コインロッカー・ベイビーズ(上) の商品レビュー
タイトル通りの物語…
タイトル通りの物語。しかし内容はタイトルからは想像困難。圧倒的なパワーを持つ作品。龍さんの傑作!
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読んでてヒリヒリする…
読んでてヒリヒリするんだけれど、スピード感にのまれてしまう。濃くて強くて、とてもとても脆い物語。
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キクとハシとアネモネ…
キクとハシとアネモネ。三人が次に何をやるんだろうと、ワクワクドキドキします。ちょっとエグイシーンもあるけどね。
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松本大洋の鉄筋コンク…
松本大洋の鉄筋コンクリートの様な内容みたいな本です。純粋な子供と、汚れた大人の世界のはざまで、繰り広げられるストーリー。ハラハラさせられっぱなしの内容です。おすすめ。
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人によっては、村上龍…
人によっては、村上龍の処女作「限りなく透明に近いブルー」より、こっちがベストだ! と、言われることの多い、名作。
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読んでてヒリヒリする…
読んでてヒリヒリするんだけれど、スピード感にのまれてしまう。強くて脆い物語。
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コインロッカーで生ま…
コインロッカーで生まれたキクとハシ。二人はともに育ち、それぞれの人生を歩み始める・・・。主人公の二人のほかにも鰐を飼う美少女アネモネなど個性豊かな登場人物が織り成す架空の都市東京を舞台にして繰り広げられるストーリー。とても刺激的で、先の見えない展開に目が離せません!
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コインロッカーに捨て…
コインロッカーに捨てられたキクとハシの物語。エグイシーンが盛りだくさん。
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ドストエフスキーに匹敵する巨大な作者が日本に登場したと思わせてくれ、世間を震撼させた傑作。 一気読みして、日本文学史上、高橋和巳の「邪宗門」と並ぶ奇跡の小説だ、と感嘆した。 グーっと張った弓から矢が放たれるまでの、スピード感と緊張感が村上龍の天才を証明する。 弓の引き絞りと射手な...
ドストエフスキーに匹敵する巨大な作者が日本に登場したと思わせてくれ、世間を震撼させた傑作。 一気読みして、日本文学史上、高橋和巳の「邪宗門」と並ぶ奇跡の小説だ、と感嘆した。 グーっと張った弓から矢が放たれるまでの、スピード感と緊張感が村上龍の天才を証明する。 弓の引き絞りと射手なのだから、一気読みするしかない小説。 主人公はコインロッカーに捨てられた赤ん坊、キクとハシ。 キクは薬用の菊で、ハシは麻薬のハシシ(大麻)という対比だ。 走り高跳びの選手となったキクとカリスマ的歌手となったハシの二人が東京という大都市に復讐する物語。 リアルな現代小説でありながら、読後感は神話を読んだ感慨に近い。 私小説の枠組みを破壊した、ロック小説の顕現と言っても良い。 正にハード•ロックを小説化したものだ。 テロリズムの論理をこれだけ真正面から描いた小説は稀有だ。 この小説から15年後、我々はオウム真理教のテロを経験した。 最後にキクとハシが東京にばら撒く「ダチュラ」という化学兵器は、オウム真理教が東京に散布した「サリン」を先取りしたものだ。 そして、この小説の発表から20年後、9.11を経験した。 テロリズムが世界に常態化することを、1980年の時点で予言していたことに驚かされる。 ちょっと思いついたことを二点書いておく。 (1)宮崎駿が1986年「天空の城ラピュタ」で破壊の呪文「バルス」を唱えた淵源は、1980年「コインロッカー•ベイビーズ」の「ダチュラ」から来ているのではないか。 (2)ハシをプロデュースするミスターDは、ジャニーズのジャニーがモデルではないか。 ミスターJをひとつ繰り上げてミスターDが造形されたのだろう。
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一見、文量多くて無駄な部分多いかなと思いきやゆっくり読んでくと全ての文章が美しくて輝いてる、故に読むのにくっそ時間かかったけどいい表現とかめちゃいっぱいあった。
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