀略から守る姿を描いた娯楽時代劇。 仙台藩の重臣・原田甲斐は3代藩主・伊達綱宗の放蕩に端を発した混乱の中、綱宗の叔父・伊達兵部の藩乗っ取りの陰謀を察知する。 兵部は幕府老中首座酒井雅楽頭と...
あらすじ 伊達家62万石の危機を察知した仙台藩の重臣・原田甲斐(里見浩太朗)が、たった一人で謀略から守る姿を描いた娯楽時代劇。 仙台藩の重臣・原田甲斐は3代藩主・伊達綱宗の放蕩に端を発した混乱の中、綱宗の叔父・伊達兵部の藩乗っ取りの陰謀を察知する。 兵部は幕府老中首座酒井雅楽頭と姻戚関係を結ぶなどして藩内での勢力を徐々に拡大。 感想 昔、仕事で涌谷担当をしてたので何か親近感を感じました。惜しい人を亡くした。
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仙台藩の分割を目論む一ノ関側と、それを阻止しようという原田甲斐側との息詰まる頭脳戦が続く。 原田甲斐は一ノ関の懐に入り、内側からその計画を破却しようというのが当初の計画だったはずが、盟友と袂を分かち、妻とも離縁し、たとえ結果がうまく行くにしても、失うものが大き過ぎるような気もして...
仙台藩の分割を目論む一ノ関側と、それを阻止しようという原田甲斐側との息詰まる頭脳戦が続く。 原田甲斐は一ノ関の懐に入り、内側からその計画を破却しようというのが当初の計画だったはずが、盟友と袂を分かち、妻とも離縁し、たとえ結果がうまく行くにしても、失うものが大き過ぎるような気もして来た。 陰気な描写が続く中、伊達家の家臣でもなく、でも彼らの間を飄々と行き来する伊東七十郎の一本気で明るい性格が、物語に涼やかな風を入れている。彼が主人公でも良かったような。 原田甲斐が何を考えているのか、全容が明らかになることを期待して、最終巻へ。
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中盤は、本筋と絡みながら、登場する婦女それぞれの業を俯瞰した描写も印象深い。この辺りも山本周五郎のひとつの真骨頂か。 “人は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときのほうが強いものだ” “いちど思いきめて、少しも迷わずに、それをやりとげることのできる人間は、仕合せだ。” 留め...
中盤は、本筋と絡みながら、登場する婦女それぞれの業を俯瞰した描写も印象深い。この辺りも山本周五郎のひとつの真骨頂か。 “人は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときのほうが強いものだ” “いちど思いきめて、少しも迷わずに、それをやりとげることのできる人間は、仕合せだ。” 留めて置きたい語録を胸に、下巻へいざ。
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伊達家60万石を守るため、原田甲斐は国老となり、陰謀の中心へと近づく。 伊東七十郎、3ヵ条の誓紙、柿崎六郎兵衛など伏線が張り巡らされているが、最終的にどう収束するかサッパリ分からない。原田甲斐は攻めも守りもせず、誰にも己の本心を見せず・・・。しかし、いつかは攻めに転じないと話...
伊達家60万石を守るため、原田甲斐は国老となり、陰謀の中心へと近づく。 伊東七十郎、3ヵ条の誓紙、柿崎六郎兵衛など伏線が張り巡らされているが、最終的にどう収束するかサッパリ分からない。原田甲斐は攻めも守りもせず、誰にも己の本心を見せず・・・。しかし、いつかは攻めに転じないと話は進まないだろうし。下巻に期待。
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中巻では主人公の原田甲斐のキャラクターがより明らかになってくる。 くびじろ(大鹿)との対峙の場面では、孤独に身を置きながら(それゆえ)、強い信念を持ち続ける甲斐の心情をよく表しているともいえる。 最終巻(下巻)に向けてサスペンス的に物語は進行していく。 以下引用~ ・「人間は...
中巻では主人公の原田甲斐のキャラクターがより明らかになってくる。 くびじろ(大鹿)との対峙の場面では、孤独に身を置きながら(それゆえ)、強い信念を持ち続ける甲斐の心情をよく表しているともいえる。 最終巻(下巻)に向けてサスペンス的に物語は進行していく。 以下引用~ ・「人間は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときの方が強いものだ」
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いよいよ原田甲斐の位が上がって、周りの状況が見えてきた。 下巻が楽しみ。 山本周五郎としての原田甲斐の描き方が新鮮らしい。
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下まで読んでしまったのですが、この主人公原田甲斐の生き方に深い感動を覚えずにはいられないです。最後の感想は下に書くとして、感動を受けた文を書いて終わり。 主人公原田甲斐に仕える丹三郎が、 「『自分の死は御役に立つであろう』と云った。主人のために身命を惜しまないのは、侍の本分...
下まで読んでしまったのですが、この主人公原田甲斐の生き方に深い感動を覚えずにはいられないです。最後の感想は下に書くとして、感動を受けた文を書いて終わり。 主人公原田甲斐に仕える丹三郎が、 「『自分の死は御役に立つであろう』と云った。主人のために身命を惜しまないのは、侍の本分ではあるが、だれにでもそう容易に実践できることではない。甲斐は丹三郎を知っているし、彼の性質としてそういうことを口に出して云う以上、そのときが来れば死を怖れないだろう、ということもわかっていた。 ―ーだがおれは好まない。 国のために、藩のため主人のため、また愛する者のために、自らすすんで死ぬ、ということは、侍の道徳としてだけつくられたものではなく、人間感情のもっとも純粋な燃焼の一つとして存在して来たし、今後も存在することだろう。――だがおれは好まない、甲斐はそっと頭を振った。 たとえそれに意味があったとしても、できることなら「死」は避けるほうがいい。そういう死には犠牲の壮烈t美しさがあるかもしれないが、それでもなお、生きぬいてゆくことには、はるかに及ばないだろう。」 鬼役(毒見役)に向かうときかない丹三郎に対して、甲斐は言う。 「『人間はかなしく、弱いものだ、景林寺の僧がもし大悟徹底していたら、火中であんなことは云わず黙って静かに死んだことだろう、おそらく従容として、黙って死んだのが事実だと思う、火中にあって、心頭滅却すれば火もまた涼し、などというのは泣き言にすぎない、けれども、その泣き言を云うところに、いかにも人間らしい迷いや、みれんや、弱さがあらわれていて、好ましい、私には好ましく思われる』(中略)『人は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときのほうが強いものだ』」
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