実存主義とは何か の商品レビュー
「実存は本質に先立つ」という有名な言葉の意味は何か。 本質とは、つまり、特性の恒久的総体。 実存とは、現に世界に存在するということ。 人間は存在しているだけでは、何の意味も価値も持たないということ。そして、彼が実際に行為によってのみ彼の本質が決定する。 行為には選択が必要であり...
「実存は本質に先立つ」という有名な言葉の意味は何か。 本質とは、つまり、特性の恒久的総体。 実存とは、現に世界に存在するということ。 人間は存在しているだけでは、何の意味も価値も持たないということ。そして、彼が実際に行為によってのみ彼の本質が決定する。 行為には選択が必要であり、彼は選ぶそのものの価値を同時に肯定する。 そうすることで、彼は他者・時間のなかに自分を位置付けた絶対者であれるし、普遍的に理解されえる。 行為に不安が生じるのは、それが普遍性と繋がっているからであり、自分自身で選ぶ必要があるから孤独でなければならないのだ。 「母のためにこの場所に残るほど、母を愛している」という時、この場所に残ってはじめて、その愛に価値が生まれる。 「最初には描くべき絵など存在しない。かくべき絵とはまさに彼がかき終わった絵である。」 僕らは行動することによって本質が決まる存在なのだとしたら、よりよく行動し、なりたいものになる選択をしなければならないと思った。 この読書体験だってその一つだ。
Posted by
原題はL'Existentialisme est un humanismeで、実存主義はヒューマニズムである、となる。 彼のいうヒューマニズムというのは、人間は高貴な存在といったような楽観的な主張ではなく、神や本質より先に実存があり、自らを作る存在(選択するときには自己...
原題はL'Existentialisme est un humanismeで、実存主義はヒューマニズムである、となる。 彼のいうヒューマニズムというのは、人間は高貴な存在といったような楽観的な主張ではなく、神や本質より先に実存があり、自らを作る存在(選択するときには自己と人類全体に対し責任を負う存在)として尊重される、という主張。 虚無主義的だとか、反人間的だとかという批判に反論する形で展開され、サルトル2冊目のじぶんもなんとかついていけたと思う。難しかったのが、討論の中でナヴィルという思想家が「人間の条件」って、けっきょく本質では?と言ってくるところで、これに対する反論がまだよくわかってない、、
Posted by
完全には理解しきれていないが、運命は決められたものではなく自分の行動次第で自分も世界のあり方も変えられるという前向きになれる本である。そこにはもちろん責任を伴うのであるが、だからこそ意味があるというか。
Posted by
サルトル自身による、実存主義の解説。 聴衆への講演ということもあり、かなり文章も平易でわかりやすい。 なお、本来は、「実存主義とはヒューマニズムである」というのが、正確なタイトルとのこと。 ここでいうヒューマニズムとは、人間礼賛ではなく、人間愛のようなものに感じた。 人間...
サルトル自身による、実存主義の解説。 聴衆への講演ということもあり、かなり文章も平易でわかりやすい。 なお、本来は、「実存主義とはヒューマニズムである」というのが、正確なタイトルとのこと。 ここでいうヒューマニズムとは、人間礼賛ではなく、人間愛のようなものに感じた。 人間は実存が本質よりも先行しているのだから、不条理な目にも遭うものの、それを変えていける自由と責任がある。ここにサルトルの人間愛のようなものを感じた。 以下の文が示すように、実存主義は楽観主義である。いかなる制約があろうと、人間は自分で人間を作り出していける。 >人間は自分自身を再発見し、たとえ神の存在の有効な証明であろうと、何ものも人間を人間自身から救うことはできないと納得しなければならない。この意味で実存主義は楽観論であり、行動の教義である。 余談として、マルクス主義と同じように、本人の意図せぬところで、xx主義と括られてしまうことに対して、サルトルも不本意だったんだろうなと思う。(結局、受容しているものの)
Posted by
2025年3冊目 実存主義。 無神論からなるこの主義は自分とは行動のみで定義されるものであり、行動の結果が行動なのである。 行動が重視される考え方は、周りの目を気にしてなかなか行動に移せないことや自分の生き方に悩む人にはぴったりの本なのではないかと思う。 ただし、なかなか読みに...
2025年3冊目 実存主義。 無神論からなるこの主義は自分とは行動のみで定義されるものであり、行動の結果が行動なのである。 行動が重視される考え方は、周りの目を気にしてなかなか行動に移せないことや自分の生き方に悩む人にはぴったりの本なのではないかと思う。 ただし、なかなか読みにくいものでもあるのでまた読み返したい一冊。
Posted by
2本の論説は分かりやすく実存主義について書かれている。 小説、随筆は位置づけがよく分からず。 冒頭の解説は、ここまでのものは必要か。 討論は噛み合っていない。 今も読んだ方が良いかと聞かれたら、実存主義に関する論説2本だけでよいと答えると思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「実存は本質に先立つ」 最初はどんな人間も何者でもなく、定義不可能なものである。人間の本性は存在しない。それを作る神は存在しないからだ。 人間は後になって初めて人間になるのであり、自らが作ったところのものになる。それ以外の何者にもなりようがない。 では、どのように自分を作っていけばいいのか。 「投企しなさい。未来に向かって自分を投げ出しなさい」 将来こうなりたいと願い、その実現のための目標や計画を立て、積極的に行動すること また、実存が本質に先立つというのは、こういう事である。 「自分自身だけでなく、全世界に向けて責任を持つこと」 例えば、職場で明るく挨拶をすることは、自分の評価が上がるだけでなく、全体の雰囲気を良くする。 また、エコバックを持つことは、節約になるだけでなく、周りの人の意識も変える。 責任に伴う苦悩があるからこそ、あらゆる手を尽くす。 「人間は自由の刑に処せられている」 神がいない中で、自分を正当化してくれる価値観も、頼れる存在もいない。無限に広がる可能性の中から、責任ある選択をしていく必要があり、孤独だ。 「人間は自分の目的によってのみ存在し、自己を実現する限りにおいて存在する。人間とは、自分の行動の総和である。」 例えば、どんな天才でも作品として表現されなければ天才とは言えないし、自ら愛さない限り愛は存在しない。 またサルトル自身も、153cmで強度の斜視でありながら、自由恋愛を認める結婚体系を取るなど、多くの美女と恋愛した。 遺伝、環境、時代、他人のせいにするのは、責任のない自己欺瞞である。 「地獄とは他人のことである」 他者の視線によって自分の存在が定義され、主体性が奪われてしまうため。 これを防ぐために、人に評価された際には、相手に対しても同じ眼差しを向け返すのが良い。 「アンガージュマン(engagement)により、人は一つの型を作り、自己を実現していくのだ」 自分を巻き込み、参加させること。例えば結婚することも、一夫一妻制を推進することになる。 「歴史という大舞台に立ちなさい」 理想的な社会を作る一員としての行動をせよ。
Posted by
不安、絶望、自由、責任、投企、主体性 実存は本質に先立つ カミュが不条理、サルトルが実存 実存主義的な状況の結果として不条理が現れる
Posted by
『実存主義はヒューマニズムである』の章はいささかスーッと読めたんだけれど、他がまじでチンプンカンプン。顔?剥がす?どゆこと?ってなる。“実存は本質に先立つ”という無神論的主張は、宗教徒のみならず世界に衝撃を与えたやろうな。“責任は全人類をアンガジュする”というのも納得。ある選択を...
『実存主義はヒューマニズムである』の章はいささかスーッと読めたんだけれど、他がまじでチンプンカンプン。顔?剥がす?どゆこと?ってなる。“実存は本質に先立つ”という無神論的主張は、宗教徒のみならず世界に衝撃を与えたやろうな。“責任は全人類をアンガジュする”というのも納得。ある選択を自分一人で行っていても、責任は自分だけではなく人間をアンガジュするんだよな、社会学の分野とかで役に立ちそう(?)。哲学書むじーむずーむぜー!
Posted by
メモ→ https://twitter.com/nobushiromasaki/status/1625043440198381569?s=46&t=N43IqoKblLERaEy_fePwpQ
Posted by
