季節のない街 の商品レビュー
僕のワイフ:謎を残す終わり方、想像をかきたてられます 親おもい:悲惨な感じがわざとらしい プールのある家:ある種のネグレクトか? ビスマルクいわく:とても面白いです がんもどき:悲惨な感じがわざとらしい ちょろ:大変面白いです 肇くんと光子:サイコパスものか?木○佳○被告とか連想...
僕のワイフ:謎を残す終わり方、想像をかきたてられます 親おもい:悲惨な感じがわざとらしい プールのある家:ある種のネグレクトか? ビスマルクいわく:とても面白いです がんもどき:悲惨な感じがわざとらしい ちょろ:大変面白いです 肇くんと光子:サイコパスものか?木○佳○被告とか連想されます
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プールのある家とがんもどきが心に残った。 子供のような大人と大人のような子供。 イトーヨーカドーでごはんを食べながら読んだ。 平日のお昼は小さい子供を連れた母親が多く、子供の声が響いている。 子供のときは理不尽なことが多かったような気が、ふとした。 だから子供に戻りたいかと思うと...
プールのある家とがんもどきが心に残った。 子供のような大人と大人のような子供。 イトーヨーカドーでごはんを食べながら読んだ。 平日のお昼は小さい子供を連れた母親が多く、子供の声が響いている。 子供のときは理不尽なことが多かったような気が、ふとした。 だから子供に戻りたいかと思うと、戻りたくはないと思う。 どうして叱られたのか分からないとき、 どうしてそれをやらなければならないのか分からないとき。 私は、子供だから、まあいいかと思うようなことはしないと、ふと思った。
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貧民街に住む個性的な人達の日常生活を描いた作品。 貧しさゆえ常にありのままをさらけ出して生きる人達の姿は悪く言えば下品かもしれないですが、虚飾だらけの現代人には羨望を覚えるところもあります。 人物は個性的で面白いのですが、可笑しさの中にもどこかに哀しみがあり、その妙な現実味が...
貧民街に住む個性的な人達の日常生活を描いた作品。 貧しさゆえ常にありのままをさらけ出して生きる人達の姿は悪く言えば下品かもしれないですが、虚飾だらけの現代人には羨望を覚えるところもあります。 人物は個性的で面白いのですが、可笑しさの中にもどこかに哀しみがあり、その妙な現実味がこの作品の不思議な魅力の一部になっていると感じました。
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とっつきにくかったけど、インパクトのある作品。 短編集だけど、同じ舞台で起こっている話。 戦後の貧民街の話で、くさいものに蓋をせず、ただ在るものを「在るもの」として書かれていた。 「意見」を描くのではなく、「本質」が描かれていて、作者の考えよりも、読み手がどう考えるかを促す小説だ...
とっつきにくかったけど、インパクトのある作品。 短編集だけど、同じ舞台で起こっている話。 戦後の貧民街の話で、くさいものに蓋をせず、ただ在るものを「在るもの」として書かれていた。 「意見」を描くのではなく、「本質」が描かれていて、作者の考えよりも、読み手がどう考えるかを促す小説だと思う。 一般に下に見られるような人たちでも、生きてるし生活してる、そんな当たり前に、インパクトがあった。 良い話でも悪い話でもない。在るものの話。
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極貧の街で生きる人々のそれぞれの喜怒哀楽。色んな意味で生々しく力強く生きている姿に凄みがあります。「親おもい」「とうちゃん」の二つが好きです。
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短編集はあまり好きじゃない。でも周五郎さんのは、時に強烈な言葉がある。貧民街はどういうわけか自然とできる。そこに住む人たちは、むき出しの人間を見せる。余裕のある人びとが見栄を張ったり、着飾ったりする虚飾とは無縁である。だからこそ人間本来の姿を如実に映す。ある意味虚飾あふれる人生と...
短編集はあまり好きじゃない。でも周五郎さんのは、時に強烈な言葉がある。貧民街はどういうわけか自然とできる。そこに住む人たちは、むき出しの人間を見せる。余裕のある人びとが見栄を張ったり、着飾ったりする虚飾とは無縁である。だからこそ人間本来の姿を如実に映す。ある意味虚飾あふれる人生と、感情むき出しの哀愁漂うどこか滑稽な人生 僕なら後者を選びたい。
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今のところ最良と呼べる位置に付いた小説のうちのひとつ 西原さんが薦めてたからすぐかりて読んでみたんだけど、本当に懐かしいといか自分の小さい頃を思い出した。 ここまでじゃないけどこんな環境だったんだよなぁ。
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NHKの「私の1冊 日本の100冊」で西原理恵子さんが紹介した本書に興味を持ち、手に取りました。 巻末の開高健氏の解説で「・・・文章の背後のそれほど遠くない場所につつましくかくされたものを読み取る静かな眼、この世のにがさを多少なりとも訓練をうけたことのある人なら誰にでもわかる...
NHKの「私の1冊 日本の100冊」で西原理恵子さんが紹介した本書に興味を持ち、手に取りました。 巻末の開高健氏の解説で「・・・文章の背後のそれほど遠くない場所につつましくかくされたものを読み取る静かな眼、この世のにがさを多少なりとも訓練をうけたことのある人なら誰にでもわかる作品と思えます」の一文にギクリ、私は残念ながら、あまり作品の良さが分かりませんでした。 ただ、途中で読むのを止めようかと思った矢先に「とうちゃん」、「がんもどき」を読んだ時はグッとくるものがありました。 山本周五郎:初読 読書期間:2009.4.1~4.15
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語りはあたかも「街」全体を見渡す 傍観者の視点のように 淡々と複数の話をまたいで進められる。 その客観的な視点からでさえも 「街」の人の生活があまりにも 壮絶だと感じてしまう。 死や飢え、貧窮、不倫や近所に広まる噂話… そういった世の中の生々しい部分を 浮き彫りにしているよ...
語りはあたかも「街」全体を見渡す 傍観者の視点のように 淡々と複数の話をまたいで進められる。 その客観的な視点からでさえも 「街」の人の生活があまりにも 壮絶だと感じてしまう。 死や飢え、貧窮、不倫や近所に広まる噂話… そういった世の中の生々しい部分を 浮き彫りにしているようなこの作品。 そこに登場する全ての人物は、 なんやかんやで作者に 嫌われてはいない(いなかった)気がする。
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短編集。 黒澤明監督の映画『どですかでん』の原作となった作品。 戦後直後のヤミ市で生きる、知的障害の青年六ちゃんは いつも電車に乗っています。六ちゃんにしか見えない電車は 毎日「どですかでん、どですかでん」と音を立てて疾走します。 貧しいが、どんな人でも自由に生きた時代。 や...
短編集。 黒澤明監督の映画『どですかでん』の原作となった作品。 戦後直後のヤミ市で生きる、知的障害の青年六ちゃんは いつも電車に乗っています。六ちゃんにしか見えない電車は 毎日「どですかでん、どですかでん」と音を立てて疾走します。 貧しいが、どんな人でも自由に生きた時代。 やるせなさと暖かさが両立する作品です。
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