焦茶色のパステル の商品レビュー
競馬ミステリー。競馬…
競馬ミステリー。競馬を知らなくても大丈夫」です。
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江戸川乱歩賞受賞作品…
江戸川乱歩賞受賞作品。正統派ミステリーって感じです。話の展開が上手で、読みやすく物語がわかりやすかった。
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競馬をテーマにした、…
競馬をテーマにした、共同作家、おかしな二人のデビュー作。
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最近ハマっている岡嶋二人さん。これがデビュー作で第28回江戸川乱歩賞受賞。1983年刊行だからか、今読んでるとなかなか差別的なところもありありと感じられる。 とある東北の牧場で馬2頭と人が2人、猟銃で殺された。殺された競馬評論家の妻、香苗は競馬知識ゼロだが、競馬雑誌の「パーフェ...
最近ハマっている岡嶋二人さん。これがデビュー作で第28回江戸川乱歩賞受賞。1983年刊行だからか、今読んでるとなかなか差別的なところもありありと感じられる。 とある東北の牧場で馬2頭と人が2人、猟銃で殺された。殺された競馬評論家の妻、香苗は競馬知識ゼロだが、競馬雑誌の「パーフェクト・ニュース」に勤めていいる友達、芙美子と2人で事件の解明に奔走する。探っていくうちに根の深い恐るべき秘密にたどり着くのだった。 まさかの犯人に驚かされた。しかしなにより、香苗を支える芙美子のキャラが良い。
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初めは競馬のことを知らないので、主人公と同じようになやんでおりました。 後半に入ると段々と分かって来ました。 競馬を知らない方はつまらないかもしれませんが、最後の方はえっ、となると思います。 こんなに大きな事件だったのかと。 ミステリー界の至宝はここから誕生した。二人で一人...
初めは競馬のことを知らないので、主人公と同じようになやんでおりました。 後半に入ると段々と分かって来ました。 競馬を知らない方はつまらないかもしれませんが、最後の方はえっ、となると思います。 こんなに大きな事件だったのかと。 ミステリー界の至宝はここから誕生した。二人で一人の作家、岡嶋二人のデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。東北の牧場で牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの母子、モンパレットとパステルが銃撃された。隆一の妻である香苗は競馬の知識は一切持っていなかったが、夫の死に疑問を抱き、次々と怪事件に襲われる。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。
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大好きな岡嶋二人先生のデビュー作。江戸川乱歩賞受賞作品だが、個人的には前年の「あした天気にしておくれ」であげていればよかった気もするが。著者お得意の競馬を絡めた作品で大きな陰謀に巻き込まれ殺されてしまった夫の死の真相を暴くサスペンスフルな内容。トリックよりもサスペンスに力を入れて...
大好きな岡嶋二人先生のデビュー作。江戸川乱歩賞受賞作品だが、個人的には前年の「あした天気にしておくれ」であげていればよかった気もするが。著者お得意の競馬を絡めた作品で大きな陰謀に巻き込まれ殺されてしまった夫の死の真相を暴くサスペンスフルな内容。トリックよりもサスペンスに力を入れており読ませるのだが、まあデビュー作だよな、という出来ばえ。ただ、岡嶋二人さんらしい始めからトップスピードで展開される物語はやっぱり面白い。人物描写としては主人公の友達、芙美子の存在が大きい。セリフの一つ一つがカッコいい。
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今流行りの刑事物やハードボイルドではないのだが懐かしい様な推理小説で競馬を知らなくても十分に楽しめる内容で面白かった。 人妻になった主人公はどこか頼りなく競馬の事も知らない素人なので存在感は薄く居なくても良かったのかもしれないが、まあ自分の様な素人には競馬について丁寧な説明もあっ...
今流行りの刑事物やハードボイルドではないのだが懐かしい様な推理小説で競馬を知らなくても十分に楽しめる内容で面白かった。 人妻になった主人公はどこか頼りなく競馬の事も知らない素人なので存在感は薄く居なくても良かったのかもしれないが、まあ自分の様な素人には競馬について丁寧な説明もあったのでこれはこれで良かったのだろう。 最後の真犯人探しはコイツかって思って騙された。 ちょっと悔しい。
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最初は割とゆったりした展開だと思いながら、当時のカルチャーを楽しみつつ読んでたんだけど後半はスピード感があってよかった! (バカ◯ンカメラとか、もう絶対使われない言葉があってそういう部分も楽しませてもらった) 相変わらず岡嶋さんの作品は、人物や背景には時代を感じさせるけど、トリッ...
最初は割とゆったりした展開だと思いながら、当時のカルチャーを楽しみつつ読んでたんだけど後半はスピード感があってよかった! (バカ◯ンカメラとか、もう絶対使われない言葉があってそういう部分も楽しませてもらった) 相変わらず岡嶋さんの作品は、人物や背景には時代を感じさせるけど、トリックやら事件には古臭さを感じさせない。 今回は競馬の話だったのでもうなにもかも知らないことばかりだったけど、そういう点も勉強になっておもしろかった。 競走馬って血筋がめちゃくちゃ大事なのね…。 動機の部分が個人的にはすごく納得のいく形で、なるほどこれはどうしようもないなと。同情するわけでは全くないんだけどね。 あと浜坂のおっちゃんめっちゃいいひとだった…!
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個人的な名作劇場その5ぐらい。今回は1980年代に活躍した岡嶋二人の乱歩賞受賞作。 東北にある幕良牧場で、競馬ジャーナリストの大友隆一と牧場長の深町が銃で撃たれて死亡した。 また、そこにいた2頭のサラブレッドも流れ弾に当たって殺されていた。 隆一の妻・香苗とその友人であり『パー...
個人的な名作劇場その5ぐらい。今回は1980年代に活躍した岡嶋二人の乱歩賞受賞作。 東北にある幕良牧場で、競馬ジャーナリストの大友隆一と牧場長の深町が銃で撃たれて死亡した。 また、そこにいた2頭のサラブレッドも流れ弾に当たって殺されていた。 隆一の妻・香苗とその友人であり『パーフェクトニュース』という競馬新聞の編集者である芙美子は この妙な事件の不思議な点を調べていくうちに、あるとんでもない事実に突き当たってしまう。 なぜ隆一は殺されてしまったのか。その鍵は、死んでしまった幼仔・パステルが握っていた。。。 岡嶋二人という作家は非常に好きで、これまで何度も読んでいたのだが実は一回もレビューした事がなかった。 (その片割れである井上夢人の作品についてはいくつかレビューしているが) そんな岡嶋作品の、乱歩賞作品である。 80年代の作品であるが故の古臭さは多少あるものの、その構成力や人物描写・ネタの散りばめ方やラストの上手さ等、 今読んでも非常に面白く感じる事が出来る。 この作品は競馬が好きな人なら間違いなく楽しめる内容であるし、競馬を全く知らない人でも 「大友香苗」という主人公が全くの競馬素人である為、同じ目線で楽しめる。 物語のキーがサラブレッドの存在というのも面白い。 もちろん作品に出てくる事件の犯人は人間なのだが、その動機はサラブレッドの存在なのだ。 この本に出てくる馬達…パステル、モンパレットの母子。最強の外国産馬だったラップタイム。ラップタイムの仔、フィールドラップ。 4冠馬ダイニリュウホウ。その両親であるリュウホウとズイウン。 これらの何の罪のない馬達が、人間の欲によって動かされていく。 そこに人間の器の小ささまで感じてしまうのは考えすぎかもしれないが。 この本を含め、岡島二人作品は外れが少ない。(もっとも、井上夢人にとっては外れが多いらしいのだが) 個人的には何度でも読める、数少ない作品である。
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少し前の淑子さんのラジオ番組で島田明宏氏が自分の本のことを喋っていたのだが、そこでディック・フランシスのことも話題にあがり、それを聞いたら久し振りにちゃんとした競馬ミステリーが読みたいなと思って、「ノン・サラブレッド」を買ったついでに、大昔に読んだこの本も買ってきた。 東北の牧...
少し前の淑子さんのラジオ番組で島田明宏氏が自分の本のことを喋っていたのだが、そこでディック・フランシスのことも話題にあがり、それを聞いたら久し振りにちゃんとした競馬ミステリーが読みたいなと思って、「ノン・サラブレッド」を買ったついでに、大昔に読んだこの本も買ってきた。 東北の牧場で起こった競馬評論家と牧場長、それにサラブレッド親仔が撃ち殺されるという事件を、競馬のことには全く無知な評論家の妻と、競馬新聞の会社に勤めるその友人の女性二人で追っていく。 何か毛色に纏わる話だったことだけ覚えていたが、細部はもとより大筋もすっかり忘れていて殆ど初読と同じ、いや、ちょっと分かっていた分、気を回しながら読めて十分楽しめた。 現在では血統登録にあたって、この本の時代と異なりサラ系全産駒について血液型検査はもとよりDNA型の検査も行われ、個体識別にはマイクロチップも併用されるようになっているので、ここにあるような話は起こりようもないのだが、「ノン・サラブレッド」でも1970年代の血統に対する考え方について『一応こだわってはいたけど、今と違ってごまかしが利いたから…』と書かれていたように、1982年に書かれたこの本はまさにそうした時代背景があってこそのお話。 図らずも血統に纏わる話を続いて読むことになったが、そこには何年競馬をやっていても汲めども尽きぬ奥の深さを感じる。
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