コインロッカー・ベイビーズ(上) の商品レビュー
疾走感、というのが読書後の感想。確か図書館で借りて読んだんだけど、村上龍って、こんなに面白い本を書くんだ、とこれで読み始めるようになったのである。かなりわかいときに書かれた本だと思うんだけど、すごく才能のある、いい作家だと思う。 でもなんだろう、主流ではないかんじよね。大作家、と...
疾走感、というのが読書後の感想。確か図書館で借りて読んだんだけど、村上龍って、こんなに面白い本を書くんだ、とこれで読み始めるようになったのである。かなりわかいときに書かれた本だと思うんだけど、すごく才能のある、いい作家だと思う。 でもなんだろう、主流ではないかんじよね。大作家、とかいうかんじもしないし。ちょっと不思議な存在感ではないかと。
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グロいシーンや性描写が多く、読んでいる間中ずっと気が重かったです。 表現が巧みで想像しやすかった点では、やはり村上龍の筆力は素晴らしいですね☆ ただ、想像しやすいだけに全体を通して陰鬱な気分にさせられっぱなしでした--; 下巻も一緒に借りましたが、多分読まないでしょう。 (...
グロいシーンや性描写が多く、読んでいる間中ずっと気が重かったです。 表現が巧みで想像しやすかった点では、やはり村上龍の筆力は素晴らしいですね☆ ただ、想像しやすいだけに全体を通して陰鬱な気分にさせられっぱなしでした--; 下巻も一緒に借りましたが、多分読まないでしょう。 (中央図書館)
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授業課題。 今週中に上下巻読まなきゃならなかったので急いで読みましたが、明らかに調子が悪いこの時期に読む作品ではなかったなぁと(笑) 「コインロッカーを母体にして」生まれた2人の少年キク・ハシの話。 ざっくり言うと、真夏に生後たった数十時間でコインロッカーに捨てられながらも生き...
授業課題。 今週中に上下巻読まなきゃならなかったので急いで読みましたが、明らかに調子が悪いこの時期に読む作品ではなかったなぁと(笑) 「コインロッカーを母体にして」生まれた2人の少年キク・ハシの話。 ざっくり言うと、真夏に生後たった数十時間でコインロッカーに捨てられながらも生き残り、様々なものを抱えながら成長して…みたいな話です。 ドロドロした表現が多い上、地の文が多くて読むのに非常に苦労しました。 「読まなければならない」という義務感がなかったらとっくの序盤に挫折していたと思います。 正直に言いますと、読んでいて胸がむかむかしてくるような感じでした。 読んでいると薄暗い廃墟が脳内を占め、薬漬けで半狂乱でボロを纏った薄気味悪い人々の群れに囲まれ、腐臭を嗅いでいるような気分がしました。 気分が沈んだまま1人で部屋に籠って一気に読んだので、キクに感情移入したのかものすごい閉塞感に駆られ、自分を閉じ籠めてるこの部屋ごと全部壊して解放されたい!…なーんて気持ちになりました。 もちろん思っただけです(笑) やっぱりこういう歪んだ感じの話は苦手だなぁと思いました。 こういうの読むとしばらく鬱状態になっちゃうので正直もう読みたくないのだけど←、結末は気になるし課題だから下巻も続けて読みます。
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この本は・・・。金字塔ですね。snutsにとっては原点です。この本で、とても自分の世界が自由になるのを感じました。とにかく登場人物にシンクロしてしまい(親を知らない等)、 「世界ぶっ壊す」みたいな素敵な青春時代を送る事が出来ました。 大人になったら一生懸命に税金払って働いてるのだ...
この本は・・・。金字塔ですね。snutsにとっては原点です。この本で、とても自分の世界が自由になるのを感じました。とにかく登場人物にシンクロしてしまい(親を知らない等)、 「世界ぶっ壊す」みたいな素敵な青春時代を送る事が出来ました。 大人になったら一生懸命に税金払って働いてるのだから、可愛いものですが。村上龍作品は大好きです。どんなにシビアな事を書いても、とても愛情を感じます。国に対しても人間に関しても。
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描写がリアルで、まざまざと目に浮かんでしまう。 それはいいことではあるんだけど、ただちょっと気持ち悪いシーンというか、汚いシーンが多いから、食欲が削がれるというか、気持ち悪さに乗り移られる。 まあ人間や社会ってそういうものだと理解はしてるんだけど…気持ちが追いつかない。笑 あまり...
描写がリアルで、まざまざと目に浮かんでしまう。 それはいいことではあるんだけど、ただちょっと気持ち悪いシーンというか、汚いシーンが多いから、食欲が削がれるというか、気持ち悪さに乗り移られる。 まあ人間や社会ってそういうものだと理解はしてるんだけど…気持ちが追いつかない。笑 あまりに気持ち悪くて途中で読むのやめようかと思ったくらい。 林檎の酸は唾棄すべき平穏、って表現がかっこよくて好き。 けど何言ってんだかはよくわかんない。 非日常のようで、日常ありふれたこと。 気持ち悪いけど、それがリアル。 という印象… ストーリーはわかりやすいし下巻も気になるんだけど、読むのに体力と忍耐力がいるから悩んでる…
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捨子兄弟の成長話。エログロロックで疾走感アリ。二人を取り巻く環境は目まぐるしく展開し飽きさせない。ラスト、もうちょっと二人のその後を描いて欲しかった…!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初めて村上龍作品を読む。 設定は嫌いじゃないんだけど、話の展開にちょっとついていけない。 いきなり人を殺したり、身近な人が死んだり。 性描写もちょっとグロイ感じで。 突拍子もない。 でも上巻読んだから下巻も読もうと思う。
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高校の現代国語の先生がまだ若くて なんというか、情熱が空回りしている先生で 作文を「哲学的すぎる」ってバカにされたことがきっかけで すごく嫌いだったんだけど その先生が猛烈にプッシュしていたのがこの本 ぜってー読まねーと思っていたけど 村上春樹を読み終わったので村上龍も読んでみ...
高校の現代国語の先生がまだ若くて なんというか、情熱が空回りしている先生で 作文を「哲学的すぎる」ってバカにされたことがきっかけで すごく嫌いだったんだけど その先生が猛烈にプッシュしていたのがこの本 ぜってー読まねーと思っていたけど 村上春樹を読み終わったので村上龍も読んでみようかと 猛烈プッシュしていたのがどの部分かわからない 上巻しか読んでないけど どうおもしろいのかよくわからない 正直、性描写が苦手だし(必要なのか?って思ってしまう) 文章が読みにくい 仕様なんだろうけど、句読点にリズムを狂わされる感じ 若者の閉塞感っつーか 無意味な暴力性っつーか そういうなんだかやりきれないモヤモヤ感はある 一応、下巻も読もうと思うので それを汲んでの星2つ
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上巻は切迫するもの、 を感じながらもキクとハシに (アネモネに) 思いを馳せて読み進められた。 たまに読みながらわからなくなり 迷子になるけども。
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始まりからして救いがない。出口もない。常に不安定なまま物語が進んでいく。どちらに転ぶともわからぬ危うさが読む者を虜にする。その意味で読者もまた、主人公と同じようにどうしようもない衝動、あるいは使命感とさえ呼べるようなものに支配される。やるな、やっちゃだめだ、そう叫ぶ一方で、やれ、...
始まりからして救いがない。出口もない。常に不安定なまま物語が進んでいく。どちらに転ぶともわからぬ危うさが読む者を虜にする。その意味で読者もまた、主人公と同じようにどうしようもない衝動、あるいは使命感とさえ呼べるようなものに支配される。やるな、やっちゃだめだ、そう叫ぶ一方で、やれ、やっちまえ、と叫ぶもう一人の僕がいる。振り子のように揺れる心は、ついに振りきれて、下巻に続く。
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