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星宿海への道 の商品レビュー

3.3

36件のお客様レビュー

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シルクロードで失踪し…

シルクロードで失踪した雅人の弟と兄の子供を宿した千春が雅人について追憶する形式で物語が展開していきます。雅人が母なる海と憧れていた「星宿海」とはどんな場所だったのか?亡き母を慕い続け到達した場所へ千春も引寄せられていきます。ミステリータッチで不思議な余韻が残るお話です。

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星宿海という「別天地…

星宿海という「別天地」を求めて失踪した兄を追いかける弟と、子を抱えた妻になるはずだった女性の物語。探索の中で戦中・戦後を生きた人間の姿が浮かび上がり、その半生を背負った人間が目指していたものとは? はっきりとした答えはないけれど、なんとなく、わかるきがします。

文庫OFF

2024/03/30

なかなか読み進まず 読了までに時間がかかってしまった 血の繋がりが全てではないが それがない弟が戸惑いながら兄を想い 行動することに心動かされた 情景が鮮明に浮かぶ作者の言葉選びには この作品でも魅了された

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2023/08/20

ここ最近宮本輝先生の本を立て続けに読んでるのですが、読んでてずっしり来過ぎて咀嚼するのにパワーが入ります。適当に読めないのです。そのぐらい、心に響きます。

Posted byブクログ

2023/05/21

このタイトルが目に入ったとき、以前、テレビで星宿海についてのドキュメンタリーを見たことを思い出したので読んでみた。瀬戸内海へ行きたい。

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2022/08/28

人は自分のルーツをたどりたくなるものなのかしら?自分の子が生まれるのに、自分のルーツをたどって消息を絶つなんて…不幸な事故に巻き込まれたのか?それとも自分本位な勝手なのか?母と子が逞しく今を生きているラストが救いになりました。

Posted byブクログ

2021/08/15

ずいぶん久しぶりに宮本輝の小説を読んだ。何でこんなにしばらく読むことなかったんだろうと思うくらいいい小説だった。いや、この小説がいいという以前に、宮本輝の小説ってやっぱりいいなと思った。貧しいけど品がある人々の物語という感じがするのだ。この小説なんかもそうで、物乞い生活をしていた...

ずいぶん久しぶりに宮本輝の小説を読んだ。何でこんなにしばらく読むことなかったんだろうと思うくらいいい小説だった。いや、この小説がいいという以前に、宮本輝の小説ってやっぱりいいなと思った。貧しいけど品がある人々の物語という感じがするのだ。この小説なんかもそうで、物乞い生活をしていた幼い雅人とその母親の様子が悲惨さがなく仲よく明るく楽しそうに見えたというのなんか、物乞い生活の人をそういう描き方をするのも含めて象徴的だと思う。 しかし、自分なりに清貧だけど満足しているらしき暮らしをしているように見えた雅人だけど心のなかではずっと母親の面影だけを抱えて生きていたんだね。それはどこか実生活でありながら現実に価値をおかないような生活だったんじゃないだろうか。それが千春との間にせつができたことで、人生を清算しようという気持ちになりカシュガルで消息を絶ったんじゃないかなあ。あるいは生まれてくる子どもに亡き母の名をつけてくれるよう頼んだことでやることをやり尽くした気で消息を絶ったかもとも思う。 狼に育てられたため結局人間の生活に慣れることのなかった子のようだと書かれてもいたけど、心に巣食ったものに抗えないように雅人はその生い立ちや経験からそういうふうにしか生きられなかったのかなあ。ちょっと勝手な気もするし、一方でこれだけ周りに気にかけてくれる人がいるというのにかわいそうな人だという気もする。

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2021/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雅人は異族として瀬戸家に紛れていただけだった。弟のきよしはずっと一緒に住んできた兄のことを全く理解できていなかった、本当の家族にはなれなかったことを知った。雅人にとって本当の家族はせつだけだったのだ。雅人にとって星宿海はいなくなってしまった母の思い出。母から聞かされた昔話と先生から聞いた黄河の源流の風景の妄想が生み出した、雅人と母が作った場所。 それぞれの道を辿って「星宿海」に辿り着いたことで、千春も雅人も家族になったんじゃないかなあ 宮本輝の小説からは、町工場の油臭さと泥の匂いがする。 お母さんが身体を売るところを見るのは辛くなかったのかな。あの親子が一緒にいるときはいつも屈託がなく幸せそうだった、というのが印象的。人の居場所を奪うのは大概人の目だったりする。 千春と雅人が関係を持つとき、雅人がまるで大きな赤ちゃんであったというのはなんでだろう。雅人はずっと大人になれなかったのか?それとも千春に母を重ね合わせていた?行為から娼婦としての母を千春に重ね合わせていたのか?わからん…

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2021/02/05

私が読むには早すぎたかも。。。 面白さがイマイチわからなかったです。 もうちょっと後に読むとまた印象は変わるのかな? 終盤は読むのが辛くて流し読みしてしまいました…

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2020/09/30

人間を書くのが上手すぎるなあ、 1人1人魅力的やし、エピソード1つ1つが鮮明。 一生読んでたくなる。

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