柳橋物語・むかしも今も の商品レビュー
読んでいて、情景が浮かんできて、文章に引き込まれてしまいました。 柳橋物語は、苦しく辛くなってきたけれど、最後におせんが味わった待ってた人が他の人と結婚して苦しい思いをした時に気付いた幸太の想い。 新たな気持ちで前に進むおせんに人の強さを感じた。 今もむかしも 直吉の素直で...
読んでいて、情景が浮かんできて、文章に引き込まれてしまいました。 柳橋物語は、苦しく辛くなってきたけれど、最後におせんが味わった待ってた人が他の人と結婚して苦しい思いをした時に気付いた幸太の想い。 新たな気持ちで前に進むおせんに人の強さを感じた。 今もむかしも 直吉の素直で真面目一辺倒だけれども、芯の強さを感じた。 男性として、顔ではなく心が素敵な人で、まきも目に見えるものより見えない所に本当に大切なものがあるのだとわかった。 えてして、人はおおいに、目に見えるものに惑わされる事がある。 本当に素敵な作品でした。
Posted by
全1巻。 短編集。 柳橋物語、むかしも今もの 2本入り。 ・柳橋物語 とにかく不幸続きの女が 最後に見つけた愛。 ・むかしも今も ぐずでのろまで愚直な男が 最後に手に入れた愛。 柳橋物語はとにかく不幸。 読んでて気がめいってくる。 むかしも今ももずっと不幸。 だけど最後...
全1巻。 短編集。 柳橋物語、むかしも今もの 2本入り。 ・柳橋物語 とにかく不幸続きの女が 最後に見つけた愛。 ・むかしも今も ぐずでのろまで愚直な男が 最後に手に入れた愛。 柳橋物語はとにかく不幸。 読んでて気がめいってくる。 むかしも今ももずっと不幸。 だけど最後少しだけほっこりする。
Posted by
昭和39年に初版が出ているので、字が小さい上、印刷が薄く、ぱっと開いて読むのが嫌になるほどだったが、読み出せば、グイグイと引き込まれた。 まっすぐに生きるっていいなとしみじみ思えた1冊。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「柳橋物語」 読み始めて何となく知ってるようなストーリー。。と思ったら、 昔、宝塚歌劇で見た「川霧の橋」の原作だった! でも幸さんは本当に死んじゃってるのね。。 どこかで生きてるんじゃないか。って最後まで期待したんだけど。。。 切ない。。 「むかしも今も」 最後は鈍くさくてもまっとうに生きた者が幸せになれる。 実際はそうじゃなくても、物語のなかだけでもそうであってくれるとホッとする。 山本一力さんの本のレビューで山本周五郎の作風に似ている。とあったので手を出してみたが、 レビュー通り私好みかも。。 これからも読んでいきたい作家さん1人増えました!
Posted by
柳橋物語は読んで、むかしも今もが積読← 学校の宿題で読んだのですが、描かれてる人間の生活がとてもリアルで、日本語も綺麗で面白かったです\(^o^)/
Posted by
江戸時代の下町に住む人々を描いたものであり、二つの作品が収められられています。 最初の『柳町物語』を読み終えた時点での感想ですが、あまりにも悲運な定めをもつ主人公おせんのリアルな描写に、思わず顔をしかめる思いで読みすすめていきました。 苦労に苦労を重ねたその中から見出だすこと...
江戸時代の下町に住む人々を描いたものであり、二つの作品が収められられています。 最初の『柳町物語』を読み終えた時点での感想ですが、あまりにも悲運な定めをもつ主人公おせんのリアルな描写に、思わず顔をしかめる思いで読みすすめていきました。 苦労に苦労を重ねたその中から見出だすことのできる確固たる信念のようなものを感じつつ、女性の真の強さというものを感じました。 二つ目の作品『むかしも今も』は、少し間を空けて読むつもりでおります。
Posted by
おせんの心情の変化はともかく(ここがメインな気もするのだけれど) おせんを取り巻く人たちの優しさが本当に心にしみた。 現代日本ではありえない(だろう)。 江戸時代の日本なら、見ず知らずの人に (同じく貧しい人が)援助の手を差し伸べるなんて 普通のことだったのかしら。 当たり...
おせんの心情の変化はともかく(ここがメインな気もするのだけれど) おせんを取り巻く人たちの優しさが本当に心にしみた。 現代日本ではありえない(だろう)。 江戸時代の日本なら、見ず知らずの人に (同じく貧しい人が)援助の手を差し伸べるなんて 普通のことだったのかしら。 当たり前のように親切にする人たちの姿に心を打たれた。
Posted by
『柳橋物語』はハッピーエンドを期待して、つらい思いをしましたが、忘れられない作品です。 『むかしも今も』は辛い時期を我慢した主人公にも読者にも、素敵なことが待ってます。
Posted by
山本周五郎さんは、文章が上手ですね。ただ文字が並んでいるだけなのに、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分に浸れます。火事の描写なんか本当に経験したんじゃないかと思ってしまう程リアルです。 物語は、おせんという女性がただただ酷い目に遭う話なんですが、前向きに生きていく。こ...
山本周五郎さんは、文章が上手ですね。ただ文字が並んでいるだけなのに、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分に浸れます。火事の描写なんか本当に経験したんじゃないかと思ってしまう程リアルです。 物語は、おせんという女性がただただ酷い目に遭う話なんですが、前向きに生きていく。これを読むと優しい気持ちになれますね。 それにしても、幸太は本当にいい男だ。自分もこんな人間になりたい。 私は、『さぶ』より好きですね。
Posted by
山本周五郎の時代小説がなぜ魅力的なのか。それはその時代を生きる人々の美徳を、本当に美しいものとして書き上げているからだ。分不相応なものを求めない、けれど決して諦めているわけではない。与えられた世界の中で、いかに幸福を求め、五感をフルに使い、人間らしく生きるか。心が豊かであるとはど...
山本周五郎の時代小説がなぜ魅力的なのか。それはその時代を生きる人々の美徳を、本当に美しいものとして書き上げているからだ。分不相応なものを求めない、けれど決して諦めているわけではない。与えられた世界の中で、いかに幸福を求め、五感をフルに使い、人間らしく生きるか。心が豊かであるとはどういうことか、読み返すたびに思い知らされる。
Posted by