黒い雨 の商品レビュー
地獄絵図さながらの原爆投下直後の様子と、そこから続く苦しみと不安と。声高々と戦争と原爆の悲惨さを訴えるのではなく、手記を通じて淡々と語られる記憶。決して知らない遠いどこかの出来事では無い。終戦から65年。何年何十年経とうと読み継がれていくべきだ。
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ピカドンによる肉体・精神の苦悶と悲しみ。重松の被爆日記、閑間夫人の戦時中の食糧雑記、岩竹医師の被爆日記、岩竹夫人の看護日記他をもとに、悲劇の実相を日常生活の場で淡々と描く、世界文学史上不朽の名作。 何が書いてあるかは分かった。 でも理解し切れなかった。 平和学習したらまた読みた...
ピカドンによる肉体・精神の苦悶と悲しみ。重松の被爆日記、閑間夫人の戦時中の食糧雑記、岩竹医師の被爆日記、岩竹夫人の看護日記他をもとに、悲劇の実相を日常生活の場で淡々と描く、世界文学史上不朽の名作。 何が書いてあるかは分かった。 でも理解し切れなかった。 平和学習したらまた読みたい。
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生々しくて恐ろしくてなかなか読めない。 被爆者に対して差別があったことは知らなかった。 平和学習よりこの本の方が原爆のことがわかる。 色々考えた。
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図書館にあり 中央 内容(「BOOK」データベースより) 一瞬の閃光とともに焦土と化したヒロシマ。不安な日々をおくる閑間重松とその家族…彼らの被爆日記をもとに描かれた悲劇の実相。原爆をとらえ得た世界最初の文学的名作。
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65年目の原爆の日を迎え読んでいます。 やっと三分の一を読み終えました 読むのがつらくなる場面も多いです。 しかし、私達が後世に伝えていかないとね。 唯一の被爆国であり、被爆都市ヒロシマに生きている私としては
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重松氏が「重松日記」を書き残そうと思い立った直接のきっかけは原爆体験の風化への危機感であった。「重松日記」は本編2冊と続編2冊の計4冊から構成されている。詳細の紹介は今回の趣旨から少し外れるので割愛するが、本編を書き起こし始めたのが昭和20年9月。断続的に書き進めて、昭和24年春...
重松氏が「重松日記」を書き残そうと思い立った直接のきっかけは原爆体験の風化への危機感であった。「重松日記」は本編2冊と続編2冊の計4冊から構成されている。詳細の紹介は今回の趣旨から少し外れるので割愛するが、本編を書き起こし始めたのが昭和20年9月。断続的に書き進めて、昭和24年春から本格的に執筆に着手、約2年間を費やしたという。記録された期間としては昭和20年8月6日から13日までである... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/041.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2008/08/41_f4dd.html
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被爆後を舞台に、家族それぞれの被爆手記を引用しながらストーリーが進む。 被爆地を歩き回る緊張感、被爆した姪が結婚出来るかという焦り…生々しい感覚に驚く。 ちなみに、殆どのページを占める、手記が引用という説もあるらしい。 しかしそれが本当だとしても、幾つかの手記を取り纏める手腕...
被爆後を舞台に、家族それぞれの被爆手記を引用しながらストーリーが進む。 被爆地を歩き回る緊張感、被爆した姪が結婚出来るかという焦り…生々しい感覚に驚く。 ちなみに、殆どのページを占める、手記が引用という説もあるらしい。 しかしそれが本当だとしても、幾つかの手記を取り纏める手腕は見事。
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中断。描写が真にせまりすぎで読み進めるのが辛い。 英訳を買ったので、まずこちらを読み終えないと、と再開。「戦争はひどい」といったメッセージを前面に押し出さず、日記の形で悲惨な風景を淡々と語る。悲劇を嘆き悲しむ、というのではなく、とんでもない災害に出くわし、それでも何とか日常の暮ら...
中断。描写が真にせまりすぎで読み進めるのが辛い。 英訳を買ったので、まずこちらを読み終えないと、と再開。「戦争はひどい」といったメッセージを前面に押し出さず、日記の形で悲惨な風景を淡々と語る。悲劇を嘆き悲しむ、というのではなく、とんでもない災害に出くわし、それでも何とか日常の暮らしを保とうと、あくまで会社の任務を果たしたり、他人の世話を焼いたりする人たちが描かれ、かえって不気味。昔読んで印象に残った「ガラスのうさぎ」などとはかなり趣が異なる。 根底には、姪の原爆症、という伏線があり、これが最後、メインになって、助かったはずなのに悲劇が終わらない、助けられたはずなのに助けてやれない、という閑間のやるせなさが読み手に伝わる。ただ、なんか読み終えてアンチクライマックスな印象も残ったかなあ。
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うら若き乙女が、原爆直後の黒い雨を経験してしまったがゆえの悲劇を描いています。泣いてしまいました。原爆に対する偏見、それゆえに縁談が破談になる様子。そしてついに始まる、ヒロインの後遺症・・・・。心はおかしくなり、夜な夜な体を走る激痛に悩まされる毎日・・・。女性として大事な髪も抜け...
うら若き乙女が、原爆直後の黒い雨を経験してしまったがゆえの悲劇を描いています。泣いてしまいました。原爆に対する偏見、それゆえに縁談が破談になる様子。そしてついに始まる、ヒロインの後遺症・・・・。心はおかしくなり、夜な夜な体を走る激痛に悩まされる毎日・・・。女性として大事な髪も抜け落ちて・・・。 生々しい原爆描写とその後の生活は、目を覆いたくなるけど、日本人として知るべき内容かと思いました。
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いわゆる「純文学」と呼ばれるものをあまり読んだことがないので、まずどういったスタンスで読めばいいのかがわからず苦労。 ハラハラドキドキを期待するものでもないし。 なにか推理しながら読むものでもない。 そもそも娯楽小説じゃないから楽しむってことが違うような気もする。 うーん、経...
いわゆる「純文学」と呼ばれるものをあまり読んだことがないので、まずどういったスタンスで読めばいいのかがわからず苦労。 ハラハラドキドキを期待するものでもないし。 なにか推理しながら読むものでもない。 そもそも娯楽小説じゃないから楽しむってことが違うような気もする。 うーん、経験不足。 でも映像とか含め、作り手が何かを伝えようとしている作品って好きじゃない。 「これには現代社会に対するアンチテーゼが込められていて…」とか、 うるさい。しゃべるな。 意味なんかない。 面白けりゃそんなんどうだっていい。 そこから何を受け取るかは人それぞれ。 あとは受け手のみなさんにおまかせします。 それでいい。
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