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星々の舟 の商品レビュー

3.8

334件のお客様レビュー

  1. 5つ

    79

  2. 4つ

    125

  3. 3つ

    87

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    3

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2014/09/26

夜なかなか寝付けずに 積ん読されてたこの本を読んだ。 結局、夜中4時近くまでかかって 読み切ってしまった せつなかった 胸がきゅーってする。。 そしてひきずる。。 あー、そうだった。 村山さんの作品は 繊細で胸が無性に締め付けられる。。 学生の時は多感な時期だったからか ...

夜なかなか寝付けずに 積ん読されてたこの本を読んだ。 結局、夜中4時近くまでかかって 読み切ってしまった せつなかった 胸がきゅーってする。。 そしてひきずる。。 あー、そうだった。 村山さんの作品は 繊細で胸が無性に締め付けられる。。 学生の時は多感な時期だったからか 共感と憧れからかなり読んでたな いまでもその時の気持ちを忘れてない自分に少しホッとしつつ それでも今はいい意味でも悪い意味でもひとつひとつの出来事を 流せるようになってきた 話しの中身としては自分は美希に近いかな 家族の調和のためにピエロを演じながら おちゃらけてみせる 誰とでも仲良くて人付合いがいいようにみえて 結婚という1人と人生を歩むことが理解出来ない

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2014/08/29

薄い内容。 スナック菓子のようにさくさくと進むけど 後はそんなに残らない読後感でした。 どうも、直木賞とか芥川賞作品というのは自分にとって ヒットしない作品が多いです。

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2014/07/23

タイトルがきれいで手にとりました。 家族の話で戦争の話で恋の話。 「幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない」 とっても「せつない」。 高校生くらいの頃に読みたかったな。

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2014/06/22

品のある静かなお話でした。村山さんの恋愛小説でみせるドロリとした甘ったるさもなければ爽やかな香りもしない、官能的な熱っぽさもない。 言ってしまえば1家族のお悩み小説なのかもしれないです。 何もかもバラバラだった家族を結びつけていたのは志津子という母の存在ですね。重之と志津子の描か...

品のある静かなお話でした。村山さんの恋愛小説でみせるドロリとした甘ったるさもなければ爽やかな香りもしない、官能的な熱っぽさもない。 言ってしまえば1家族のお悩み小説なのかもしれないです。 何もかもバラバラだった家族を結びつけていたのは志津子という母の存在ですね。重之と志津子の描かれていないところが気になりました。志津子の独白も聞いてみたかったです。あまりにも出来過ぎた女に思えますが、そうではないはず。家政婦として勤めながら妻子ある雇い主の愛人として前妻の死後に妻としておさまり子供も産んでしまうくらいですし。 もし志津子が語る章があったらやっぱり後悔とかネガティブなことを訴えてくるのでしょうか。特に4人の子供たちはどいつもこいつもグダグダしてたので……。重之の志津子に惹かれた理由なんかも詳しく読んでみたかったな。 きっとこの家族は志津子の死をもって終わったんだと思います。そしてまた別の第二章が始まったんだと思います。

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2014/06/10

それほど救われたお話でもない。 でも各章を読み終わるたびにカタルシスが起こるのはなんでなんだろう。 家族というものに焦点を当てた作品。 父、兄、姉、弟、妹、孫の視点から家族が描かれるから同じ家族でも在り方がそれぞれ違う。 家族というのは世帯毎にあるのではなくて、毎に個人毎にある...

それほど救われたお話でもない。 でも各章を読み終わるたびにカタルシスが起こるのはなんでなんだろう。 家族というものに焦点を当てた作品。 父、兄、姉、弟、妹、孫の視点から家族が描かれるから同じ家族でも在り方がそれぞれ違う。 家族というのは世帯毎にあるのではなくて、毎に個人毎にあるのだと感じた。 キーパーソンだった志津子の描写が少ないのは些か残念。 謎が解けて行く展開だと思ったのに。 連作短編なのでひとつの話はすぐ読めるし、話が繋がっているから長編小説を読んでいるような気分も味わえてちょっとお得。 登場人物の過去が掘り下げられているので、過去を知った上で再読したら新しい発見があるかもしれない。

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2014/05/20

高校生以来10年ぶりの再読。最終章の重之の戦争話が衝撃的で、その印象ばかりだったけれど、禁断の兄妹愛や不倫など、歪な愛の形の物語に対する共感度が増していて、大人になったなー私も、とちょっと寂しくなってしまった。

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2014/03/31

初!村山作品です。 本作品は恋愛ドロドロ系?と聞いて、ドロドロ好きの私は本作を初に選びました。 ドロドロと言えばドロドロだったけど、奥が深かった。 家族の物語なんだけど、意外に重い。 暁と沙恵の話、重之の話は衝撃的だったけど、、貢の話は、、なんとも言えない読後感でざわざわしました...

初!村山作品です。 本作品は恋愛ドロドロ系?と聞いて、ドロドロ好きの私は本作を初に選びました。 ドロドロと言えばドロドロだったけど、奥が深かった。 家族の物語なんだけど、意外に重い。 暁と沙恵の話、重之の話は衝撃的だったけど、、貢の話は、、なんとも言えない読後感でざわざわしました。 他の村山作品も読んでみようと思います。

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2014/03/06

村山さんというと恋愛小説。それが今回のは少し違った。確かにベースは恋愛だけれども、ラストの重之には正直驚いた。 血のつながった兄妹と知らず深い恋をしてしまった沙恵と暁が中心となっているが、この二人はとても官能的だ。これを読んで、一番はじめに桜庭さんの「私の男」が思い浮かんだ。村山...

村山さんというと恋愛小説。それが今回のは少し違った。確かにベースは恋愛だけれども、ラストの重之には正直驚いた。 血のつながった兄妹と知らず深い恋をしてしまった沙恵と暁が中心となっているが、この二人はとても官能的だ。これを読んで、一番はじめに桜庭さんの「私の男」が思い浮かんだ。村山さんのがずっと先に直木賞を取っているが、読んだのはあちらが先。 「私の男」は血のつながりはないが父と子として育つ二人の、泥沼のような愛が書かれている。お互い周り全てが破滅しようとも構わないという自己中心的なイメージだったが、「星々の舟」はその真逆に感じられた。禁忌、性的虐待、そういった共通点はあるのだが、血のつながりを知った暁は即座に沙恵から離れる事で自分を抑え込もうとする。どんな恋愛をしようが彼女以上に愛せる人物はいないと。純愛に似た思いを抱き続ける。沙恵もまた恋い焦がれて誰も愛せずにいる。 二人はラストどうなるのか?一緒になって欲しいとつい思ってしまうが余韻を感じさせながらもはっきりせずに終わってしまう。人物像がはっきりしているのですごくのめり込んでしまうのだ。 「私の男」は離れるために結婚するところから始まるのだが、こちらは結婚も出来ず(暁は結婚したが離婚)一生想いを胸に秘めて生きていくような終わり方だ。どちらも純愛だが、全く違う。 全体ではこの家族がそれぞれ短編として書かれているのだが、皆の中心ともいえる志津子が主人公として書かれた部分がない。これはちょっと意外だった。逆に最後は重之の戦争体験が描かれて終わりになっている。 偏屈で無愛想な重之が歩んできた生半可ではない人生を振り返っていると、この人もそんな悪い人じゃないんでは…などところっと変わってしまう。流れが過去へと遡るが並行して現実がのしかかる。どうしてここに戦時中の体験談を持ってきたのだろうとすごく不思議でもあった。読み終わって反芻しながら、あのまま二人の行方を追う形だったらきっと記憶に残らないのではとも思った。全く違う展開を持ってくることで違和感ともいえる複雑な思いが全てのストーリーを完結せずに終わらせている。全て未完結なのだ。 それでも全てにおいて一条の光が残っている。あとがきで村山さんがそう語っていたのに頷いてしまった。

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2014/03/02

家族、の、 個々のストーリー。 あるひとの語るストーリーはなく、 ほかの家族に語られるばかり。 そこに見える人間らしさがいい。

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2014/02/28

高校生の時に読んで、村山由佳を知るきっかけになった本。 あれから6年経ったけど、今読んでもやっぱり好きだった。 確か、重之目線の話のワンシーンが、現代文の問題の文章に起用されていて、それで全部読みたくてこの本を図書館で探したのでした。 複雑に入り組む家族のおはなし。 ...

高校生の時に読んで、村山由佳を知るきっかけになった本。 あれから6年経ったけど、今読んでもやっぱり好きだった。 確か、重之目線の話のワンシーンが、現代文の問題の文章に起用されていて、それで全部読みたくてこの本を図書館で探したのでした。 複雑に入り組む家族のおはなし。 切なくて、胸にキーンと響く、哀しみ。 みんなそれぞれの事情を抱えていて、それでも必死で探している。 自分の生き方と、しあわせを。 私が特に好きなのは、暁と沙恵のふたり。 一生に一度の恋って、多分こういう激しさを言うんだと思う。 自分の中では大切な一冊です。

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