コインロッカー・ベイビーズ(上) の商品レビュー
初村上龍。 どんなものかと思ってよんだけど、かなりすさまじかつた。 「」と改行がほぼなく、最初はかなり読みにくかったけど、進むにつれて文章のスピード感がくせになり、止まらなくなりました。 これほどまで病んだ世界は初体験です。 全員が俗世に生きていて、正常者がだれなのか麻...
初村上龍。 どんなものかと思ってよんだけど、かなりすさまじかつた。 「」と改行がほぼなく、最初はかなり読みにくかったけど、進むにつれて文章のスピード感がくせになり、止まらなくなりました。 これほどまで病んだ世界は初体験です。 全員が俗世に生きていて、正常者がだれなのか麻痺してきます。 アネモネをのせて、人を殺してきたタクシーの運転手が忘れられません。 母親がホテルで死ぬ描写も絶妙なリアリティで恐ろしい。 恐らく隠喩が多用されているんだろうけど、難解。
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やっと読んだ。わたし、無意識に村上龍を敬遠してたみたい。 衝撃を受けた作品。 最後の金原ひとみさんの解説がすべてを代弁してくれた。 またいつか読もうという気分になった時に読み返すであろう作品でした。
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上下とも読み終わった。赤ん坊の時コインロッカーに捨てられたキクとハシの物語。読み終わった後の疲労感は長さだけが理由ではない。ところどころグロい描写があり、顔をしかめながら読みました。ぶっちゃけ意味わからん〜読み終わるのにかなりのエネルギーを使いました。
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★4つ。「面白い!オススメ」 初村上龍。 好き嫌い分かれると思うけど、 印象深かった。 アネモネという花の名前を初めて知ったな~
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村上龍といえばこれかなと思う。たぶん本人もそれなりの意気込みを持って書いているんではないかとひしひし感じる。 ブックオフでややしなびたやつを買ってしまったことを、わりとずっと微妙に思っていた一冊。新装版買ってまた読もうかなと思っている。
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この本はとても大好き。一気に読みいってしまう。 混沌とか葛藤とか入り混じっているが、なんか目を覚まされるような。。
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コインロッカーに置き去りにされたキクとハシ。 何人も置き去りにされたが生き残ったのは二人だけ。 荒廃した東京でキクとハシは、自分がふさぎこんでいたものを爆発させる。
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大学時代に何度読んだだろうか。久しぶりに読んだけど今読んでも色あせない。 景気がめちゃくちゃ悪くて経済格差がすごく大きくて天変地異がきて、社会的不満がたかまってるなかに、情報伝達技術だけはソーシャルメディアで進化してるので、こういうときってファシストが生まれやすい状況だよね、とい...
大学時代に何度読んだだろうか。久しぶりに読んだけど今読んでも色あせない。 景気がめちゃくちゃ悪くて経済格差がすごく大きくて天変地異がきて、社会的不満がたかまってるなかに、情報伝達技術だけはソーシャルメディアで進化してるので、こういうときってファシストが生まれやすい状況だよね、という話を知人としていて、まさに小説の設定背景と重なることもあって、コインロッカーベイビーズ→愛と幻想のファシズムと連発で読んだ。 「自分がやりたいことがわかってないやつは、何もやれない」というセリフに大学時代に慄然としたんだけど、いま読んでもグサリとくる。20年あとにまた読む。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
怒りと暴力の塊。 表現の1つ1つが狂気じみている。 読むのにかなりのエネルギーを必要とする。 印象的なのは コインロッカーの前でハシの前に転がってきたトマトをキクが踏みつぶすシーン。 上巻のラスト。 ガリバーの最後。 愛する人を殺そうとするハシ。 まぁ、そこかしこにある。 自分の欲しいものが何か分かっていない奴はその欲しいものを手に入れることができない。 当たり前だけど分かってない人はたくさんいるだろう。
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