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火星年代記 の商品レビュー

4.2

70件のお客様レビュー

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火星人の視点から見る…

火星人の視点から見る、人間の物語。エイリアンを登場させることで、人間という生き物をより鮮やかに描き出しています。火星人が本当にいるかどうかなど、この話を読む上で問題ではないでしょう。SFやファンタジーというジャンルが存在する意義を考えさせてくれます。

文庫OFF

地球での火星移住を年…

地球での火星移住を年代別に追いながら幻想的に風刺的に人間の心を「火星人の視点」で見るSF短編小説集。「月は今でも明るいが」の切なさ、美しさは絶品です。

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地球での火星移住を年…

地球での火星移住を年代別に追いながら幻想的に風刺的に人間の心を「火星人の視点」で見るSF短編小説集。「月は今でも明るいが」の切なさ、美しさは絶品です。

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2026/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回読んだ翻訳書には「©1946 by」とあった。 「The Martian Chronicles」は、1940年代に複数雑誌(『ウィアード・テイルズ』、『スリリング・ワンダー・ストーリーズ』、『プラネット・ストーリーズ』、『マックールズ』、『サタデー・イヴニング・ポスト』など?)に発表された短編群に、書き下ろし作品を加えて1950年4月に単行本として出版された。 個々の短編には1999年1月から2026年10月までの年月が付されている。読了日は2026年4月13日だったので、年代記の最後の日付までに読むことができたのもめぐり合わせかも。 長年読もう読もうと思っていたものの、「滅んでいく火星人」が描かれているらしいことが眼に入り、悲劇を読みたくなくて読めないでいた。いい年してとツッコミを入れて今回ようやく読めた。 物語は「滅び」を基調にして、アメリカ人の傲慢さ、資本主義の乱暴さ、焚書、思想矯正、科学技術の冷徹さ、などが歌われているが、共産主義・資本主義・リベラル思想などへの批判は今日でも小説の主要テーマである。 「この本によって、空想科学小説はついに成年に達したという感慨を受ける」との「ミネアポリス・トリビューン」紙の書評は納得である。

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2026/04/05

中学生くらいで読んだのかな… SFの流れだけど、繊細に感情を捉える感じが気に入っていたかな 再読してみたい

Posted byブクログ

2026/03/16

いつごろ読んだか? 出版社からの内容紹介 「SFの詩人」と称される、言葉とイメージの魔術師がつむぎ出した、詩情豊かな26のオムニバス短編。 内容(「BOOK」データベースより) 火星への最初の探検隊は一人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやりかたでもてなしたからだ...

いつごろ読んだか? 出版社からの内容紹介 「SFの詩人」と称される、言葉とイメージの魔術師がつむぎ出した、詩情豊かな26のオムニバス短編。 内容(「BOOK」データベースより) 火星への最初の探検隊は一人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやりかたでもてなしたからだ。 つづく二度の探検隊も同じ運命をたどる。それでも人類は怒涛のように火星へと押し寄せた。 やがて火星には地球人の町がつぎつぎに建設され、いっぽう火星人は… 幻想の魔術師が、火星を舞台にオムニバス短篇で抒情豊かに謳いあげたSF史上に燦然と輝く永遠の記念碑。 著者の序文と2短篇を新たに加えた新版登場。 〜 火星年代記 (ハヤカワ文庫SF) 著者 : レイ・ブラッドベリ 1920年アメリカ生まれ。アメリカで最も名高い小説家。映画や演劇の脚本も執筆。 米国ナショナル・ブック・アウォードなど数々の賞を受賞。 著書に「華氏451度」「たんぽぽのお酒」など。

Posted byブクログ

2025/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地球人の火星への植民の歴史を綴った叙事詩的作品。 オムニバス形式の短編集で、火星への探検隊が派遣された年から、地球が核戦争で滅んだ年までの物語。 70年以上前に発表された作品にしてはSF的アイデアが古くさくなくて楽しんで読めた。 第2探検隊が殺された時の、『火星人はテレパシーで会話するので、誰でもイメージを他者に共有することができ、そのためロケットなどの物証を見せても自分が地球人であると証明することができず、精神病患者だと思われてしまう』という理屈づけがかなり面白かった。 知らない女から電話来て10,000マイル往復したのにめちゃくちゃ太ってて逃げ出した男の話も超好き。やってることがマッチングアプリと一緒。

Posted byブクログ

2021/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

火星と地球を舞台にしたオムニバス短編 物質文明を発達させすぎた人間は、どこに進んでいくのか。 雑誌のSF特集で、SFというジャンルに興味を持ち始めてから王道を少しずつ読み始めている ところで、著名な作品として手に取った。 不思議な世界観で、冒頭ではどう解釈してよいのか戸惑うところもあったが、 この作品での、火星人とはどういった能力を持っているのか、地球人をどうとらえているのかが 徐々にわかり始めてからが本番だった。 精神を欠いた物質文明の発達への厳しい批判として、メッセージはわかりやすいながらも、 詩的な文章で想像豊かな作品を楽しむことができる。 時の経過とともに描かれる容赦ない地球人の愚かさや無慈悲な展開に、どきっとする。

Posted byブクログ

2021/08/09

久しぶりに再読。持っているのは1976年版だが、この表紙とは違う。 原著の出版が1946年ということは戦後すぐで、こういう先住民族の文化が破壊される理不尽をこの時期に書いているというのはすごいことだと改めて思う。戦勝国が植民地支配し、利益を恣にするのが当たり前と考える人が多かっ...

久しぶりに再読。持っているのは1976年版だが、この表紙とは違う。 原著の出版が1946年ということは戦後すぐで、こういう先住民族の文化が破壊される理不尽をこの時期に書いているというのはすごいことだと改めて思う。戦勝国が植民地支配し、利益を恣にするのが当たり前と考える人が多かった時代に。この後10年もしないうちにベトナム戦争への介入が始まったわけで、自国の利益しか考えない人々の方が圧倒的多数であったことは(まあ、今もそうだけど)間違いない。 コルテスのアステカ征服やピサロのインカ帝国征服のイメージから発想した物語であることは、火星人が水疱瘡でほとんど死滅してしまったことでも明らかだが、この物語が多少の古臭さ(1999年から2026年の設定であるにもかかわらず、ジュークボックスなどがある、黒人が白人の下働きをしている、火星探検隊はアメリカ人の白人男性がほとんど、女性は主婦)はあるものの、今も輝きを保っているのは、軍事的・経済的力の弱い国や少数民族の文化や歴史を蹂躙することが今も続いているからだ。 もしそれが人類にとって過去のことになっているなら、この本も歴史的な価値はあっても、輝きは失うだろう。 しかし、1984年もこの本も今も読まれ続けているのは現在の物語であり続けているからだ。 しかし、この本の魅力は、そういった「現代性」だけにあるのではなく、小笠原豊樹の訳文のすばらしさも相俟って醸し出される詩情にもまた大いなる力がある。 1999年2月「イラ」で描かれる火星の美しさ。 2002年8月「夜の邂逅」 「今夜の大気には、時間の匂いがただよっていた。トマスは微笑して、空想をかけめぐらせた。ひとつの考え。時間の匂いとは、どんなものだろう。埃や、時計や、人間に似た匂いか。時間の音とはどんな音か。暗い洞窟を流れる水の音か、泣き叫ぶ声か、うつろな箱の蓋に落ちる土くれの音か、雨の音か。そして、さらに考えれば、時間とはどんなかたちをしているのだろう。時間とは暗い部屋に音もなく降りこむ雪のようなものか、昔の映画館で見せた無声映画のようなものか、新年の風船のように虚無へ落ちていく一億の顔か。時間の匂いと、かたちと、音。そして今夜は―トマスはトラックの外に手を出し、風に触れた―まるで時間に触れることができるようだ。」(p136) 翻訳には詩人の木島始も関わっており、昔は外国語に堪能な詩人が(生活のためもあっただろうが)翻訳することが多かった。(専業の翻訳家が少なかったというのもあり。)だから訳文は時に難解なこともあったが、美しかったと思う。今では詩人が翻訳することは少なくなり、優秀な翻訳家がたくさん出てきた。その分読みやすく、わかりやすくなっているのは喜ばしい。 でも、こういう訳文もできれば残して欲しいと思う。

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2020/06/16

1950年代に書かれた、当時のブラッドベリによる文明批判を前面に打ち出した作品 「当時の」アメリカ文明批判をSFで比喩しているからこそ、「当時のアメリカ」を知っていればなお楽しめる作品だと思う。 残念ながら学が足りない自分にはいまいちだった。 最初の『ロケットの夏』と、最後...

1950年代に書かれた、当時のブラッドベリによる文明批判を前面に打ち出した作品 「当時の」アメリカ文明批判をSFで比喩しているからこそ、「当時のアメリカ」を知っていればなお楽しめる作品だと思う。 残念ながら学が足りない自分にはいまいちだった。 最初の『ロケットの夏』と、最後の『百万年ピクニック』は情緒的でとても好き。

Posted byブクログ