ヰタ・セクスアリス の商品レビュー
「ヰタ・セクスアリス…
「ヰタ・セクスアリス」は己の性体験について書かれた告白小説だが、鴎外自身が余り性について興味が無かった様で、エロスは殆ど感じられない。
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教養ある明治の人間の…
教養ある明治の人間の読みやすく、含むところの多い美文に驚きます。解説で高橋義孝が説いているようにユーモア(ドイツ語で「フモール」)をはらんだ性欲の記述というのは、他の本にみつけがたいものです。淡白かつ少ない文字数でこのように情景を描けるのだ、という意味では「小説についての小説」と...
教養ある明治の人間の読みやすく、含むところの多い美文に驚きます。解説で高橋義孝が説いているようにユーモア(ドイツ語で「フモール」)をはらんだ性欲の記述というのは、他の本にみつけがたいものです。淡白かつ少ない文字数でこのように情景を描けるのだ、という意味では「小説についての小説」として読むべきかもしれません。吃驚です。
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主人公(森鴎外自身の…
主人公(森鴎外自身の人生とリンクしている部分が多いという説もあります)の性人生を書いた本。ただ、性的描写がかなりソフトで、ともすれば、何を指しているのか分からないところもありました。男性同性愛の描写もありますので、苦手な方はご用心を(あくまでソフトですが)。性を哲学的に深く考え、...
主人公(森鴎外自身の人生とリンクしている部分が多いという説もあります)の性人生を書いた本。ただ、性的描写がかなりソフトで、ともすれば、何を指しているのか分からないところもありました。男性同性愛の描写もありますので、苦手な方はご用心を(あくまでソフトですが)。性を哲学的に深く考え、自己の人生を振り返る主人公は、読者である私自身にも、同じ問を問いかけられているようでした。全集とは違い、現代仮名遣いで書かれているので、全集よりかは、読みやすいです。しかし、
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主人公の性遍歴を書い…
主人公の性遍歴を書いた本。というか森鴎外はこんなの書いて大丈夫だったのだろうか(発禁になったようですが)。けどそんなにエロくはないです。
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以前からずっと読みたかった作品だがいざ読了となると評価は高くなかった。 仮面の告白のような、幼年期・青年期の性に対する如何ともし難い懊悩と煩悶とを期待してしまったため物足りなかった。 それにしても、痴人の愛然り、新潮文庫の注釈の多さは辟易する! いたずらに当時との時代背景や風...
以前からずっと読みたかった作品だがいざ読了となると評価は高くなかった。 仮面の告白のような、幼年期・青年期の性に対する如何ともし難い懊悩と煩悶とを期待してしまったため物足りなかった。 それにしても、痴人の愛然り、新潮文庫の注釈の多さは辟易する! いたずらに当時との時代背景や風俗の違いを片端から補完していては文学芸術の価値を消耗させるとしか思えない。
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下品な感じはない。ただ、冷静に淡々と自身や周囲の人間の性について語っている。 人間の三大欲求の1つである性欲について意識を向けて、観察しているのはなんとも言えない。こういう観察眼を持っているからこそ、後世に名を残す人になれたのだろうか? 昔の言葉や英単語がでてきたりするが、ど...
下品な感じはない。ただ、冷静に淡々と自身や周囲の人間の性について語っている。 人間の三大欲求の1つである性欲について意識を向けて、観察しているのはなんとも言えない。こういう観察眼を持っているからこそ、後世に名を残す人になれたのだろうか? 昔の言葉や英単語がでてきたりするが、どれも訳が後ろに載っているので読むことに不便はない。 丁寧に再編された日記を呼んでいるような感覚だった。
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めちゃくちゃ鴎外やな〜〜という文ですがやはり私はそこまで得意ではありませんでした。整えられすぎて少し作者に距離を感じるからでしょうか。 短い話がたくさんあるような構成なので鴎外の文体が好きな方はとても楽しめると思います。ひたすら鴎外文がたくさん集められた作品な気がします。内容は...
めちゃくちゃ鴎外やな〜〜という文ですがやはり私はそこまで得意ではありませんでした。整えられすぎて少し作者に距離を感じるからでしょうか。 短い話がたくさんあるような構成なので鴎外の文体が好きな方はとても楽しめると思います。ひたすら鴎外文がたくさん集められた作品な気がします。内容はないようです多分。
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発禁となった本というのに惹かれ、純粋な興味から手に取った一冊。現代ではあまり使わないような言葉が沢山出てくるので面白い。冷静に淡々と綴られた言葉の数々。なるほど賢いのであろう、知的ゆえに呆気ない。淡白な現実を見せつけられたようだ。温度を感じない文章は物珍しさがある。後は読者の好き...
発禁となった本というのに惹かれ、純粋な興味から手に取った一冊。現代ではあまり使わないような言葉が沢山出てくるので面白い。冷静に淡々と綴られた言葉の数々。なるほど賢いのであろう、知的ゆえに呆気ない。淡白な現実を見せつけられたようだ。温度を感じない文章は物珍しさがある。後は読者の好きなように、といった感じだろうか。中でもとりわけ好きな文章は「僕は先天的失恋者で、そして境遇上の弱者であった」
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哲学講師である金井湛による、己の性欲史。六歳のときに目にした絵草紙の記憶から、ドイツへの洋行が決まり筆を置く二十一歳まで、性とどのように接触してきたかが綴られていて、ずいぶん奥深い一冊だった(なんと注釈だけで50ページに及ぶ)。 本書が文芸誌『昴』に掲載された当時は、ポルノグラフ...
哲学講師である金井湛による、己の性欲史。六歳のときに目にした絵草紙の記憶から、ドイツへの洋行が決まり筆を置く二十一歳まで、性とどのように接触してきたかが綴られていて、ずいぶん奥深い一冊だった(なんと注釈だけで50ページに及ぶ)。 本書が文芸誌『昴』に掲載された当時は、ポルノグラフィーとして読まれたがために発禁になったというのだから驚きである。 けれど、子どもの性への芽生えや、思春期の性への好奇心って、昔も今もそんなに変わらないものなのかもしれない、などと思った。 〈世間の人は性欲の虎を放し飼にして、どうかすると、その背に騎って、滅亡の谷に墜ちる。自分は性欲の虎を馴らして抑えている。〉 〈只馴らしてあるだけで、虎の怖るべき威は衰えてはいないのである。〉 性欲の歴史だけじゃなくて、その考察も面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
難しすぎてよくわからんかった。 自分の性欲の歴史?についての小説らしいけど所々英語が入ったり難しい表現が使われたりとほんっと何も見えてこなかった。めっちゃ悔しい。 だけど性欲を客観的にというか少し離れた位置にあるものみたいな見方をしているのは少し共感できる。自分も性欲を感じる時、自分ではない別の何かに無理矢理動かされる不快感みたいなのをたまに感じる。に主人公の場合は早くに知りすぎたから自分には制欲の成長がないみたいな表現があったけど、それはまわりも影響してるんじゃないか?と思った。 性欲に突き動かされ破滅もしくはうまくいかない人の未来を度々挟み込んでたのも何かよくわからないし、もしかしたらそこに著者のそうなって欲しいという望みでもあんのかな?と少し思った。
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