或る「小倉日記」伝 の商品レビュー
伝記的な味わいのある…
伝記的な味わいのある作品が多く収録されている。森鴎外の研究に人生を賭けた男の物語「或る小倉日記伝」は芥川賞を受賞している。
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12編からなる短編集…
12編からなる短編集です。表題作の「或る小倉日記伝」を始め、「菊枕」、「断碑」、「石の骨」は実在の人物がモデルになっている小説のとのことです。いずれも熱烈な想いに生涯をかけたが、ままならず、哀しく壮絶な人生を歩むことになってしまった人達です。短編集ですが、いずれも人間が持つ暗い部...
12編からなる短編集です。表題作の「或る小倉日記伝」を始め、「菊枕」、「断碑」、「石の骨」は実在の人物がモデルになっている小説のとのことです。いずれも熱烈な想いに生涯をかけたが、ままならず、哀しく壮絶な人生を歩むことになってしまった人達です。短編集ですが、いずれも人間が持つ暗い部分を描く松本清張のエッセンスが凝縮された一冊です。
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表題作は一言で言うと…
表題作は一言で言うと、切なかった。でも母の愛が随所に表れていた。他の短編も時代背景はかなり古いけどすんなり読めました。
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平野謙の解説にある通り、不遇な出自から立身出世を目指すが狷介な性格に邪魔をされ、才能を開花させられないパターンの作品には作家が自己のコンプレックスを写しとった風が感ぜられる。それを抑えきれたのが清張の成功の鍵だったのだろう。 男女関係の破綻ももう一つのモチーフだが、こちらは作家の...
平野謙の解説にある通り、不遇な出自から立身出世を目指すが狷介な性格に邪魔をされ、才能を開花させられないパターンの作品には作家が自己のコンプレックスを写しとった風が感ぜられる。それを抑えきれたのが清張の成功の鍵だったのだろう。 男女関係の破綻ももう一つのモチーフだが、こちらは作家の経験がどれだけ反映されているのだろうか。興味のそそられるところである。
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何種類か味のある、固い醤油せんべいの詰め合わせを食べてる感じ 松本清張の序盤の作品だけではあるが、基調となるモチーフが作品間で何度も繰り返されるのでそれがじわじわ染み込んでくる 不倫、外的世界での成功、他者からの称賛、探求、過去を振り返る形式などなど、自分の中で松本清張のイメージ...
何種類か味のある、固い醤油せんべいの詰め合わせを食べてる感じ 松本清張の序盤の作品だけではあるが、基調となるモチーフが作品間で何度も繰り返されるのでそれがじわじわ染み込んでくる 不倫、外的世界での成功、他者からの称賛、探求、過去を振り返る形式などなど、自分の中で松本清張のイメージ像がなんとなくできてきた
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社会派推理小説作家として名を馳せる前、初期の作品を集めた短編集。作者自身を投影させた作品群にはコンプレックスを跳ね除け大きな仕事をしてやろうという気概が滲むようだ。その作風にはすでに推理小説作家としてのセンスも感じさせる。
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昭和のお話でした。人に弱みを握られる、学会でうまくいかない、どんでん返しなど全くないのに、夢中で読んでしまいました。
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人間の弱さとそんな人間を生きさせる希望とそれを支える愛。それは少しずつなんとか倒れないように、それでも少しでも良い体勢になるように努力をするが、やはりいずれ崩れてしまう。その滅びの美しさ、怖さが凝縮された小説たち。どの作品も徐々に崩壊していく登場人物たちの世界が愛おしくなるほど哀...
人間の弱さとそんな人間を生きさせる希望とそれを支える愛。それは少しずつなんとか倒れないように、それでも少しでも良い体勢になるように努力をするが、やはりいずれ崩れてしまう。その滅びの美しさ、怖さが凝縮された小説たち。どの作品も徐々に崩壊していく登場人物たちの世界が愛おしくなるほど哀しい。
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学問芸術の世界に没入して出世を目指すも自らの才能と境遇との落差に翻弄され、絶望し、破滅する--そのような者たちを描いた作品を多く読める短篇集。また学芸の世界以外が舞台の、やましい事情を抱えた人間の苦悩や破滅を描いた作品も収録。人や社会の暗く汚く嫌な部分を濃く巧みに描き出すこの作...
学問芸術の世界に没入して出世を目指すも自らの才能と境遇との落差に翻弄され、絶望し、破滅する--そのような者たちを描いた作品を多く読める短篇集。また学芸の世界以外が舞台の、やましい事情を抱えた人間の苦悩や破滅を描いた作品も収録。人や社会の暗く汚く嫌な部分を濃く巧みに描き出すこの作者には驚かされる。お気に入りは「火の記憶」・「青のある断層」・「箱根心中」。
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