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緋友禅 の商品レビュー

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29件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2018/07/18

店舗を持たない骨董業を営む旗師・冬狐堂こと宇佐美陶子は、銀座の画廊で見たタペストリーに魅せられ、現金で全作品を買う約束をする。 しかし作者は死に、作品は消えていた―。 騙しあいと駆け引きの骨董業界を生き抜く美貌の一匹狼を描く古美術ミステリー短編集。 前作とは異なり、今回は陶子ひ...

店舗を持たない骨董業を営む旗師・冬狐堂こと宇佐美陶子は、銀座の画廊で見たタペストリーに魅せられ、現金で全作品を買う約束をする。 しかし作者は死に、作品は消えていた―。 騙しあいと駆け引きの骨董業界を生き抜く美貌の一匹狼を描く古美術ミステリー短編集。 前作とは異なり、今回は陶子ひとりで事件を解決に導いていくエピソードが多かったのですが、表題作の「緋友禅」では友人のカメラマン硝子さんとのコンビが見られて満足でした。 もたれ合わないけどお互い信頼しているという二人の関係性がいいんですよね。 このお話は真相が早く読めてしまうほどシンプルな謎解きとなっていますが、文章にみなぎる凄みや緊張感が心地よかったです。 中篇の「奇縁円空」は他の短編よりもページが多い分、力が入っているお話でした。 かつての顧客の鑑定により陶子が手に入れた円空仏は“鬼炎円空”と呼ばれるいわくつきの作品。 円空仏をめぐり事件が起こるが、それは30年前の贋作事件に端を発したものだった―。 “鬼炎円空”に秘められた謎や作者の秘密など、行き着く暇なく用意された謎と急展開の連続。 何が贋作で何が鬼炎円空なのか、読んでいるうちにごちゃごちゃしてきて少し混乱しました。 しかし、これだけの作品をものするには豊富な知識や美術眼が必要だと思いますが、豊富なバックグラウンドを秘めながらも押しつけがましくならずに物語を御し、読者をクライマックスへと力強く導いていく筆力が素晴らしいと思いました。 クールな陶子が時折見せる業の深さに惚れてしまう…。

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2017/07/25

旗師という店を持たない骨董屋が主人公。これが美人。 各章ミステリーで萩焼や、彫刻(名前忘れた)や友禅など詳しい。

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2016/09/15

4作短編『陶鬼』萩焼、休雪のイメージなんやろかねぇ。『「永久笑み」の少女』はにわ『緋友禅』古美術ではなく現代友禅作家作品『奇縁円空』円空仏 ”狐闇”とほぼ同じパターンの作品がありまして、なるほどなぁ、、と。文庫タイトルの緋友禅がいちばんミステリらしくて一番つまらんかったんですが(...

4作短編『陶鬼』萩焼、休雪のイメージなんやろかねぇ。『「永久笑み」の少女』はにわ『緋友禅』古美術ではなく現代友禅作家作品『奇縁円空』円空仏 ”狐闇”とほぼ同じパターンの作品がありまして、なるほどなぁ、、と。文庫タイトルの緋友禅がいちばんミステリらしくて一番つまらんかったんですが(笑)、なんでピックしたかと気になった。友禅以外の3作はどれも大変おもしろかったです。短くてちょっと不完全燃焼ですが、結構楽しめました。

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2016/03/09

元々借りて読んだことがあったのですが、古本屋で見つけて即買い。美人旗師(店舗を持たないで商売する骨董屋)宇佐美陶子が主人公の骨董にまつわるミステリー。いろいろな古美術品や古道具が出てきて面白いのと、主人公他キャラクターがすごくいいです。ちょっとギャラリーフェイク(漫画)に似ていま...

元々借りて読んだことがあったのですが、古本屋で見つけて即買い。美人旗師(店舗を持たないで商売する骨董屋)宇佐美陶子が主人公の骨董にまつわるミステリー。いろいろな古美術品や古道具が出てきて面白いのと、主人公他キャラクターがすごくいいです。ちょっとギャラリーフェイク(漫画)に似ていますがおすすめのシリーズ。

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2015/02/28

このシリーズの最初が分からずww 民俗学もそうだけど、こういうのも面白いなー。まぁ似た分野であるんだろうけど。 他作品とのリンクはうれしい。 それにしても、見知った地名が出てきくるのは、母校の先輩だからだろうかw。

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2014/10/06

女性旗師、冬狐堂を主人公に骨董業界に起こる怪事件を巡る短編集。 蓮丈那智シリーズと双璧をなす作風で、どちらもヒロインの深い造詣と孤高の人生が格好いい、 相当な下調べが必要だったと思われる深い内容は、あたかもノンフィクションのような読み応えがあります。

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2012/06/12

最後の最後は少し読みづらく感じました。 新しい展開がなく、同じ場所を足踏みしているように感じました。 ホントは、自分の読解力がないだけの話かもしれませんが・・・ でも、いつもの北森作品のように緻密なストーリ展開を楽しめました。 次も北森作品を読みたくなり「桜宵」を読み始めました...

最後の最後は少し読みづらく感じました。 新しい展開がなく、同じ場所を足踏みしているように感じました。 ホントは、自分の読解力がないだけの話かもしれませんが・・・ でも、いつもの北森作品のように緻密なストーリ展開を楽しめました。 次も北森作品を読みたくなり「桜宵」を読み始めました。

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2012/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

骨董品を扱う旗師が事件を解決していくのですが、今まで触れたことのない分野だったのでワクワクしながら読みました。魑魅魍魎が跋扈する骨董品の世界が多少とも覗けた気がします。 三編が収録されていますが、自分は「陶鬼」が気に入りました。なんというか切迫感があるミステリーじゃないんですが、静かに迫りくる妙な感じが好きですね。たぶん古美術ならではの雰囲気が漂ってます。市に行ってみたい…。 あと、陶子さんが出来る人で素敵です。 実は硝子の方が気に入ってたりしますが…。 読む本それぞれにお気に入りの人物がいる方が楽しいので、つい好みの人物を探してしまうのです。 しかし、これには続編があるのでしょうか?陶子さんの過去が散りばめてあったので、気になりますね。

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2012/06/04

あらすじは面白そうだと思ったのだが、人物が好みじゃなかったんだな、きっと。 申し訳ないが読むのを途中で諦めた。

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2012/05/13

冬狐堂シリーズ いつの間にか別の出版社から刊行されていた・・ 確か別の本で どこかにその経緯?というか書かれていたような・・ 今までこのシリーズは長編でしたが 短編集となってますね

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