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少女パレアナ の商品レビュー

4.1

60件のお客様レビュー

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気むずかし屋の伯母の…

気むずかし屋の伯母のもとに引き取られることになった陽気な少女パレアナの日常が生き生きと描かれています。

文庫OFF

2024/01/20

子どものとき、英米の「少女小説」というものを読んだ。嫌いだったのが「パレアナ(ポリアンナ)」と「赤毛のアン」である。どちらも想像したことを過剰なほどに喋るわずらわしい少女という印象だった。特にパレアナは、「鏡がなくて嬉しいわ、そばかすを見ないで済むから」っていう「よろこびのゲーム...

子どものとき、英米の「少女小説」というものを読んだ。嫌いだったのが「パレアナ(ポリアンナ)」と「赤毛のアン」である。どちらも想像したことを過剰なほどに喋るわずらわしい少女という印象だった。特にパレアナは、「鏡がなくて嬉しいわ、そばかすを見ないで済むから」っていう「よろこびのゲーム」に心底ムカついた。(ひねくれた子どもだったので。) ちなみに好きだったのは「秘密の花園」のメアリー。「若草物語」のジョーは魅力的だけど、自分とは遠いと感じた。「足長おじさん」のジルシャー・アボットも想像力豊かな少女ではあったが、それはエンタメ的あるいは文学的な才能であり、不快感はなかった。 しかし、大人になって『赤毛のアン』を読み返したら、小説としてとてもよくできていること、アン以外の登場人物もきちんと描かれていていること、何より孤児であり、誰からも必要とされないアンの不安や孤独というものを、自分はちっとも理解していなかったなと反省したのである。(アンシリーズは一から読んでみたいと思っている。) で、パレアナを数十年ぶりに読んでみた。 ちょっと前に『ぼく、ディヴィッド』を読んで、意外と良かったということもあり。 読んでみたら、基本パターンは『ぼく、ディヴィッド』と同じである。無垢な子どもがやって来て、周りの人々を幸せにする。こじれたままになっていた恋愛関係を修復する。もちろんハッピーエンド。 人気があったのは、語りが巧みであることと、全てが上手く行って(謎も解けて)、満足感を得られることにある。また、キリスト教的な倫理観を強化してくれるところが、キリスト教徒の家庭で読む本として大ヒットとなったのだなと理解できた。 「よろこびのゲーム」も、聖書に基づいている。キリスト教徒の少ない日本人はあまり気に止めなかったところだろうが、ここが一番重要なのだろう。 無垢なる子どもというのは神の再来なのだ。パレアナの父が牧師だったことも納得である。 で、パレアナを好きになったか、というとNOである。やっぱり苦手なキャラクターである。 小説の出来としては出自にミステリー要素も絡んだ『ぼく、ディヴィッド』の方が良いと思う。 しかし純文学ではなくエンタメである。読者を気持ちよくしてなんぼ。そういう点では立派な作品であると思う。

Posted byブクログ

2023/12/26

あまり洋書と相性がよくないのですが、今回もはまりませんでした。 とにかくポジティブを貫くパレアナですが、おしつけがましい、もはやウザイ。 私の心は純粋さをうしなったようです(笑) 好みは別として、初版昭和37年という名作に出会えたきっかけはブクログだったので感謝です。

Posted byブクログ

2023/12/09

どんな状況下でも楽しみを見出す。 幸せに過ごすための絶対条件だと思っているので、パレアナの生き方はまさしく最善策だと思う。 よろこびのあそび 私は、楽しみを見出すことをミッションだと思っていたが、あそびと思うことがより楽しいかもしれない、と思った。 与えられたこの命。我慢してやら...

どんな状況下でも楽しみを見出す。 幸せに過ごすための絶対条件だと思っているので、パレアナの生き方はまさしく最善策だと思う。 よろこびのあそび 私は、楽しみを見出すことをミッションだと思っていたが、あそびと思うことがより楽しいかもしれない、と思った。 与えられたこの命。我慢してやらなくちゃいけないこと、辛いこと、沢山あるけど、その中で一つでも多く喜びを見つけて、楽しめる人の方が絶対とく!! 全ては考え方次第

Posted byブクログ

2023/09/17

苦痛にまみれた人生で喜びを見いだすことの大切さを教えてくれる。楽観主義のヒロインが絶望に見舞われたとき、救いにあらわれたのは、彼女に喜びをみつけてもらえた人々だった。人の上に立つ者が心しておきたい愛と希望。

Posted byブクログ

2021/04/24

『#少女パレアナ』 ほぼ日書評 Day392 主人公の少女パレアナが街中に流行らせた「何でも喜ぶ」ゲーム。与えられた部屋に鏡がなければ、ソバカスを見ずに済むと考える。プレゼントにお人形が欲しかったのに、何故か「杖」が届いたら杖を使わずに済む幸せを喜ぶ…といったふうに。 アルプ...

『#少女パレアナ』 ほぼ日書評 Day392 主人公の少女パレアナが街中に流行らせた「何でも喜ぶ」ゲーム。与えられた部屋に鏡がなければ、ソバカスを見ずに済むと考える。プレゼントにお人形が欲しかったのに、何故か「杖」が届いたら杖を使わずに済む幸せを喜ぶ…といったふうに。 アルプスのハイジを思わせる天真爛漫さに、少しばかりのペーソスがスパイスを効かせている。 クライマックスもハイジを思わせるが。 https://amzn.to/3sOmfKA

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2020/05/18

気難しい叔母さんに引き取られたパレアナが、亡き父親とはじめたある「ゲーム」をすることで周囲の人の心を溶かしていく感動的な物語。前向きで明るいパレアナが愛らしく、その芯の強さにもひかれます。叔母さんの昔のことで少し謎解きのようになっていてそれも楽しめます。最後は与えていただけでなく...

気難しい叔母さんに引き取られたパレアナが、亡き父親とはじめたある「ゲーム」をすることで周囲の人の心を溶かしていく感動的な物語。前向きで明るいパレアナが愛らしく、その芯の強さにもひかれます。叔母さんの昔のことで少し謎解きのようになっていてそれも楽しめます。最後は与えていただけでなく、与えられていたということにも気付かされる本当に素敵な物語。いらいらしたり、後ろ向きになったときにぜひ繰り返し読みたい作品です。私は村岡花子さんの訳が好きです。

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2020/04/16

パレアナの真似をして、考え方が変わりました。 仕事でつらいことがあっても、失恋しても、なにか代わりに得ることがあるんだと思い、自分と向き合うようになりました。 久しぶりに本棚から取り出し、2周目です。

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2019/06/16

どんなことにでも喜びを見つける。 彼女はとっても無邪気なのだけど、遠慮もないので、その喜びが誰かを傷つけることにならなければいいと思ってしまうけど、彼女自身、そういうたぐいの喜びはあんまり好きじゃないと言うから、きっと大丈夫なんだろう。 その喜びを見つけること自体が彼女の負担にな...

どんなことにでも喜びを見つける。 彼女はとっても無邪気なのだけど、遠慮もないので、その喜びが誰かを傷つけることにならなければいいと思ってしまうけど、彼女自身、そういうたぐいの喜びはあんまり好きじゃないと言うから、きっと大丈夫なんだろう。 その喜びを見つけること自体が彼女の負担になってなきゃいい。彼女自身が本当にそれを喜んでいるなら。 そこを本当に喜べるようにするのが、このゲームなんだろうな。 赤毛のアンも相当しゃべる子だったけど、それ以上にしゃべるな、この子は。

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2018/10/12

メルマガ「がんばれ社長」で紹介されていた小説。 パレアナの元気さ、無邪気さ、ひたむきさ、健気さに涙が出る。 訳がわかりにくいところはあるが、娘にも読ませたい。 名作だと思う。(108)

Posted byブクログ