1,800円以上の注文で送料無料

羆嵐 の商品レビュー

4.2

371件のお客様レビュー

  1. 5つ

    123

  2. 4つ

    155

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

 日本の獣害史上最大…

 日本の獣害史上最大の事件である「苫前三毛別事件」を描いた作品。3日間のうちに1頭のヒグマが農家12軒を襲い、6人を殺害、3人に重傷を負わせた。飢えたヒグマにとって人間はエサでしかないのか。ヒグマの賢さと執念深さに恐怖する。

文庫OFF

人食い熊と人間との闘…

人食い熊と人間との闘いの話ですが、闘いというより圧倒的な強さで人間が大量に殺されていくのが怖かった。すごく昔の話なのにすごいリアリティがあって、小説の中のおびえる人間と一緒になってビクビクしながら読みました。

文庫OFF

史実であることがすご…

史実であることがすごい。創作ならもっとはでに書けるのかもしれないが実際にあった話となるとまた別。生きながらにして食われる・・そんな人生の終末にお目にかかりたくはない。

文庫OFF

北海道の開拓時代に起…

北海道の開拓時代に起きた、ヒグマ惨劇事件。生きるための土地を求めて原生林を拓き、その土地に根を張るという事が、いかに困難だったかを知る象徴的な事件をリアルに描く。電気も無く、深い漆黒の原生林に細々と暮らす当時を思うと、神を信じるとは、まさに「恐れの心」なのだという事を今更ながら再...

北海道の開拓時代に起きた、ヒグマ惨劇事件。生きるための土地を求めて原生林を拓き、その土地に根を張るという事が、いかに困難だったかを知る象徴的な事件をリアルに描く。電気も無く、深い漆黒の原生林に細々と暮らす当時を思うと、神を信じるとは、まさに「恐れの心」なのだという事を今更ながら再認識する。羆とは森の守り神でもあるのだが現実の羆は火も人も恐れず、一度食らった柔い女人の肉に執着し襲い続ける。そして組織した集団でなく、一人の熊打ち猟師との一騎打ちで終幕へと流れる結末に、命の強さを思う。人と原自然が最初に遭遇する

文庫OFF

2025/02/11

一つ前に読んだ、アイヌの熊討ち猟師との対談をまとめた「クマにあったらどうするか」(ちくま文庫)の内容と符合する点が多く(羆の習性、猟の仕方など。やはり他の作品同様、作者はよく調べていますね)、納得しながら読み進められました。もっとも、「クマにあったらどうするか」では、羆は本来、草...

一つ前に読んだ、アイヌの熊討ち猟師との対談をまとめた「クマにあったらどうするか」(ちくま文庫)の内容と符合する点が多く(羆の習性、猟の仕方など。やはり他の作品同様、作者はよく調べていますね)、納得しながら読み進められました。もっとも、「クマにあったらどうするか」では、羆は本来、草食で臆病、好んで人を襲ったりはしないが、一度人や家畜を襲った羆はその後も続ける、とされていて、後者の例外による惨劇が本著ではありますが。 過度に戦慄を煽ったり、ドラマチックな筋立てにしたりすることなく、事実に沿って淡々と描かれていながらもリアルな恐怖感や人々の思いが伝わってくるところに好感が持てました。

Posted byブクログ

2025/02/02

小学3年生の時総合の授業ではありましたが、 先生がこの本を読みその時間でこの話しをしてくれました。 先生は劇団経験者で迫真の演技や語りで身一つで表現しました。休み時間に入りましたが生徒みんながその起こった出来事に引き込まれて話しを続けて欲しいと先生に訴え続けて貰いました。 今は2...

小学3年生の時総合の授業ではありましたが、 先生がこの本を読みその時間でこの話しをしてくれました。 先生は劇団経験者で迫真の演技や語りで身一つで表現しました。休み時間に入りましたが生徒みんながその起こった出来事に引き込まれて話しを続けて欲しいと先生に訴え続けて貰いました。 今は28歳でずっと覚えております。 当時の友人もその事を覚えております。 この本を読み 道民であるため北海道一周も兼ねその跡地に行かなねばと感じます。

Posted byブクログ

2025/01/28

羆こわ。 人間食べる音が聞こえてきそうよ。 シーンとした雪の降る超山間部。 電気もない… 食われる側になる恐ろしさが、たまらなくこわい。

Posted byブクログ

2024/12/22

ヒグマによって、2日間で6名もの方が殺害された実話を元にした話。自然に生きるヒグマにとって、我々人間は単なる『餌』でしかない。 『人間と自然の共存』この言葉は、自然の厳しさを知った上で語られるべきである。

Posted byブクログ

2024/12/14

内容は怖くハラハラしたが、吉村昭の文章が自分には合わず、読み進めるのに時間がかかってしまったため途中で諦めた。

Posted byブクログ

2024/12/11

舞台は真冬の北海道、山奥の民家でメリメリと人骨を貪る音が響く。 人間、それも女の味を覚えた巨大熊。 捕縛に向かった軍隊ですら一目見ることなく食い荒らされる始末。 ただ1人老猟師が静かに迎え撃つ。視覚、嗅覚、聴覚、経験をフルに使った銃弾一発に込める緊張感がたまらない。 これがノ...

舞台は真冬の北海道、山奥の民家でメリメリと人骨を貪る音が響く。 人間、それも女の味を覚えた巨大熊。 捕縛に向かった軍隊ですら一目見ることなく食い荒らされる始末。 ただ1人老猟師が静かに迎え撃つ。視覚、嗅覚、聴覚、経験をフルに使った銃弾一発に込める緊張感がたまらない。 これがノンフェクションだから恐ろしい。 読み進めると、吐く息が白く、本を読む手が冷たくなってくる、、現実と区別ができなくなるほど入り込めるリアルな背景描写。

Posted byブクログ