額田女王 の商品レビュー
天智・天武天皇の両方…
天智・天武天皇の両方から愛され才媛と謳われた額田女王の生涯を描いています。分厚いのですが一気に読んでしまいました。ためになります。
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万葉唯一の才女額田女…
万葉唯一の才女額田女王の衝撃的な生涯を描いている
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流石井上靖だけあって特に抑揚のないストーリーではあるのに飽きずに読める。 だけど…額田女王のキャラ設定がどうにも好きになれない。十市皇女について周囲には「大海人ではなく梅の精の子」と頑なに言い張るくせに、侍女にだけ「この子は誰に似てると思う?」と迫って、侍女が畏れをなして黙って...
流石井上靖だけあって特に抑揚のないストーリーではあるのに飽きずに読める。 だけど…額田女王のキャラ設定がどうにも好きになれない。十市皇女について周囲には「大海人ではなく梅の精の子」と頑なに言い張るくせに、侍女にだけ「この子は誰に似てると思う?」と迫って、侍女が畏れをなして黙っていると「気のちいさいひとね」と突き放すくだりは人が悪すぎる。近江に都移りしてからも、鵜野讃良(後の持統帝)に対して「あのお方が?[私より]若くて美しい?」と自信たっぷりに陰口を叩くあたりも、伝わっている歌に垣間見える額田の人柄とは大きく乖離しているようにしか感じられなかった。これなら澤田瞳子の『恋ふらむ鳥は』での額田の方が人物像としてまだ魅力的だった。 井上靖に川端康成並みの女心理解術を求める方が酷なのかもしれないけれど…だから井上靖は紀行文の方が読んでで面白いんですね。
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小学校6年の時、担任の先生が「この小説はいいで」と言っていたが、50年以上経ってようやく読んだ。小学生の時読んでも、わからなかったと思う(^^) なんちゅー先生や。 茜さす〜 の歌はあまりにも有名だが、二人の皇子を前にしてすごい歌詠むもんだな、と思っていたけど、その辺の緊迫した状...
小学校6年の時、担任の先生が「この小説はいいで」と言っていたが、50年以上経ってようやく読んだ。小学生の時読んでも、わからなかったと思う(^^) なんちゅー先生や。 茜さす〜 の歌はあまりにも有名だが、二人の皇子を前にしてすごい歌詠むもんだな、と思っていたけど、その辺の緊迫した状況がとてもリアルに描かれていて、額田女王タダモノでない感強くした。
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★3.5だがおまけで。 多分史実に忠実ではないんだろうけど、作品として面白いし想像を掻き立てる。そして教養はあるに越したことはないと改めて痛感す。解釈の深みが格段に変わってくること疑いなし。 さて、中大兄が結構魅力的に描かれているような気がするのだけれども、どうも人望無きお方のよ...
★3.5だがおまけで。 多分史実に忠実ではないんだろうけど、作品として面白いし想像を掻き立てる。そして教養はあるに越したことはないと改めて痛感す。解釈の深みが格段に変わってくること疑いなし。 さて、中大兄が結構魅力的に描かれているような気がするのだけれども、どうも人望無きお方のように当方には見えてしまう、この作品を読んでもそう思う。 そういった人物に惹かれる主人公、微妙なズレを感じなくもなく。でもそれだけこの小説世界に浸って読んだとも言えるかと。
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天智天皇(中大兄皇子)、大海人皇子の間で翻弄される額田王。物語は乙巳の変のあとの新政〜壬申の乱まで。古代史を再度勉強したくなる1冊。
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飛鳥時代の万葉歌人、2人の天皇から愛された上になんか挑戦的な歌を詠んだすごい美人、というイメージの額田王。でもこの小説では、それだけではない額田王の姿を描いている。 2人の男性に翻弄されたり、翻弄したりする恋多き女というイメージ、あるいは、高貴な人に求められたら拒むことのできない...
飛鳥時代の万葉歌人、2人の天皇から愛された上になんか挑戦的な歌を詠んだすごい美人、というイメージの額田王。でもこの小説では、それだけではない額田王の姿を描いている。 2人の男性に翻弄されたり、翻弄したりする恋多き女というイメージ、あるいは、高貴な人に求められたら拒むことのできない身分制度の中の女性の悲哀、というのでもない。もちろん、拒むことができず、奪われ、譲られ、扱われ方に自己を通すことができない悲しみはあるけれど、巫女として絶対に譲れないところを通し続ける凛とした強さが美しかった。 王朝ロマン文学らしく美しい文体でするする読ませてとても楽しかった。
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大海人皇子押しの自分にとって、額田女王を横取り?した中大兄皇子は強欲そのものに写ってしまいますね 他にも嫌いな理由はありますけど… ただ、この作品での三角関係は、何故か三人ともいじらしく感じられていいかな
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1964年刊行.もう50年以上前の小説. 飛鳥,奈良の時代を舞台にした小説は珍しいのではないか. 万葉集にある額田女王の歌を里程標に,史実と作家の創作が交錯して物語はすすみ,壬申の乱で終わる. SDGs の今の時代になって読むと,素直な評価は難しい.万葉の時代が身近に感じられる...
1964年刊行.もう50年以上前の小説. 飛鳥,奈良の時代を舞台にした小説は珍しいのではないか. 万葉集にある額田女王の歌を里程標に,史実と作家の創作が交錯して物語はすすみ,壬申の乱で終わる. SDGs の今の時代になって読むと,素直な評価は難しい.万葉の時代が身近に感じられるというのは素晴らしい.しかしこれが完全に男性の視点から描かれているという批判もまた十分説得力がある. なんだか娯楽として楽しめないのだ,こういうのは.もう.
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井上靖の描く額田女王は神秘的で、妖艶で、よく分かんないけどなんだか読んでてどきどきする女性だった。 人の心を持たないようにしているから、逆に色気が出るのかな。でも、神に仕えるために天皇の死の悲しみさえも無いことにしないといけないのはすごくつらいことだよ。 最後に「大津京に長く身に...
井上靖の描く額田女王は神秘的で、妖艶で、よく分かんないけどなんだか読んでてどきどきする女性だった。 人の心を持たないようにしているから、逆に色気が出るのかな。でも、神に仕えるために天皇の死の悲しみさえも無いことにしないといけないのはすごくつらいことだよ。 最後に「大津京に長く身につけたものを置いてきた」表現がすごく良かった。結局、額田はどっちのが幸せだったんだろう。 歴史小説だけど、何回も同じこと繰り返し書いてくれるから分かりやすかった!靖ありがとう!
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