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禁色 の商品レビュー

4.1

92件のお客様レビュー

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    23

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  3. 3つ

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2013/07/02

・レンタルにて。 ・ふだん足を踏み入れることのない世界を垣間見れる。 ・物語に引き込まれる。 ・三島作品は長く難解な個所も多いが、それを気にせず読み進めていくと気づくとしっくりきていることが多い。

Posted byブクログ

2013/04/29

三島由紀夫作品としては2作目。高貴な人しか使ってはならない色という意味の禁色と履き違えていた。女性を愛せない絶対的な美少年に出会い、ある種独特な芸術感性・美意識を持つ老小説家が、過去逃げ去っていった女性たちへの復讐を企てる。復讐劇の中で目覚めていく少年の自我とか、男の愛、女の愛、...

三島由紀夫作品としては2作目。高貴な人しか使ってはならない色という意味の禁色と履き違えていた。女性を愛せない絶対的な美少年に出会い、ある種独特な芸術感性・美意識を持つ老小説家が、過去逃げ去っていった女性たちへの復讐を企てる。復讐劇の中で目覚めていく少年の自我とか、男の愛、女の愛、名誉、しあわせとか。タブーに生きている連中はひまそうにその時間がくるのを待っている。その瞬間が来ても、いまかいまか何かを待ちわびて何も得られない。しかしタブーに生きているからこそ、生そのものがあるような感じが印象に残った。驚くべき構造をもった重厚なる小説であった。 三島の博学には驚くが、それを開陳されても読むのが苦痛という場面もあり、その点この小説を十分に味わったとは言いがたいのが残念だ。

Posted byブクログ

2013/04/10

同性愛者の美青年と彼を利用し芸術を創造しようとする老人、それと彼を愛する男達女達の物語が美しさも醜さも鮮やかに目前に迫る文章で綴られる 「青春とは精神の対立概念なんだ」、う~ん、わかるようなわからないような…… 容易には理解できない考え方や主張が出てくるのだけど、何度か読んでみた...

同性愛者の美青年と彼を利用し芸術を創造しようとする老人、それと彼を愛する男達女達の物語が美しさも醜さも鮮やかに目前に迫る文章で綴られる 「青春とは精神の対立概念なんだ」、う~ん、わかるようなわからないような…… 容易には理解できない考え方や主張が出てくるのだけど、何度か読んでみたりして何とかそれをわかってみたいと思わせるような魅力があった

Posted byブクログ

2013/03/16

「美」とは何だろうと、深く深く考えたくなる本。読み終えるのに時間がかかったけど、それで良かったのかも。

Posted byブクログ

2013/03/02

完全に好奇心のみで手に取った初めての三島由紀夫本。 もう一度読みたいけど本がどっかにいった…しかも近所の図書館にない…。

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2013/01/05

正直なかなか読みすすめられなかった小説。 でもやっぱりといっちゃなんだけど表現力は秀逸。 思想的にも影響を受けたし、なんども読み返したい一冊。

Posted byブクログ

2013/01/02

ゆっくり時間をかけて読みましたが…。三島さんは本当に文章の紬方が絶妙!!凄すぎるとしか言いようがないです。若くしてこの文才!!圧巻でした。 悠一自身の葛藤や、悠一を取り巻く人生経験豊富な大人達。彼らの言葉には苦い共感や気付きを得ました。 ここまで人間らしい考えや文章は珍しいです。

Posted byブクログ

2012/11/07

やっぱり私には三島由紀夫は合わなかったみたい。 もう少し経って機会があったらまた挑戦して読んでみたいと思う。

Posted byブクログ

2012/10/05

煮え切らない。主人公の自堕落な部分が嫌いになれずそれが魅力にも思えてくる。仮面の告白の真面目な主人公に見せてやりたい衝動に駆られる。

Posted byブクログ

2012/09/22

心理小説。 久しぶりに読み応えのある本に挑戦して、読書の楽しさを存分に感じられた。 内容は男色家の話で、内容自体に興味があったわけでなく、何の気なしに図書館で三島由紀夫コーナーをみて目がとまったので読んだ次第である。 言葉選び、文書の流れ方、いちいち興味深くてなかなか進まな...

心理小説。 久しぶりに読み応えのある本に挑戦して、読書の楽しさを存分に感じられた。 内容は男色家の話で、内容自体に興味があったわけでなく、何の気なしに図書館で三島由紀夫コーナーをみて目がとまったので読んだ次第である。 言葉選び、文書の流れ方、いちいち興味深くてなかなか進まなかった。それに少しでも気を抜くと、文章は単なる文字の羅列にしか映らず、全く内容が入ってこなくなるほどであった。 三島由紀夫本人の主張と思われる箇所も小説のなかにすんなり溶け込み、違和感もない。 あぁホントすごいな…笑。 Sep, 2012

Posted byブクログ