不毛地帯(1983年)(2) の商品レビュー
日本に帰国し、ひょん…
日本に帰国し、ひょんなことから商社マンとなる壱岐。最初は繊維部に配属されるが図書館でシベリア抑留11年間の日本の足跡をさぐる日々。その後防衛庁の戦闘機購入の件で宿敵鮫島と初対決をむかえる。商社マンのドロドロした内幕がよくわかります。国防の為と真摯に奮闘する壱岐の姿は武士道を感じさ...
日本に帰国し、ひょんなことから商社マンとなる壱岐。最初は繊維部に配属されるが図書館でシベリア抑留11年間の日本の足跡をさぐる日々。その後防衛庁の戦闘機購入の件で宿敵鮫島と初対決をむかえる。商社マンのドロドロした内幕がよくわかります。国防の為と真摯に奮闘する壱岐の姿は武士道を感じさせます。
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1巻と比べると時代の流れが進んでいることが明確で、壱岐の商社マンとしての第二の人生が始まっていく。 戦闘機の商戦にかかわっていくことで、有名な商社や政治家たちと武器を持たず戦い、近畿商事という名の陣地を広げていく壱岐を見ていると、商社マンというよりは、やはり日本軍に入るために教...
1巻と比べると時代の流れが進んでいることが明確で、壱岐の商社マンとしての第二の人生が始まっていく。 戦闘機の商戦にかかわっていくことで、有名な商社や政治家たちと武器を持たず戦い、近畿商事という名の陣地を広げていく壱岐を見ていると、商社マンというよりは、やはり日本軍に入るために教育されてきたことが、商談の中に垣間見れると感じました。感情を出さず、現状とデータだけで判断していくことは、本当にすごいと思う反面、壱岐にはつらい仕事なんじゃないかとずっと思いながら読んでいました。 それは、友人を巻き込んでまで業務遂行をし、政治化とのドロドロに足を踏み入れたため、この大切な友人が自殺するにいたったのだと感じたからです。 そして・・・仕事を理由に家族との間に溝ができていくのがつらかったです。壱岐を信じて待ち続け、やっと家族がそろったのに、奥さんの急死。きっと奥さんはお金持ちならなくても、なんとか家族が食べていけるのであれば、少しくらい我慢してでも幸せだったんじゃないかなと。本当に壱岐を心から支えている方として描かれていました。
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一巻と打って変わって、商社マンとして才覚を表していく壹岐。壹岐以外の登場人物の目線で語られる場面も多々あり、多方面から物語を読み進めることができる。
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壮絶なる防衛機器を巡る商戦にもめげず、壹岐の所属する近畿商事は自社推薦機を採用してもらおうと奮闘する。 その過程で政治的に抹殺された友人が自殺するなど、壹岐にとっても心境の変化が訪れる。 防衛機器の商戦のあと、組織改革に着手し成功を収めるが、逆に家族との軋轢が増えていく。 そんな激務の折、妻が急死する。これで2巻終わり。 昇進し、偉くなっても驕らない壹岐さんがカッコいい。
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防衛庁の次期防衛戦闘機の受注を巡る、商社間、そして商社内での暗闘を描く2巻。 うーん。「華麗なる一族」「大地の子」「沈まぬ太陽」や、あるいは「白い巨塔」等と比べ、社会批評は後景に。むしろ、暗闘模様の内実暴露本の印象で、単なる経済小説。著者の書にしては正直、物足りない。この手のテーマは、ロッキード事件等の現実の方が興味をそそる内容だからかもしれないが…。 航空自衛隊の次期戦闘機が紆余曲折を経て、近畿商事が推す「ラッキード社」に決定し、壹岐の左遷ともステップアップともとれる米国子会社への赴任まで。
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この巻もまた、重厚な一冊。 山崎女史の描く小説の主人公は、数奇な運命を辿る男性が多いのだが、その妻も辛い運命に立ち向かうまた芯の通った強い女性が多い。 女性目線だからなのか、奥様の気持ちがいつも気になり、その幸せを願いながら読み進めてしまう。 この不毛地帯も、ラッキード騒...
この巻もまた、重厚な一冊。 山崎女史の描く小説の主人公は、数奇な運命を辿る男性が多いのだが、その妻も辛い運命に立ち向かうまた芯の通った強い女性が多い。 女性目線だからなのか、奥様の気持ちがいつも気になり、その幸せを願いながら読み進めてしまう。 この不毛地帯も、ラッキード騒動の後ようやく奥様が穏やかな日々を過ごせて安心していたのに。。思わぬ展開に、しばらく引きずるほどのショックを受けた。 壱岐氏の後悔の大きさは想像を絶するものだろう。 世間がよく知るラッキード事件(ロッキード事件)の核心は描かれていないものの、大きな利権を巡った汚い争い、まさに黒い商戦だったことがよくわかった。 川又氏のような人を死に追いやってしまう国なんて。貝塚のような人間がでかい顔してる世の中なんて。 暗澹とした気持ちになる。。 が、良くも悪くも高度経済成長期に働き盛りを迎える男たちは一生懸命生きている。そんな世の中に興味があり、だから豊子の小説は面白い。
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自衛隊は自らの主導で次期戦闘機を選定することが出来ない。海外の情報と資金力のある商社が専門外な政治家をあてにして、無意味な商戦を繰り広げるのだった。元大本営参謀の壹岐正はそんなキナ臭い世界ではたして生きていけるのだろうか。
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戦後直後から11年間シベリアで捕虜になりその後、帰国してからは商社に勤めだす。 主人公が回想するシベリア抑留の悲惨さと、商社マンとして社会の中で闘っていく姿に、時代の流れや人々の気持ちの揺れに考えさせられるものがある。 過去(シベリア回想)と現在(商社勤務)の緩急をつけた表現がみ...
戦後直後から11年間シベリアで捕虜になりその後、帰国してからは商社に勤めだす。 主人公が回想するシベリア抑留の悲惨さと、商社マンとして社会の中で闘っていく姿に、時代の流れや人々の気持ちの揺れに考えさせられるものがある。 過去(シベリア回想)と現在(商社勤務)の緩急をつけた表現がみごとである。
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大本営の参謀として終戦を迎え、10年にもわたってシベリア抑留で過酷な生活をおくった主人公の壱岐が、商社マンとして商戦を生き抜くお話。 シベリア抑留の過酷な話から、次世代戦闘機の受注合戦、はたまた社内の派閥闘争から、自動車産業の貿易摩擦まで幅広いテーマを扱っているので、読んでいて...
大本営の参謀として終戦を迎え、10年にもわたってシベリア抑留で過酷な生活をおくった主人公の壱岐が、商社マンとして商戦を生き抜くお話。 シベリア抑留の過酷な話から、次世代戦闘機の受注合戦、はたまた社内の派閥闘争から、自動車産業の貿易摩擦まで幅広いテーマを扱っているので、読んでいて面白い一方、山崎豊子のすごさを感じる。 本巻最後で、壱岐に大きな転機をむかえたので、この勢いで、3巻4巻を読み進めます!
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昭和のサラリーマンの壮絶さやら、仕事に対する熱意やら、奥様の働きまで仕事にかなり影響するところやら、いろいろビックリしましたが、今でもこういうことはあるんでしょうかね… 1人のサラリーマンの妻として、自分の意識が低かったことに改めて気づき、現代女性は自分自分の主張が多すぎなんだな...
昭和のサラリーマンの壮絶さやら、仕事に対する熱意やら、奥様の働きまで仕事にかなり影響するところやら、いろいろビックリしましたが、今でもこういうことはあるんでしょうかね… 1人のサラリーマンの妻として、自分の意識が低かったことに改めて気づき、現代女性は自分自分の主張が多すぎなんだなと自戒をこめて思いました。 Dec, 2011
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