興奮 の商品レビュー
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少し前の時代のイギリス競馬界での不正を暴いていくストーリー。イギリス文化の中の競馬文化が興味深く、ヒヤリとするストーリー展開の中で用意周到に真犯人を突き止めていく主人公の執念が印象深かった。その仕事に集中すること、準備すること、想像すること、情熱を傾ける姿勢に共感した。
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謎解きの面ではもう少し楽しませてほしかった気がするけれども、それは欲張りというものか。読み応え十分。ただし再読したくなるほどではない。
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20131119 久しぶりに読んでみた。男らしさとは何か。読んでいてついもういいからと言いたくなってしまう。現実から逃げたくなった時にお勧め。
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明らかにおかしな興奮を示して勝った馬が連続したが、薬がどうしても検出できない。 このにひょんなきっかけから挑むことになった素人スパイの物語。 スピード感はないかわりに、意外なトリックや、馬丁の暮らしぶりなど、実際に騎手だったという作家の経歴が生かされた、丁寧な描写が輝く。 ...
明らかにおかしな興奮を示して勝った馬が連続したが、薬がどうしても検出できない。 このにひょんなきっかけから挑むことになった素人スパイの物語。 スピード感はないかわりに、意外なトリックや、馬丁の暮らしぶりなど、実際に騎手だったという作家の経歴が生かされた、丁寧な描写が輝く。 じっくり読ませる、なかなかの名作だと思った。
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フランシス作品で初めて読んだもの。 馬に携わっていたので、とてもリアリティを感じました。 また読み返してみようかな。
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個人的には文句無し! 今の日本のミステリーは、8割型が女性の登場人物に「美しい」と描写して、何の変哲もない男性主人公とくっつき、肝心の謎もイマイチだったりして「何か薄っぺらい設定だな〜」って事が多いと感じてるのですが・・・この人の本は、人物の所作や言葉遣い、考えている事などから「...
個人的には文句無し! 今の日本のミステリーは、8割型が女性の登場人物に「美しい」と描写して、何の変哲もない男性主人公とくっつき、肝心の謎もイマイチだったりして「何か薄っぺらい設定だな〜」って事が多いと感じてるのですが・・・この人の本は、人物の所作や言葉遣い、考えている事などから「素敵な女性なんだろうな」「カッコいい男の人なんだろうな」と想像できるのもすごいなと思った。菊池さんの翻訳の手柄(?) もちろんミステリーとしても面白い。因みに、これはトリックが奇想天外で度肝を抜かれる系のマユツバ小説ではないよ。ハードボイルド的な行動を起こして謎を解いて行くものなので、ハラハラドキドキを堪能して下さい。
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ディック・フランシスの競馬シリーズ。 ハードボイルドは、酒と煙草と女に、タフガイが大活躍する話、 と思っていた・・・。 でも、競馬シリーズノ主人公はみんな、礼儀正しくてストイック。 タフガイ・・・っていうのは正しい。というか、精神力が強すぎる。 が、問題解決的にも、女がらみ的にも...
ディック・フランシスの競馬シリーズ。 ハードボイルドは、酒と煙草と女に、タフガイが大活躍する話、 と思っていた・・・。 でも、競馬シリーズノ主人公はみんな、礼儀正しくてストイック。 タフガイ・・・っていうのは正しい。というか、精神力が強すぎる。 が、問題解決的にも、女がらみ的にも、安心して読める。
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障害レースで大穴が続くという波乱には、隠された意図と不正があるのではないか… 一連の不正について証拠すら出てこない疑惑の解明を、障害レースの理事より依頼されたのは、牧場経営者のダニエル・ローク。 ストイックに依頼を遂行するロークの所作と決して弱音を吐かずに困難に立ち向かう姿に、...
障害レースで大穴が続くという波乱には、隠された意図と不正があるのではないか… 一連の不正について証拠すら出てこない疑惑の解明を、障害レースの理事より依頼されたのは、牧場経営者のダニエル・ローク。 ストイックに依頼を遂行するロークの所作と決して弱音を吐かずに困難に立ち向かう姿に、ハードボイルドな男の生き方を感じました。 本作は、ハードボイルドでありながらミステリとしても一級です。いかにして競走馬に興奮剤を与えたのか、しかも一切の証拠の残らぬように…。 思いもよらないトリックの着想と、不正を行う人間の残忍さと手強さを強烈なまでに印象づける描写が、本作の完成度の高さを物語っています。 本作を通じて印象に残るのは、やはり主人公・ロークのタフな精神と正義感の強さでした。 彼の内面が主観的に度々描かれているのは、ロークが様々なシチュエーションで自分を演じていた為でしょう。 本作の重大な鍵を握る『恐怖』というものにローク自身が立ち向かう姿は、お手本のような凛々しい姿として、私の目に映りました。
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個人的には久々の推理もの。 前出の児玉清氏の対談本で名前がよく挙がってた、ディック・フランシスの本です。 最初、競馬ものと聞いてあまり気が進まなかったのですが、 読み始めたら、これが進む進む! 競馬が全然わからなくても、普通の推理小説としてバッチリ楽しめます。 最初の展開は、あ...
個人的には久々の推理もの。 前出の児玉清氏の対談本で名前がよく挙がってた、ディック・フランシスの本です。 最初、競馬ものと聞いてあまり気が進まなかったのですが、 読み始めたら、これが進む進む! 競馬が全然わからなくても、普通の推理小説としてバッチリ楽しめます。 最初の展開は、ありえねぇ!と思っちゃいますが、 気づけば一緒にハラハラドキドキ。 競馬シリーズとして、たくさん出されているようなので、 ながーく読破していきたいシリーズです。 気が早いが、秋の夜長におすすめ。
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最近イギリスの障害レースでは思いがけない大穴が十回以上も続出した。番狂わせを演じた馬には興奮剤投与の形跡が明白であったが、証拠が発見されなかった。そこにはどんなからくりがあるのか? 事件の解明を依頼された牧場経営者ロークは、厩務員に身をやつして、黒い霧の調査に乗り出した! 薦められて読んだ本です。元が洋書でしかも結構前のものなので、ちょっとわかりにくい表現や、イメージしにくい物の描写等がありましたが、それを差し引いても面白かったです。
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