1,800円以上の注文で送料無料

草の花 の商品レビュー

4.3

166件のお客様レビュー

  1. 5つ

    71

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/12/23

表紙違いが届いた

作品は名作で、単行本から持っています
今回、商品画像の白い表紙の文庫本が欲しくて注文したのに、青い表紙のものが届きがっかりしています(その青い表紙の文庫版は持っているので)
本は中身が同じでも、仕様で選択して購入する人もいるので、商品画像は正しく差し替えてください

作品は名作で、単行本から持っています
今回、商品画像の白い表紙の文庫本が欲しくて注文したのに、青い表紙のものが届きがっかりしています(その青い表紙の文庫版は持っているので)
本は中身が同じでも、仕様で選択して購入する人もいるので、商品画像は正しく差し替えてください
お店への不満ということでマイナス1です

あさき

はまる小説です。女性…

はまる小説です。女性の手紙で涙が出てしまいました。理想にしか生きて自ら死ぬことを望んだ彼には人をひきつけるものがあります。彼のような恋愛を描けるのは、もう最後の小説ではないのでしょうか。

文庫OFF

感動しました。詩人で…

感動しました。詩人でもある著者がふたりの純粋な気持ちを丁寧で瑞々しい文章で表わした恋愛小説です。愛し合っているのに「なんで?」「がんばれよ」と言いたくなりました。今はやりの「壁」もひとつのテーマです。完全に理解し合える人なんていうのは、この世にいないのに。違いを認め合ったり、すり...

感動しました。詩人でもある著者がふたりの純粋な気持ちを丁寧で瑞々しい文章で表わした恋愛小説です。愛し合っているのに「なんで?」「がんばれよ」と言いたくなりました。今はやりの「壁」もひとつのテーマです。完全に理解し合える人なんていうのは、この世にいないのに。違いを認め合ったり、すり合わせていく姿勢がもっとあったらなぁ。と思います。それにしてもこの主人公、孤独で、潔癖で、若気のいたりですねえ。

文庫OFF

痛い。「綺麗」や「無…

痛い。「綺麗」や「無垢」であろうとすることは本来、とても苦しいのかもしれません。汐見の藤木に対する愛情が純粋であればあるほど、後者にとっては逃れがたい圧力として感じられたのでしょう。最後の「春」に出てくる千枝子の手紙が一番心に残りました。彼らの中で彼女が一番、人間らしい気がします...

痛い。「綺麗」や「無垢」であろうとすることは本来、とても苦しいのかもしれません。汐見の藤木に対する愛情が純粋であればあるほど、後者にとっては逃れがたい圧力として感じられたのでしょう。最後の「春」に出てくる千枝子の手紙が一番心に残りました。彼らの中で彼女が一番、人間らしい気がします。思春期に読んで、大人になってから読み直すと、自ずと読後感が変わると思います。

文庫OFF

本好きの人に会った時…

本好きの人に会った時に必ずプレゼントする本です。すごくみずみずしい。恋愛対象がたまたま男の子だった主人公の心の葛藤、その子に振られ、次の恋愛対象がその子の姉で、でも姉はキリスト様しか見てなかったときの主人公の心の痛み、読んでいてとても切なくなります。

文庫OFF

あまりにも美しく壊れ…

あまりにも美しく壊れやすい魂を持っているために友達も愛する人も失くしてしまった男性を描いたレクイエム。

文庫OFF

この美しさをいちばん…

この美しさをいちばん近いものとして理解できる年齢は中高生の頃だと思う。ぜひ、その年齢のときに読んで欲しい。美しく悲しく、そしてせつない話です。

文庫OFF

2026/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

純文学。夏目漱石の「こころ」と似た構成。 冒頭は結核サナトリウムで同室の青年・汐見を亡くすシーン。主人公は無謀な手術を自分から依頼して命を落とした汐見を、ある種の自殺だと疑う。彼から渡されていた「のおと」を読むと、そこには生前手に入れられなかった二つの愛について書かれていた。 第一の手帳 弓道部の後輩男子・藤木への愛 第二の手帳 その妹・千枝子への愛 ーー 耽美な情景描写と若い精神の迷走ぶりが延々と続き、自分の青春時代を思い出して心が乱された。 冒頭のサナトリウムでの汐見はかなり肝が座っていて素敵だと思ったけれど、手記で語られる性格はかなり自己中心的。藤木はまだ幼くて友だち以上を望まないと言っているのに、振られてまだ追い回す汐見は今でいうストーカーに近い。妹の千枝子は基督教に改心してくれない汐見との交際を続ける勇気がなく、汐見自身もかなり独断的。 汐見には常に孤独が付きまとっている。生き方はちがっても、人はみんなこうした孤独を抱えているよな……。 などと思いながらWikipediaを見たら、実は作者・福永武彦の私小説と知って驚いた。弓道部の後輩男子への失恋も、その妹も、結核サナトリウムも、作者の体験を元に書かれているらしい。ずいぶんアグレッシブな生き方をされていますね(笑)

Posted byブクログ

2026/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何がきっかけでこの作品に出会ったのか覚えてないのだけど、BL、ぽいから?タイトルと作者名から硬派な匂いを感じ、文章はしっとりとした純文学然としていて、高尚。だからといって、全く読みにくくないのが不思議です。要は人生に失敗した男の手記を読む話なのですが、かわいそうとかではなく、ただ美しい。汐見はとても純粋で愚直で、自然に愛を求めて、望むままに死を選んだのですよね。汐見が小説を残したのも誰かに自分を覚えていてほしいという愚直さゆえか。後からじわりと心にくる系な気がします。これは良い作品でした。

Posted byブクログ

2026/02/28

「私」が療養所で出会った青年、汐見茂思の死、死後「私」に遺された2冊のノートに記された手記を中心に展開される小説である。 読者はまず最初の数ページのうちに、濃縮され練り上げられた死生観に触れることになる。文字がぎっしりと並び、読み飛ばすことも容易ではない。特にハードルが高いと言う...

「私」が療養所で出会った青年、汐見茂思の死、死後「私」に遺された2冊のノートに記された手記を中心に展開される小説である。 読者はまず最初の数ページのうちに、濃縮され練り上げられた死生観に触れることになる。文字がぎっしりと並び、読み飛ばすことも容易ではない。特にハードルが高いと言うほどでもないが、一般的に読みやすいとは言い難いだろう。しかしその文字の薮の中をかき分けることにさえ慣れてしまえば、これほど貴重な小説もない。中盤になって一度穏やかになると見えた流れは終盤で再び勢いを盛り返してくる。作中それほどショッキングと言うべき事柄を扱うわけではないにも関わらず、読後感は凄絶の一言に尽きる。 一貫して反戦的立場が貫かれていることも特筆すべき点であるだろう。主人公はその中に基督教の立場を見ており、そういった意味でも興味深い作品であるといえる。 高い描写力も然ることながら、やはり主軸に据えたテーマが素晴らしい。一定以上の年齢の人々には必読と言って良いくらいにおすすめできる1冊である。

Posted byブクログ