日本歴史を点検する の商品レビュー
司馬遼太郎と海音寺潮…
司馬遼太郎と海音寺潮五郎。歴史小説の巨匠二人の対談です。読み応え十分。
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「日本歴史を点検する」海音寺潮五郎・司馬遼太郎著、講談社文庫、1974.01.15 190p ¥400 C0121 (2024.04.15読了)(2024.04.13拝借)(1997.09.03/37刷) 【目次】 まえがき 海音寺潮五郎 1969年12月 封建の土壌 イデオ...
「日本歴史を点検する」海音寺潮五郎・司馬遼太郎著、講談社文庫、1974.01.15 190p ¥400 C0121 (2024.04.15読了)(2024.04.13拝借)(1997.09.03/37刷) 【目次】 まえがき 海音寺潮五郎 1969年12月 封建の土壌 イデオロギーと術 天皇制とはなにか 産業革命と危機意識 西郷と大久保 日本人の意識の底 幕末のエネルギー 言語感覚の特異性 あとがき 司馬遼太郎 1969年12月 (アマゾンより) 勝海舟、西郷隆盛、島津斉彬など傑者たちの幕末維新の活躍。幕府末期の政治。維新へ向けての薩摩・長州など諸藩の動静、近代統一国家への転換等々。歴史文学の巨匠が、蘊蓄を傾けて延々10時間も語りあかした日本の歴史。古今東西に亘る博識を縦横に抜瀝して、世界の中の日本民族を考察した快著。
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明治34年生まれの海音寺潮五郎と大正12年生まれの司馬遼太郎という歴史小説の大家二人の対談集。ほぼ親子ほど年の離れた二人だが、お互いの知識見識に対する敬意と親近感に溢れ、例えていうと気の置けない友人同士がタイムマシンという列車に乗って時空を超えた旅をしながら、車窓を流れ行く景色に...
明治34年生まれの海音寺潮五郎と大正12年生まれの司馬遼太郎という歴史小説の大家二人の対談集。ほぼ親子ほど年の離れた二人だが、お互いの知識見識に対する敬意と親近感に溢れ、例えていうと気の置けない友人同士がタイムマシンという列車に乗って時空を超えた旅をしながら、車窓を流れ行く景色について夢中になって語り合う、と言った感じかな。この対談は昭和44年今から半世紀も前に行われたものであり、高度成長真っ只中の日本が毛沢東の中国と軍事政権下の韓国に経済力では圧倒していた時代なので、今日とはだいぶ時代環境は異なるが、お二人ともに古代から連綿と続く中国や朝鮮半島ととの関わりに対し深い敬意と温かい眼差しを持たれている、と言う印象を受けた。 国と国の関係を考えるには、お互いに出来るだけ長い物差しを持つ必要があるのかもしれない、そんなことを思った。
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明治維新で日本人はきのうまでの権威を平気で捨て去ることができた。一方、中国は文化大革命で多大な犠牲を払うことになる。明治初年の廃仏毀釈では新政府のおふれで坊主がいっぺんに神主になってしまうし、太平洋戦争を起した日本が敗戦後、今日から民主主義だとわっと民意が動く。これは民族的欠陥ではないかと考えてみると恐ろしい。なぜなら、個人がもしそうなら誰も彼を信用してくれはしないだろう(P120~参照)
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司馬遼太郎の博識ぶりが存分に発揮されている。 司馬氏が先輩の海音寺氏をリードしている漢字ですね。 感情の海音寺、理性の司馬。そんな印象です。
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歴史に詳しい海音寺潮五郎氏と司馬遼太郎氏の会談をまとめた本。 戦国、幕末〜明治期が中心にして日本民族って何なんだろうと語っています。まー二人の博識ぶりがよく分かります。 歴史談義とは全然違う方向の感想ですが心に残ったのは、なぜ日本国を愛するのか?という問いに対する海音寺潮五郎...
歴史に詳しい海音寺潮五郎氏と司馬遼太郎氏の会談をまとめた本。 戦国、幕末〜明治期が中心にして日本民族って何なんだろうと語っています。まー二人の博識ぶりがよく分かります。 歴史談義とは全然違う方向の感想ですが心に残ったのは、なぜ日本国を愛するのか?という問いに対する海音寺潮五郎氏の考え。 「なぜおとな達は、日本に生まれたからだと教えないのかと思いましたよ。 日本人が最も幸福に生きられるのは、日本人として日本に生まれたからだ。日本の国家は日本人を一番保護しなければならない義務があり、そうしているのですからね。(中略) 人間がある国に生まれるということはどうすることもできない運命であり、その運命故にその国を愛し、立派にすることを努力しなければならないのです。」 この対談が行われた40年前からは想像できないほどグローバル化が進み、世の中は狭く密になってきています。日本国家は日本人を一番大事にしてくれてるかというとそうでないところも多々あります。個人主義が進み、国家よりも自己、家族を重要視する風潮が一般的になってきています。日の丸のもと一致団結するのはWBCやワールドカップやオリンピックだけかもしれません。 でもそれでも自分を生み、育んだ「国」というものへの感謝のため、そしてこれからこの「国」で生まれいずる子供達のために、個人個人が少しでもこの「国」よくする努力をしていかなければならないのだと考えさせられた一文でした。
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