Op.ローズダスト(上) の商品レビュー
図書館で予約してやっと借りることができた。 いつもの萎びたオヤジ+陰のある青年の物語。 そろそろこのパターンはやめた方がよいと思う。 物語は現在の日本の状況を踏まえて いかにもありそうな展開をたどっている。 昔なら北朝鮮のテロ等の陰謀史観はうそっぽかったけど、 今の...
図書館で予約してやっと借りることができた。 いつもの萎びたオヤジ+陰のある青年の物語。 そろそろこのパターンはやめた方がよいと思う。 物語は現在の日本の状況を踏まえて いかにもありそうな展開をたどっている。 昔なら北朝鮮のテロ等の陰謀史観はうそっぽかったけど、 今の状況だと笑えない現実に見えてくる。 いつものパターンだけど、心に傷を負いながらも 必死にあがく主人公たちには心魅かれる。 ローズダストの最終目的はいったい何なのか 期待を盛り上げて見事に上巻を〆てくれた。 下巻に期待!
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ハムの脂身と揶揄されるおじさん、そしてそんなおじさんに七五三と揶揄される青年。 反発しあう二人が立ち向かうのは、5人のテロリスト集団“ローズダスト”。 アクションシーンを読んで、初めて かっこいい……!!! と心の底から思えた作品です。 福井せんせいの文章の巧さは流石とし...
ハムの脂身と揶揄されるおじさん、そしてそんなおじさんに七五三と揶揄される青年。 反発しあう二人が立ち向かうのは、5人のテロリスト集団“ローズダスト”。 アクションシーンを読んで、初めて かっこいい……!!! と心の底から思えた作品です。 福井せんせいの文章の巧さは流石としかいいようがありません。 二人が不器用にお互いを認め、心の交流を深めていく過程は、血みどろの闘いの中、どことなくほのぼのしていて癒されます。 過去に縛られ人形のように生きようとする朋希だけれど、あまりにもぼろぼろと人間味をこぼれ出してしまう姿が可愛くて可愛くて……笑 きな臭い国際関係が複雑に絡み合うストーリーはともすれば冗長になりがちですが、この作品は飽きさせません。 今から読む下巻に期待です。
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現代の腐敗を一掃し新たな新時代の礎をそれぞれのやり方で築こうとする者たちの物語。 合計1100ページの長編小説。 特殊組織やテロ、政治家や官僚たちの腐敗を描き、それらに巻き込まれた者の復讐と日本の再生を起こすための作戦が「ローズダスト」 主役は中年の刑事と特殊組織の青年。 物...
現代の腐敗を一掃し新たな新時代の礎をそれぞれのやり方で築こうとする者たちの物語。 合計1100ページの長編小説。 特殊組織やテロ、政治家や官僚たちの腐敗を描き、それらに巻き込まれた者の復讐と日本の再生を起こすための作戦が「ローズダスト」 主役は中年の刑事と特殊組織の青年。 物語を進める上で老と若の絶妙な掛け合いと衝突が良かった。 感想を深く記したくても、この物語は深く抉るような捉えどころが無く難しい。 しかし自衛隊の兵器に詳しい人なら十分に楽しめる作品には違いない。 私は「終戦のローレライ」が福井作品を知る初めての小説だった。 そちらと比べると今作は登場人物たちの心理や心境が深く綴られていないような気がした。 特に敵側のローズダストのメンバーの心境が少ない。 こちら側サイドの人間心理はよく描いている印象を受けたが、 敵側のサイドを深く知り得なければ彼らの悪意でもない人間の存在価値を追求したローズダストの作戦が活かされていない印象を受けてしまった。 しかし1つの小説として、他の作品を見比べなければ十分に楽しめる。 中年刑事と青年の心の面での成長と葛藤も見所で、読み手は十分に彼らの気持ちを知ることができる。 それぞれの譲れない戦いへの思いは、過程や形が違えど根本的な本質は同じに見えた。 そしてこの小説は現実でも日本が直面しているアジアやアメリカとの外交問題も忠実に描いていて、改めて学ばされる。 そして気付かされる。 今の日本は他力本願でマスコミの情報だけで簡単に鵜呑みにし飲み込む。 自分で日本という国がどうあるべきなのか、そして現代に生きる人間が自分自身で考える力が欠落している事実に直面する政治的な小説に私は思えた。
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福井節炸裂!! 中年刑事と少年兵器のペアが、DAIS と交錯しながら国家を、自らの魂を守る。 わくわくしながら読むから、分厚いハードカバー二冊の長編も苦ではない。くどいほどの説明を合間に挟みながら、徐々に背景と人間関係が明らかになってくる。 その頃にはもう主人公コンビに感...
福井節炸裂!! 中年刑事と少年兵器のペアが、DAIS と交錯しながら国家を、自らの魂を守る。 わくわくしながら読むから、分厚いハードカバー二冊の長編も苦ではない。くどいほどの説明を合間に挟みながら、徐々に背景と人間関係が明らかになってくる。 その頃にはもう主人公コンビに感情移入してしまい、多少の粗が見えなくなっている。 つまり、いつものパターンである。これを是とするか非とするかは考えようだけれど、今回の主役はダークヒーロー如月行とはまったく違う人間らしい弱さを持つ男。その弱さゆえテログループからはずされ、そしてそのテロと戦う。テロは彼に何を期待しているのか。その辺が一番の見所だ。 この主役の生々しさと、いつもより活躍する中年警部補がいい。カッコよさは薄らぐものの、はるかにドラマチックな小説に脱帽。長すぎる部分をカットすればなお良いと思う。
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ダイス同士の抗争。 テロリストが日本に潜入したという知らせを受け、公安の窓際警部補とダイスの青年が組んで犯行を阻止しようと試みる。 今回のダイス隊員は感情を殺しながらも、不器用な一面が顔を除かせる不安定な青年。 彼を後輩のように接する並河警部補がいい味を出している。ダメなおじさ...
ダイス同士の抗争。 テロリストが日本に潜入したという知らせを受け、公安の窓際警部補とダイスの青年が組んで犯行を阻止しようと試みる。 今回のダイス隊員は感情を殺しながらも、不器用な一面が顔を除かせる不安定な青年。 彼を後輩のように接する並河警部補がいい味を出している。ダメなおじさんではなかった!マル六とのやり取りもかっこいいよ! 本作では、著者の国防に対する考え方が強く問題提起されている。 自国を十分に守る防衛能力がなく、それも一晩で3割が7割に変わる意見を持つ世論。 そんな国が一人前の国としてやっていけるのか。 国民の国営意識の低さと、縦社会の防衛機関。 それらを変えるために、テロという荒療治を実施するテロリストたち。そこには著者の強い意見が見える。 けれど、だからこそ主人公たちが出す答えに期待が高まる。 私自身、国防に関してアレルギーのようにノーを唱えていた。 けれど、それでは何も責任も持たない意見だ。 まず、知る。そして、意見を持つ。 難しいとか、面倒とか、どうでもいいとか言っていると、いつか悔やむときが来る。 無知のせいで、間違った判断をしたくない。
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面白かったです。上下あわせて1000ページを超える大作です。現実世界と福井ワールドが見事に融合してます。話が少し見えてきたような気もしますが、下巻はどう落としてくるのか?哀しい結末が待ってるような気がします・・・
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福井作品の中で、一番好きな作品。 小説としてはイージスの方が心に響くし面白いし秀逸なんだけど、ローズダスト主要人物たちの、過酷である中に感じる若さ青臭さがたまらなくよい。 社会派小説であるにもかかわらず、ものすごくもどかしい人情小説を読んでる気にすらなった。
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福井晴敏さんの小説はまじ感動する! (。´Д⊂) 福井さんの小説はいっつも国防とか自衛隊とかの話が多いけど、 今回は友情メインでした:)
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長ーいつまんない期間を乗り越えて、やっとおもしろくなる作品。 むずかしいとこは飛ばし読みしちゃえ☆ 作者なりの「新しい考え」が書いてあるけど、そればっかりに傾倒するのもよくないから。
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もはや映画化不可能と言われる壮大なスケールを持つ大作です。 政治的思惑と個人の感情が渦巻き、下巻へと続く流れの中で次第に物語りに引き込まれてゆく・・・。
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