樅ノ木は残った(中巻) の商品レビュー
読んだきっかけ:古本屋で安かった(3冊280円)。 かかった時間:2/25-2/27(3日くらい) 内容:中巻は、宿老茂庭周防の辞任から、若殿の袴着の祝いまで。 またしてもあらすじを、wikiより転載しましょう。 (wiki「伊達騒動」よりあらすじ抜粋・ネタバレあ...
読んだきっかけ:古本屋で安かった(3冊280円)。 かかった時間:2/25-2/27(3日くらい) 内容:中巻は、宿老茂庭周防の辞任から、若殿の袴着の祝いまで。 またしてもあらすじを、wikiより転載しましょう。 (wiki「伊達騒動」よりあらすじ抜粋・ネタバレあり) (ここから中巻) 宗勝は家老の原田甲斐宗輔らと藩権力の集権化を行い、地方知行制を維持しようとする伊達氏一門と対立する。一門の伊達安芸宗重と宗勝の甥にあたる伊達式部宗倫の所領紛争が起こると→ (ここから下巻) →伊達安芸は幕府に一件を上訴する。 1671年(寛文11年)3月27日、騒動の裁判を行うため大老の酒井忠清邸に原田甲斐や伊達安芸ら関係者が召喚される。 原田甲斐はその場で伊達安芸に斬りかかって殺害する。 だが、原田甲斐も安芸派の柴田外記朝意と斬りあいになった。 原田甲斐は柴田外記によって斬られ、柴田外記もその日のうちに原田甲斐からの傷が元で死亡した。関係者が死亡した事件の事後処理では原田家や兵部派が処罰されるが、伊達家は守られる事となった。 ということで、中巻はあらすじ的には、物語はすすんでおりません。 しかし、不信・疑惑といったドロドロした人間関係は相変わらず地味に大きく動きます。 よく大河ドラマとしてもったなぁ…。
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いや、しかしロシア文学のように同じ人が違う名前で読まれたり、同姓/同名も多いから気を抜けない。そして陰謀が数年スパンで行われ、半年~数年は何もないまま過ぎていく。長大です、素晴らしいです。
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中巻は冒頭が熱く濃厚なマタギ小説になっていたり、甲斐と宇乃の心の交流が若干オカルト気味に感じられたので多少面食らったりもしましたが、伊達騒動を軸としたそれぞれの人物の野望、野心、宿願などがコントラスト鮮やかに描かれているので、夢中になって読み進めることができました。物語の中心から...
中巻は冒頭が熱く濃厚なマタギ小説になっていたり、甲斐と宇乃の心の交流が若干オカルト気味に感じられたので多少面食らったりもしましたが、伊達騒動を軸としたそれぞれの人物の野望、野心、宿願などがコントラスト鮮やかに描かれているので、夢中になって読み進めることができました。物語の中心から少し離れた位置にいる、言うならば脇役にも多くのページが割かれていて、その部分のドラマも良いです。本筋と脇が絶妙に絡み合い、長篇作品の醍醐味を存分に味合わせてくれます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『樅の木は残った(中)』/★★★★★/甲斐の意外な一面や新八のある意味での成熟が描かれたり、作中の時間の流れが感じられる。下関に対してどう戦っていくのか、下巻は渦中に入っていく展開になりそうですね。
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徐々に明らかになる一ノ関と雅楽頭の密約など、物語が加速中。しかし、一番ミステリアスなのが主人公・原田甲斐。一体何を考え、行動しているのか?
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男たちの戦いを見ながらも、黙って仕えるしかない女たちがいます。母であり妻であり娘でありながら、であるからこそ、主君に仕える男たちの犠牲にならなければならない女たち。武家の女の悲しみが淡々と描かれます。
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従来の伊達騒動と原田甲斐の人物評価を180度覆した新解釈でも有名になったこの作品は、何が真実で何が嘘なのか、何が正義で何が悪なのか真摯に考えさせられます... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/018.htm...
従来の伊達騒動と原田甲斐の人物評価を180度覆した新解釈でも有名になったこの作品は、何が真実で何が嘘なのか、何が正義で何が悪なのか真摯に考えさせられます... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/018.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2006/09/post_c5ac.html
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あっという間に読み終えた感のある中巻。登場人物たちが生命を吹き込まれたというか、知り合いになったという感じでしょうか。未だに、主人公原田甲斐が何をどう見通して行動し、言葉を発しているのかまではわかりません。でも、その目的は理解しているつもり。 今回つくづく思うのは、作家というは...
あっという間に読み終えた感のある中巻。登場人物たちが生命を吹き込まれたというか、知り合いになったという感じでしょうか。未だに、主人公原田甲斐が何をどう見通して行動し、言葉を発しているのかまではわかりません。でも、その目的は理解しているつもり。 今回つくづく思うのは、作家というは普通の頭脳ではないということ。物語と情景描写だけでなく、その場の雰囲気、香り、臭い、人の動きまでを読み手の頭の中に映像化させてしまう、そんな文章を書く人って普通じゃありません。私が江戸時代の風景をこの眼で見ているわけはないので、大河ドラマやその他の時代劇で見た映像が助けになっていることは大いにあるのだけれど、それにしてもすごいものです。想像力を書き立てる文章を書く人はすごい。たくさんの人の思い、人格、駆け引きを一人の人間が創造するというのは、すごいことだと思うのです。これは、今まで小説を読んできて初めて感じたことでした。今までこういうことに気がつかなかった私が鈍なのかもしれませんね。
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真ん中ぐらいまで、読んでる。 「1Q84」に集中しているので、登場人物を忘れています。 や、やばい。
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この作品ほど,私の中でいつまでも余韻に浸れるものはなかった。原田甲斐。この名前に何度胸を痛めただろう。読み進めれば読み進めるほど辛くなる。中では,甲斐の人間らしい部分に触れることが出来る。大鹿「くびじろ」との一戦にこそ,原田甲斐の本音が見える。
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