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Op.ローズダスト(下) の商品レビュー

3.9

46件のお客様レビュー

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2011/06/25

「日本」というシステムのジレンマ。 ”集まり”のメンバー、オペレーションLPの最期、オペレーション ローズダストのショウタイム。 そして、帰結。 怒涛のように展開されるストーリーに沿って随時問いかけられるのは、この状況を作り出した国の体制だ。 それはなるべくしてなったのか...

「日本」というシステムのジレンマ。 ”集まり”のメンバー、オペレーションLPの最期、オペレーション ローズダストのショウタイム。 そして、帰結。 怒涛のように展開されるストーリーに沿って随時問いかけられるのは、この状況を作り出した国の体制だ。 それはなるべくしてなったのか、責任感の薄さによる産物なのか。 国内外の目を気にして、メディアに写される場所では発砲すらできない検挙体制。 それを痛烈に批判している雰囲気があり、それに対する反論は弱い。 けれど、直感の部分で感じる答えでは、彼らの主張は間違っている。 確かに、身を守る術は身につかなければいけない。 ただ、それはあくまで自衛権であって、先制攻撃を目的としてはいけない。 一度火蓋を落とせば、後は連鎖反応で一気に戦争へ突き進む。 有事は注目を集めるが、その興奮のために犠牲になるのは自分自身、及び大切な人たちだ。 戦争を起こして勝ちたいと思っても、その時に自分が生きているか分からない。 自分の命と勝利を天秤に乗せた時、傾くのはどちらなのだろう。 話が脱線してしまったが、 内外の目を気にする日本の体制は、一時的な出来事に気をとらわれ、大局観で判断できていない今の国民自身に責任がある。 だからこそ、情報リテラシー等の教養教育が必要とされ、また自らも知っていきたい。

Posted byブクログ

2010/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界観的には、「亡国のイージス」と非常に近い。 如月行が敵味方に分かれたかのような設定も、捻りなし。 もっと捻っても…という感じはしないでもないが、さすがという出来では、あります。 これはもう、「福井ワールド」と評価した方が良いんかな? 今まで嵌ってる人なら、本作もガンガンに嵌るでしょう。 自分も、その一人ですw ストーリーは、王道と言えば、王道。 それはともかく、ラストの直接対決の描き方が、少し消化不良。 "まさかの"ナイフ同士の切り合いは、ちょっと滑稽。。

Posted byブクログ

2010/06/22

長かったたなぁ。 でも、斜め読みしつつ一気に読んでしまった。 物語が疾走する部分と登場人物の腰を据えた心理描写のスピードの強弱が面白かった。 ただ、残念なのは。 ラストのあれ。実物を知っているものとしてはちょっとありえないかなぁ、なんて思ってしまったこと。

Posted byブクログ

2010/06/20

なんだかものすごく好きでした。勝手にテーマ曲を椿屋四重奏の「螺旋階段」にして映画のように脳内で楽しんでました。

Posted byブクログ

2010/05/31

良くも悪くもいつもの「福井」小説でした。 決してつまらなくはないのですが、かなり文章が硬く重いので、読みやすいとはいえないのがマイナスポイントです。 「福井節」ともいえる国家観・社会観の叙述もかなりくどいです。 そのくどさがせっかくのハラハラドキドキ感を薄めてしまっているように...

良くも悪くもいつもの「福井」小説でした。 決してつまらなくはないのですが、かなり文章が硬く重いので、読みやすいとはいえないのがマイナスポイントです。 「福井節」ともいえる国家観・社会観の叙述もかなりくどいです。 そのくどさがせっかくのハラハラドキドキ感を薄めてしまっているように思います。 秘密工作員として育てられた青年が、「外」の世界の人々の熱さに触れて、感情を取り戻していく・・・というのもいつもの「福井」小説。 「福井」小説ファン以外にはちょっとお勧めしづらいです。 福井さんの小説を読むのなら、「亡国のイージス」がおススメです。 こちらは比較的読みやすく、ワクワクドキドキハラハラのある、かなりの傑作です。

Posted byブクログ

2010/02/10

面白い!! ど派手な爆破シーンに手に汗握らされ、最後に主人公が見る幻影に涙腺を崩壊させられました。 やっぱり福井晴敏は最高!!

Posted byブクログ

2009/10/07

面白かったです。息もつかせぬ展開で一気に読んでしまいました。読み応えがありました。あまりに現実離れしているようで、でも、ありえないことではないような気もして・・・福井作品にはいつも考えさせられます。569頁

Posted byブクログ

2009/10/04

上巻とほぼ同じ。 イージスを読んで感じた危機感をあまり覚えなかったのは、危機のリアリティの薄さだったかもしれない。 ただそれが、ラスト一功と朋希の対峙を際立たせた気がするね。 それにしても、羽住さんかっこいいです。

Posted byブクログ

2009/10/04

一気に読んだ感じ。 だけど、並河警部補の脇役感がどうしても否めなかったなぁ。 大事でしょ、朋希のためにいろいろしてくれたんだから。 最後は超ーあっけなかったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

今までの作品のクライマックスが、海上、米軍基地など比較的民間人から距離がある所だったのに対し、この作品のクライマックスの舞台は東京・台場。 一般市民の生活の場で繰り広げられる死闘は必見!

Posted byブクログ