星宿海への道 の商品レビュー
星宿海への道 雅人という1人の男性が抱えていた、戦後から現代に至る壮絶な人間模様を描いた物語。 雅人に関わってきたひとりひとりの人生や想いがそれぞれ交差して、読み終わった後何とも言えない気持ちになりました。 再度、丁寧に読み返したくなりました。
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「星宿海への道」 読み終わった後、鳥肌がたつような一冊。 弟の語り口から壮絶な過去を持つ兄との回想シーンから始まる。 全ては繋がっている。 輪廻転成や縁を感じずにはいられない。 本来の星海宿、兄が想う星海宿。 母が見た星海宿、全てはつまるところ繋がっていた。 家族というもの...
「星宿海への道」 読み終わった後、鳥肌がたつような一冊。 弟の語り口から壮絶な過去を持つ兄との回想シーンから始まる。 全ては繋がっている。 輪廻転成や縁を感じずにはいられない。 本来の星海宿、兄が想う星海宿。 母が見た星海宿、全てはつまるところ繋がっていた。 家族というものをもう一度じっくり考えてみたい人におすすめ。
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あらすじ 中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現...
あらすじ 中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現代に至る壮絶な人間模様を、抒情豊かに貫く感動巨編。
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中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。 物語は、雅人の2歳年下の弟・紀代志と、彼の子を身ごもった千春の視点で進んでいく。 雅人は彼が8歳の時に、瀬戸家の養子となった。 それまでは、盲目の母と橋の下で物乞いをしていた。 母の死...
中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。 物語は、雅人の2歳年下の弟・紀代志と、彼の子を身ごもった千春の視点で進んでいく。 雅人は彼が8歳の時に、瀬戸家の養子となった。 それまでは、盲目の母と橋の下で物乞いをしていた。 母の死をきっかけに、紀代志の両親が雅人を養子にしたのだ。 進学を勧められながらも、中学を卒業してタツタ玩具に就職して30年以上。結婚もせず、地道に、地味なおもちゃを売って生き抜いきた雅人。 雅人が少年の頃から憧れていた「星宿海」。 そこから遠く離れた場所で、彼は突然に姿を消した。 「もし子供が女の子だったら『せつ』という名前をつけたいと思います」 「せつ」は雅人の実の母の名前。 宿命に翻弄され、どん底のような境遇にありながらも、強く明るく生き抜いた母子。 弟の紀代志が、恋人の千春が、雅人の人生をたどっていく中に、幾重にも深い人生の様相が見えてくる。 宿命の嵐に晒されても、人は生き抜いていく。 人間をだますのも人間。だが、人間を救うのも人間だ。 胸の奥に手を入れられて、心をがっちり捕まれたような重さがこの小説にはあった。 宮本輝の人間賛歌、ここにあり。
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久しぶりに凄い小説を読んだ気がする。 実はスケールが非常にに大きくて深い。 ウイグル族とのつながりが気になっていたが、なるほどなあ。 尾道が好きで二度行ったが、やはり日帰りではなく、時間をかけて島まで渡ってみる必要があるなあ。
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人気小説ということで図書館で借りましたが、チョイと私の波長には合わなかったようで。 完読できず、残念です✨
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平成29年3月 あまり面白くなかった。 話のネタが好きじゃなかったんだな。 兄弟、その兄の妻。その三人を中心とした話。 兄と言っても、訳あって中学くらいに養子になった兄。 その訳もイマイチぴんとこなかったです。 兄が中国で行方不明になり、兄の過去を探る。 そこで、兄の妻と弟が...
平成29年3月 あまり面白くなかった。 話のネタが好きじゃなかったんだな。 兄弟、その兄の妻。その三人を中心とした話。 兄と言っても、訳あって中学くらいに養子になった兄。 その訳もイマイチぴんとこなかったです。 兄が中国で行方不明になり、兄の過去を探る。 そこで、兄の妻と弟が初めて出会い兄が分かっていくような、いかないような。 兄は、母を求めてたってことなのかな。 その後もなんとなくぴんと来ないまま終了(-_-;)
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んー 少し無理矢理読みきった感じがあったかな。 星宿海、綺麗な名前、 どんなところなんやろ。 昭和の情景といい、 雅人やその周りの人々のキャラといい、 星宿海がある中国が絡んでくるところといい、 それから大阪が舞台であるところといい、 なんというかドロッとすごい濃い感じのイメ...
んー 少し無理矢理読みきった感じがあったかな。 星宿海、綺麗な名前、 どんなところなんやろ。 昭和の情景といい、 雅人やその周りの人々のキャラといい、 星宿海がある中国が絡んでくるところといい、 それから大阪が舞台であるところといい、 なんというかドロッとすごい濃い感じのイメージ。 ちょい苦手かなー
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中国旅行の途中、カシュガル郊外の村でその足取りを絶った兄の雅人。失踪の謎を追ううち、兄の生い立ちを改めて辿る決心をした紀代志は、幼い頃の記憶を行きつ戻りつしながら、兄と関わった人々を訪ね歩く…。 兄が憧れ続けた星宿海とは何なのか、あれほどまでの執着にはどんな理由があったのか。知り...
中国旅行の途中、カシュガル郊外の村でその足取りを絶った兄の雅人。失踪の謎を追ううち、兄の生い立ちを改めて辿る決心をした紀代志は、幼い頃の記憶を行きつ戻りつしながら、兄と関わった人々を訪ね歩く…。 兄が憧れ続けた星宿海とは何なのか、あれほどまでの執着にはどんな理由があったのか。知りたい気持ちとすべてを暴くことへのためらいとの間で揺れながらも、次第に兄の核心に近づいていく。最後に見えてきたものは、限りなく切ないものだったが、残された人々の希望がどこか爽やかな印象も残した。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中国で消息を絶った義理の兄探しをするために、弟がいろんなツテを辿って、その兄に知られざる半生に触れていく。この手の失踪者の足跡をたどるヒューマンミステリーみたいのが、平成の宮本輝作品に多いが、類作同様やや凡作の感じが否めない。 出だしは印象的なのだが、途中、ペースが落ちる。 物乞いをしていた実母を失い、その実母を喪わせた原因のある家庭で養われながらも、決してひねくれていない兄。第一章の家族愛は涙をそそるのだが、関西特有のいぎたないチンピラとか娼婦とか、この人の作品にテンプレ的に出てくるあたりや、特にヤマもなく伏線もなく淡々と進む筋書きに飽きて、一旦投げ出した。 母への思慕が深いのはわかる。が、五十男が仕事も、産まれたばかりの母子を放り出して、自分探しってどうなんや! アホか! と言いたくなった。 ↓ 飛ばし読みしたところ、確かに失踪するやむを得ない事情はあったろう。母の復讐のために人生を棄ててしまった。ただ金貸しというテーマ、おそらく作家の青春時代の痛恨事なのだろうか。 全体として、火曜サスペンスみたいな感じ。 この人の初期作はおもしろいのに、年とともにつまらなくなってくるのが哀しい。
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