チャップリン自伝(上) の商品レビュー
貧乏な少年は喜劇と…
貧乏な少年は喜劇と出会い、運命を開く。舞台役者として立った彼はアメリカへ渡り、映画の世界へ。そこから世界の喜劇王への飛躍が始まる。――喜劇王が自身の若き日々を語る。
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チャップリンの若き日…
チャップリンの若き日の苦労、母や兄のこと、初恋のこと、映画との出会い、喜劇王とまでいわれたチャップリンはいかにして生まれたのか?チャップリンファンでもそうでなくてもチャップリンの魅力が伝わってくる面白い本です。
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某作家から評価されていた当時の旧訳版で。 チャップリンについて、の概観に触れた研究者の本から得た知識で大凡聞いていた内容ではあったが、チャップリン本人の筆で彼の生きた時代背景や、フィルムの中のキャラクターとしてしか理解が及ばなかった当人の心中に触れることができたのは そのキャラ...
某作家から評価されていた当時の旧訳版で。 チャップリンについて、の概観に触れた研究者の本から得た知識で大凡聞いていた内容ではあったが、チャップリン本人の筆で彼の生きた時代背景や、フィルムの中のキャラクターとしてしか理解が及ばなかった当人の心中に触れることができたのは そのキャラクターの独り立ち具合と時代の隔たりの間で彼の人間性については霧のように捉えがたいものに思えたが一歩近づくことはできた。 まだこの前半部では我々の知るチャップリン像が確立するに至っていないが、よりその半生の歩みに関心を抱くに至った。
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幼き日のチャップリン、喜劇王はどのようにして生まれたのか。ユーモアを交えながらと赤裸々な少年時代をつづっています。どうぞ、お楽しみください!
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どん底から這い上がる人は才能だけではなくてなにかの縁と言うか、運があるものです。 全一巻かと思ったら「若き日々」という事で三分の一の部分だった。 残りもあれば読んでみたいが、極貧生活からスターダムにのし上がるこの本の部分が一番面白いのかも知れない。
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チャップリンの奇才さを見せつけられた。才能があるというだけじゃなくて、勇気があるから成功できたのね。 少年時代は想像もできない貧しさと苦しさの中生きていたようだが、それが、成功するまでの勇気の決断のもとになったようにみえる。 心に残った一文は以下。 「運命の女神たちが人間のそれを...
チャップリンの奇才さを見せつけられた。才能があるというだけじゃなくて、勇気があるから成功できたのね。 少年時代は想像もできない貧しさと苦しさの中生きていたようだが、それが、成功するまでの勇気の決断のもとになったようにみえる。 心に残った一文は以下。 「運命の女神たちが人間のそれを決定するとき、そこには憐憫もなければ公平感もない。」
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本書は、1966年に翻訳刊行された『チャップリン自伝』のうち、前半3分の1の英語版が“My Early Years”として再度出版されたことを機会に、1981年に『チャップリン自伝~若き日々』として刊行されたもの。 チャップリンは1889年にロンドンで生まれたが、本書に描かれた、...
本書は、1966年に翻訳刊行された『チャップリン自伝』のうち、前半3分の1の英語版が“My Early Years”として再度出版されたことを機会に、1981年に『チャップリン自伝~若き日々』として刊行されたもの。 チャップリンは1889年にロンドンで生まれたが、本書に描かれた、第一次世界大戦前後までの前半生は、当時のヨーロッパの様子と、その後制作される数々のチャップリンの映画の特異性の背景を知る上で、非常に興味深いものである。 チャップリンは、ともに寄席の舞台俳優である両親のもとに生まれたが、1歳のときに両親が離婚したことにより、以降、母親のもとで育てられた。そして、5歳のときに、喉をつぶしてしまった母親の代役で初舞台を踏むが、その後母親は二度と舞台に立つことができず、貧窮生活に陥り、7歳頃には母親は精神に異常をきたして施設に収容された。その後、チャップリンは4歳上の兄と貧民院や孤児学校を渡り歩きつつ、新聞売子、印刷工、おもちゃ職人、ガラス吹き、診療所の受付等々、あらゆる職を転々とする傍ら、12歳で本格的な劇団に参加、その後様々な劇団を転々とし演技のスキルを積んでいった。そして、二十歳頃、名門フレッド・カーノー劇団に入り、同劇団の2度目のアメリカ巡業の際に、映画プロデューサーマック・セネットの目にとまり、25歳頃に映画デビューを果たす。この頃に、山高帽に窮屈な上着、だぶだぶのズボンにドタ靴、ちょび髭にステッキという彼のトレードマークを確立し、その後、世界的なスターへの道を駆け上って行くことになる。 当時だからこそ有り得た波乱万丈の半生とも言えようが、チャップリンの映画が単なるコメディに留まらず、ユーモアの陰にも鋭い社会諷刺や下町に生きる庶民の哀愁や怒りまでもが描かれた作品となっているのは、本書に垣間見られるチャップリンの生来のクレバーさと、幼少期からの様々な体験によるものであることがよくわかる。 依然多くのファンを持つ不世出の映画人の、哀しくも楽しい半生記である。 (2009年11月了)
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【メモ】 ・チャップリンとヒトラーは同世代 ・ならばヒトラーはどんな生い立ちであったのか興味がわいた ・第一次大戦のときはキーストン社でヒットを飛ばしていた ・幼い頃に貧困の中で理不尽な目にあっても、ユーモアが失われなかったのは、そこに母と兄という「愛」の対象があったからだろうか...
【メモ】 ・チャップリンとヒトラーは同世代 ・ならばヒトラーはどんな生い立ちであったのか興味がわいた ・第一次大戦のときはキーストン社でヒットを飛ばしていた ・幼い頃に貧困の中で理不尽な目にあっても、ユーモアが失われなかったのは、そこに母と兄という「愛」の対象があったからだろうか ・でも貧困から来る憎しみが家族に向く場合もあるだろうから、傷ついた子供がどんな大人になれるのかは人によるんだろうなあ。何がそれを決定づけるのだろう。 ・チャップリンの、人生を「冒険とロマンス」と表現するようなところが好き。 ・失敗したときも成功したときも、観客を冷静に観察しているところが印象的だった。 ・淡々と語られる「冒険」に惹き込まれて読み終わった。
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まずしく、試練の子ども時代から、役者の能力一つでのしあがる。彼が人を笑わせることができるのは、人生のかなしさも知っているから。 九州大学:たけ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で何気なく借りた本。 ぜーんぜん、映画も見たことないけど、名前だけは知っている状態だったので、フーンという感じで読んだ。 流石に第一次大戦前の話だけあって、今の私の環境からいえば恐ろしく非人道的な社会を幼少の頃に体験しており、その中を生き抜いたサクセスストーリーだった。 たくましいなー、のひとこと。 そして子供って、誰か一人でも継続して注いでくれる愛情さえあれば食べ物や着るもの、住むところさえ無くても、スクスクと生きられるんだなーと。
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