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山椒大夫・高瀬舟 の商品レビュー

3.7

137件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

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文体は多少難しいかも…

文体は多少難しいかもしれませんがテーマが重厚で読ませます。現代でも介護問題でなくなく親の命を絶つという事件がありますが、決して個人の問題ではなく貧困とそれを支える社会全体の問題であると改めて思いました。

文庫OFF

やっぱり高瀬舟はおも…

やっぱり高瀬舟はおもしろかったです。漢字ばっかりで難しいのもありましたが、面白いです。

文庫OFF

山椒大夫、高瀬舟とも…

山椒大夫、高瀬舟ともにとても短くとても読みやすい。とくに高瀬舟は短いです。しかし内容はさすがは鷗外で、短い中によく凝縮されています。高瀬舟で取り上げる安楽死なんてまさに今の時代でも通用する問題だと思います。

文庫OFF

短編集になっていて読…

短編集になっていて読みやすかったです。難しくてわかりにくい話もありましたが、為になる本だと思います。考えさせられる話でした。

文庫OFF

2026/04/08

親切だと思った人に騙され大切な家族と引き裂かれ、奴隷として見知らぬ土地へ連れていかれるシーンはすごく辛かった。 説経のさんせう大夫を森鴎外が小説にしたものだそうだけど、説経はもっと残酷だそうな、、、 安寿は一縷の望みをかけて希望を弟に託して亡くなってしまったけどら厨子王はよい運に...

親切だと思った人に騙され大切な家族と引き裂かれ、奴隷として見知らぬ土地へ連れていかれるシーンはすごく辛かった。 説経のさんせう大夫を森鴎外が小説にしたものだそうだけど、説経はもっと残酷だそうな、、、 安寿は一縷の望みをかけて希望を弟に託して亡くなってしまったけどら厨子王はよい運に恵まれて、母親にも会えてよかった。 高瀬舟は安楽死について現在でも考えさられる普遍的なテーマについて扱っているけど、話も短く淡々としていて読みやすい。喜助の流罪に喜ぶ様子からきっと弟を殺めたことは後悔していないのだろう。鴎外も医師として実際にこういった体験をしたことがあるのかな、、、

Posted byブクログ

2026/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『高瀬舟』を読みたくて買ったが、他の短編も面白かった。 特に、『妄想』が良かった。 「自分が何かを成さないといけない気がするが、それが何かは分からない」というモヤモヤを「或物」と表現していた。 「或物」は、多くの人が特に思春期に通過する感覚ではないかと思う。 少なくとも私はあった。そして今もある。 ただ、ネガティブな印象ではない。 「自分が何者かであって、世の中に何かを残していきたい」という気持ちは大切なものだ。 私はその気持ちをもとに、新事業を提案し、日々あくせくしている。 森鷗外はこの本の短編を通して、「足るを知るという言葉があるが、そんな風に満足なんてできないだろ?人の欲は際限無く、みんな何者かになりたいんだよ」と言っている気がした。(恐ろしく主観ですが) 「足るを知る」は良いこととして扱われることの多い言葉だが、皆が現状に満足していたら、もしかしたら世の中の進展は遅くなってしまうかもしれない。 私自身、家庭では「足るを知るは大切だ」と思いつつ、仕事では「もっと良くしたい」「新しいものを作って世に出したい」と、ある種、欲望丸出しで動いている。 みんな矛盾がある。矛盾があるから面白い。 「自分は自分、あるがままで運命を受け入れ、人生という坂道を下って行けばいい」と、この本を通貫した森鷗外の生き方はそんな風に思った。 良い考え方だと思うし、私も心に置いておきたい。

Posted byブクログ

2026/01/19

風俗・人間心理・倫理観をテーマにした短編小説群。簡潔な文体ながらも、明治〜大正の人々の生き方や価値観がとても深く描かれている。 この一冊を読むだけで、あらゆる小説形式に対応できる森鴎外のすごさが堪能できる。気取ったように外国語を多用するのは御愛嬌。 切腹を命じられた父親をこども...

風俗・人間心理・倫理観をテーマにした短編小説群。簡潔な文体ながらも、明治〜大正の人々の生き方や価値観がとても深く描かれている。 この一冊を読むだけで、あらゆる小説形式に対応できる森鴎外のすごさが堪能できる。気取ったように外国語を多用するのは御愛嬌。 切腹を命じられた父親をこどもたちが助ける「最後の一句」、父の仇を討つために日本全国を駆け回る「護持院原の敵討」など、歴史小説がとても面白かった。 それでもやはり、表題作の2つがぶっちぎりでよかった。 「山椒大夫」は、人買いに攫われて家族がバラバラになる様子を描くことで、弱者への慈悲や家族愛を謳いあげる。 「高瀬舟」は、弟を殺した人物の感情吐露から、安楽死問題について切り込む。 いずれも、現代にも通じる普遍的なテーマを持つ作品で、文学作品としての完成度が群を抜いていた。

Posted byブクログ

2025/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題作2作のほかでは「カズイスチカ」が印象に残った。 語り手である医師(花房学士)は、先輩医師である自分の父親(翁)を観察して以下のように述べる。 「翁は病人を見ている間は、全幅の精神を以て病人を見ている。そしてその病人が軽かろうが、重かろうが、鼻風だろうが必死の病だろうが、同じ態度でこれに対している。盆栽をもてあそんで(当コメント者注:実際に使用されている漢字に変換できず)いる時もその通りである。茶を啜っている時もその通りである。」(P.34) 「そのうち、熊沢番山(当コメント者注:番は実際の漢字に変換できず)の書いたものを読んでいると、志を得て天下国家を事とするのも道を行うのであるが、平生顔を洗ったり髪をくしけずったり(同上、漢字変換できず)するのも道を行うのであるという意味の事が書いてあった。花房はそれを見て、父の平生を考えて見ると、自分が遠い向うに或物を望んで、目前の事を好い加減に済ませて行くのに反して、父はつまらない日常の事にも全幅の精神を傾注しているということに気が附いた。宿場の医者たるに安んじている父のrésignation(コメント者注:P.275注より「諦念」)」の態度が、有道者の面目に近いということが、朧気ながら見えて来た。」(P.35)

Posted byブクログ

2025/09/09

高瀬舟が読みたいだけだったのに、9ページのためだけにこんなに注釈の多い本を読むことになってとても疲れた。図書館で借りていたから期限に迫られて何とか無理やり読み終わったけど、期限なかったら一生積読してたかもしれない。 丁寧に読んだからかもしれんが高瀬舟が一番面白かった。罪人を遠島に...

高瀬舟が読みたいだけだったのに、9ページのためだけにこんなに注釈の多い本を読むことになってとても疲れた。図書館で借りていたから期限に迫られて何とか無理やり読み終わったけど、期限なかったら一生積読してたかもしれない。 丁寧に読んだからかもしれんが高瀬舟が一番面白かった。罪人を遠島に送る高瀬舟に、庄兵衛という男が乗る。あまりにも穏やかなので、喜助(役人?)が罪人になった経緯を聞くと、病で苦しむ弟の自殺を目撃し、殺してと頼まれたので葛藤の末楽にしてやったことで殺人の罪に問われたという。今ならきっと情状酌量の余地があるよな。お金についても足るを知っていたようだし、庄兵衛のような心優しい人がつらい暮らしを強いられて悲しいよ。

Posted byブクログ

2025/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高瀬舟の感想を。 凄く良い。 安楽死や尊厳死について深く考えられる。 現在の日本では、安楽死という制度は認められていないが、スイスなどでは、シロップのようなものを飲むことで安楽死ができると聞いた。 日に日に身近な存在になっていると思う。 現代の人たちは医療技術の発展が進むにつれて人は死を忘れていっている。どこか遠いものだと思い込んでいる。 でも身近な所に死は存在し、死に苦しんでいる人もたくさんいる。 そんなことを感じさせた。

Posted byブクログ