卒業 の商品レビュー
学生時代の加賀恭一郎が事件を解明する。 この本で、彼が教師になる経緯が分かった。 刑事になったのは、たぶん前に読んだ「悪意」からかな。
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学生時代の加賀恭一郎が事件を解明する…冷静に。お茶の作法がわかるともっと面白いかもです。 2008年2月22日読了
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「加賀恭一」シリーズ? 甘酸っぱい感じの切なさがある推理小説。加賀恭一はいいオトコ。好みです。(宮城)
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犯人が1人ではない、多くの人が様々な事情で関わっている2つの殺人事件。最後まで犯人が分からない内容は、とても面白かった。茶道のトリックは難しかったかな…
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本格ミステリーや青春もの好きの方には最適な作品です。 ただ、「雪月花殺人ゲーム」という副題は推理小説であることをわからせようと出版社がつけたのかもしれませんが、ちょっと残念です。犯人にとっては「ゲーム」ではないのですから。さらに自殺か他殺かもこの副題でわかってしまう のでは? ...
本格ミステリーや青春もの好きの方には最適な作品です。 ただ、「雪月花殺人ゲーム」という副題は推理小説であることをわからせようと出版社がつけたのかもしれませんが、ちょっと残念です。犯人にとっては「ゲーム」ではないのですから。さらに自殺か他殺かもこの副題でわかってしまう のでは? それと、ストーリーへの疑問です。 うるさい管理人がいる密室状態のアパートの2階に現在ラブラブ状態のカノジョが住んでいるとしたら、管理人に見つからずに部屋まで行こうとする彼氏はどんな方法をとるでしょうか? あらかじめカノジョと日時を決めておく必要のない、最もシンプルな方法がありますよね。留守ならやめるし、自分の好きなとき、気が向いたときに自由に行くことのできる方法です。 この小説と同じ工作ができるとしても、その方法を選択しますか? 万が一目撃される場合を考えて、放火魔とか泥棒と間違われる方法は極力避けたいですよね。 もうひとつ、茶席の殺人方法はどうでしょう? 私は人前で上がってしまう方なので、もし殺さなければならないと切羽詰って追い込まれても、あの場所であのような手技は絶対にできません。たとえ小心者でなくても、無理ですよね。手品師じゃないんですから。 他にも犯人の立場になって考えたら、できなくなる理由はいろいろとあります。 ・狭い空間で複数の眼があること。特に茶道では所作は大事で、注目されるから。実際、作法を忘れていた人が、思い出そうと注目していましたよね。 ・もし手が震えてしまったら、……できないこと。 ・他殺と判断されたら、たった5人の容疑者の中の一人に確実になってしまうこと。 ・茶道具はとても大事な物。先生が後日茶道具を見て、あることに気付けば、それに触れた者として犯人が大きく絞り込まれてしまうこと。 しかし東野さんは、犯人が精神的にかなり追い込まれ、冷静な判断が難しくなっていたことを描写しています。犯人が「ここでやるしかない」と頭の中はそれだけでいっぱいになっていたことも、読者にわかるように書いています。お茶の先生もたぶん気付いていただろうことも書いています。つまり、読者に対して東野さんは実にフェアで、誠実ではあるんですが……。
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東野圭吾のデビュー作。登場人物が少なく、被疑者?も絞られているのにも拘わらず最後まで飽きずに読むことが出来る。鍵の構造や「雪月花之式」の手順など図も豊富に使われているのもありがたい点。この作品で登場する加賀恭一郎はこの作品の後シリーズ化されているらしく、この作品冒頭でプロポーズし...
東野圭吾のデビュー作。登場人物が少なく、被疑者?も絞られているのにも拘わらず最後まで飽きずに読むことが出来る。鍵の構造や「雪月花之式」の手順など図も豊富に使われているのもありがたい点。この作品で登場する加賀恭一郎はこの作品の後シリーズ化されているらしく、この作品冒頭でプロポーズしていた相手とのその後が気になる。
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ちょっと謎解きが難しすぎたのですが、物語を通して色々な局面で人間の本質的な部分が見え隠れするのは新しい作品と同じで面白かったです。
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就職を控えた大学生仲間。 その中の女性が密室になった自室で死んだ。 そして,茶道の作法を利用した第二の殺人事件が起きる。 後に刑事として登場する加賀恭一郎が学生として登場する。 驚きはないが,読みやすくうまくまとまっている。 著者の初期の作品にはこういった学園青春ミステ...
就職を控えた大学生仲間。 その中の女性が密室になった自室で死んだ。 そして,茶道の作法を利用した第二の殺人事件が起きる。 後に刑事として登場する加賀恭一郎が学生として登場する。 驚きはないが,読みやすくうまくまとまっている。 著者の初期の作品にはこういった学園青春ミステリーが多いが, 若者の描写が生き生きとしていてうまい。 人間描写のうまさが物語の深みを増し,演出効果を高めている。
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東野圭吾作品。 卒業を間近に控えた大学生がそれぞれに抱える問題により死にまで至る。 単純なミステリー小説ではあるのですが、登場人物の個性的なキャラクター設定、剣道や茶道など、あまり小説に登場しないような話題が事件の中心にあることなど、一ひねりあるところが東野圭吾らしいという印象で...
東野圭吾作品。 卒業を間近に控えた大学生がそれぞれに抱える問題により死にまで至る。 単純なミステリー小説ではあるのですが、登場人物の個性的なキャラクター設定、剣道や茶道など、あまり小説に登場しないような話題が事件の中心にあることなど、一ひねりあるところが東野圭吾らしいという印象です。 この話に登場する主人公:加賀はシリーズ化してこの後も登場するらしいので、注目です。
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加賀恭一郎シリーズ第一作。本屋でPOPがつくられていたため、手にとることに。しかし、加賀シリーズ第二作の「眠りの森」はすでに読んでいる。それにしても、やはり東野作品とはかなり波長が合うと思う。どこまでも読み進められるのは、私の中で東野作品ぐらいである。解説に"松本清張の...
加賀恭一郎シリーズ第一作。本屋でPOPがつくられていたため、手にとることに。しかし、加賀シリーズ第二作の「眠りの森」はすでに読んでいる。それにしても、やはり東野作品とはかなり波長が合うと思う。どこまでも読み進められるのは、私の中で東野作品ぐらいである。解説に"松本清張のいう動機の重視である"とあるが、まさにその通りで、この物語の楽しいところは、いかにしてこの殺人が行われたのか、という犯人の動機から犯人を探っていくというところにあったと思う。最後は大学生の悲しい友情+恋愛の結末であるが、それを「卒業」と呼ぶ彼らがとても好きだ。
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