春琴抄 の商品レビュー
盲目の三味線の師匠とその奉公人の物語。初めて読んだ谷崎作品だったので、衝撃を受けました。究極の純愛、と思う(笑)
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誰にも侵されることのない愛。そんな領域に足を踏み入れた時、一体なにを思うんだろう。本当の愛情と本当の美って、実は瞼の裏に潜んでいて、きっと私のような凡人じゃあ永遠に見ることが出来ないと思う。
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サディスティックな春琴に文字通り、盲目的な愛を注ぐ佐助。アブノーマルにも捉えることのできる世界は、あまりにも美しい。愛の形とは、十人十色である。その中には常人と定義される人間の想像など軽く超えているものもある。佐助の型にはまらない愛は、愛に形などないと私たちに語りかけている。また...
サディスティックな春琴に文字通り、盲目的な愛を注ぐ佐助。アブノーマルにも捉えることのできる世界は、あまりにも美しい。愛の形とは、十人十色である。その中には常人と定義される人間の想像など軽く超えているものもある。佐助の型にはまらない愛は、愛に形などないと私たちに語りかけている。また、流麗な文章は五感がすべて繋がっている事を強く感じさせる。瞼を閉じると不思議と美しい光景が浮かび、甘い香りがするようだ。いわれ尽くしてきた言葉ではあるがまさに、官能、耽美の世界がここにある。
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一番好き。高校の休み時間に読んでて、目をつぶすシーンで文字だけどうわーーって顔をそむけちゃいました。 でも、やっぱいいよ。こんな愛の形も。
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小説。これぞ人間しかなせない愛の形…でしょうか。サド・マゾとは少し違いますが、私は佐助の様な男性に魅力を感じてしまいます。でも、内容は成人向け。
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もう、佐助がとにかく気持ち悪い。卑屈すぎて気持ち悪い。 私には合わなかったようです……。
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春琴は薬商の末っ子として生まれ、見かけも華やかで、わがままに育つ。9歳の時に何故か失明。その時、11歳の佐助がやってくる。佐助はいわば、召使いのようなものだ。けれど、春琴のわがままに唯一無口に答えられる者として、世話役に等しくなる。 盲目になってから、春琴は三味線の才能を発...
春琴は薬商の末っ子として生まれ、見かけも華やかで、わがままに育つ。9歳の時に何故か失明。その時、11歳の佐助がやってくる。佐助はいわば、召使いのようなものだ。けれど、春琴のわがままに唯一無口に答えられる者として、世話役に等しくなる。 盲目になってから、春琴は三味線の才能を発揮する。それを見ていた佐助は春琴や家の者に隠れて、三味線を練習し始めた。家の者にばれるが、佐助が思いの外うまかったので、春琴に教えてもらってはどうか?という流れになる。春琴の三味線の師匠も盲目で厳しいレッスンで有名だったが、それをまねてのことか、佐助に対する春琴のレッスンも体罰も加わりすごいものだった。しかし、ある時、春琴が妊娠しているのに母親が気づく。両親は盲目で手がかかる娘を好いてくれる佐助ならばと、結婚をすすめるが、春琴は佐助との関係も結婚も認めなかった。盲目に同情されて、との世間の目をはばかるように。「お師匠様」、「佐助」と呼び合う仲にとどめたかったのだ。両親は2人で暮らさせるために、春琴の三味線教室として家を建てる。そこから二人で暮らし出すのだが生涯、その関係に変化はなかった。 後に春琴の厳しいレッスンに恨みをもった者により、春琴の顔がひどく傷つけられたが、佐助はその顔が二度と見れないように自分の目をつぶした。 。。。。う〜〜ん。理解できないなぁ、こんな愛もあるんだね。
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こんなに痺れた作品は他に御座いません。あまりに痺れて下車出来ず、そのまま山手線一周してしまった学生時代(本当)。それまで只のエロ小説家だと思ってました。ごめんなさい。
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これって男女が逆でも成り立つかなぁ…?やはり男の人の方が恋愛においては純情で愚か者なのかもしれません。
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