ルンルンを買っておうちに帰ろう の商品レビュー
1982年当時の女性観、男性観。 女性は女性らしくを、男性だけではなく、女性も強く意識していた。 それが「女性らしさ」だと思われていた女性らしく。 今も変わらない事多いのかもしれないけれど。 性の話題も豊富…というかずっとそんな話ばかり。 でもそれは、自分をそのままになんて感じで...
1982年当時の女性観、男性観。 女性は女性らしくを、男性だけではなく、女性も強く意識していた。 それが「女性らしさ」だと思われていた女性らしく。 今も変わらない事多いのかもしれないけれど。 性の話題も豊富…というかずっとそんな話ばかり。 でもそれは、自分をそのままになんて感じではなくて、色んなコンプレックスや、しがらみに支配された世界。 男と女のイメージを強固にしていく。 生きづらい。 その生きづらさは今も変わらない気がするけどね。 周りの性的な話題に対して、自分はその対象外であると認識して絶望的な気持ちになる、違う世界の話のように感じるのも、変わらないように思う。
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女版ホリエモンという言葉がまさにぴったりなエッセイ。 笑ってしまう所もあり、ちょっとひねくれすぎじゃと思うところもあり、意外と繊細なところもあるんだな、とはっとさせられるところもあった。 かなり言葉がとがっているけど、この野心の部分を前面に出して書くと、もっと面白いのかも。
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友達が『あんな本を書く林真理子大っ嫌い』と言っていた本を数十年経って読んでみた。そこにはバブル絶頂期の景気のいい話がつらつらと書かれていた。また、田中康夫の悪口やら小沢真理子の悪口やらいろいろな方、当時の若い子の悪口、林真理子が尊敬している方々の名前が。 確かにこの本を一番最初に...
友達が『あんな本を書く林真理子大っ嫌い』と言っていた本を数十年経って読んでみた。そこにはバブル絶頂期の景気のいい話がつらつらと書かれていた。また、田中康夫の悪口やら小沢真理子の悪口やらいろいろな方、当時の若い子の悪口、林真理子が尊敬している方々の名前が。 確かにこの本を一番最初に読んだら私も『何勘違いしてるんだ?』と思ったに違いない。でも、私が一番最初に読んだのは『テネシー・ワルツ』そんなに悪くはなかったんだけど。 でもやっぱり、カタカナ自由業、コピーライターは華やかな仕事だと思うし、収入を聞いたら憧れだったりもするし、普段の行きつけのスーパー紀伊国屋へタクシーで乗り付けると聞くと嫉妬したりもする。 反面、身持ちの堅さ=自分のだらしのなさ、という話や、こぎれいなデザイナーズマンションに住んでいても誰も入れられないという話を聞くと、華やかな仕事でもやっぱり性格に寄るんだろうな~…。 と、思う。 本人はあとがきの中で、『とにかく今までの女の人が絶対に書かなかったような本を書いてください』と担当さんに頼まれ書いたのだが、自分でもえげつなさに我ながら悲しくなってしまったことが何度かあると書いているから、そういう自覚はあるんだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーー なにをこわがっているんだろう。なにをおそれているんだろう。若い女がもっているものなんてタカがしれてるじゃないか。ヒガミ、ネタミ、ソネミ。この三つがそんなにカッコ悪い?おちこむのもおごるのも極端。ころげ落ちたりはいずりあがったりしながら、目指すものは大きくなり、それを手に入れるようになった著者。「エネルギーの原則」、その原点。「いままで女の人が絶対に書かなかったような本」として、絶賛を浴びた、初期の名エッセイ集!
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2018年NHK大河ドラマ『西郷どん』の原作者の デビュー作が気になり、本書を読んだ。 感想は『軽いエッセイ』だ~である。 むかし、む~かしのバブル世代がよく知っている頃の話題。 この感覚で有名になってしまったんですねえ。 大河の原作が楽しみになってきた。 ルンルンして読もう...
2018年NHK大河ドラマ『西郷どん』の原作者の デビュー作が気になり、本書を読んだ。 感想は『軽いエッセイ』だ~である。 むかし、む~かしのバブル世代がよく知っている頃の話題。 この感覚で有名になってしまったんですねえ。 大河の原作が楽しみになってきた。 ルンルンして読もうっと。
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ある朝、私は目ざめたらかなりの空腹を感じていた。「パンを食べよう」と私は思った。けれども、「サンジェルマンか、もしくはアンデルセンのパン」というはっきりした限定が、私の頭の中につくられていたのだ。地元の山崎のパンではダメと、私のからだと美意識が叫んでいた。 それで仕方なく私は服を...
ある朝、私は目ざめたらかなりの空腹を感じていた。「パンを食べよう」と私は思った。けれども、「サンジェルマンか、もしくはアンデルセンのパン」というはっきりした限定が、私の頭の中につくられていたのだ。地元の山崎のパンではダメと、私のからだと美意識が叫んでいた。 それで仕方なく私は服を着かえて、青山通りまでバスで行かなければならなくなったのだ。 途中、私は腹立たしさがジワジワとおしよせてくるのを感じた。「知らない頃の方がよかった」もっと生活が気楽だった。どこのパン屋でもよかったし、不平不満なくおいしく食べていた。「どうしてこんなことになったんだろう」何度も自分に問い返した。サンジェルマンのパンは確かにおいしい。けれども、なんとたくさんの自由と時間を私から奪ったことであろうか。 「食べることは恥ずかしさと悲しさがつきまとうことだ」幼い私が直感として得たこのことが、なぜかこの頃私につきまとって離れない。
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以前、野心のすすめを読んだときにこの本がのことが出てたので、積読リストに入れてました。 マリコさんのデビュー作です。 先日元県知事の田中康夫著「なんとなくクリスタル」も読んでいたので余計にバブル特有の空気感がね、時代を感じます。 未来への期待感。欲むき出し。軽薄な感じ・・・どれ...
以前、野心のすすめを読んだときにこの本がのことが出てたので、積読リストに入れてました。 マリコさんのデビュー作です。 先日元県知事の田中康夫著「なんとなくクリスタル」も読んでいたので余計にバブル特有の空気感がね、時代を感じます。 未来への期待感。欲むき出し。軽薄な感じ・・・どれも今はないものです。 さてこのエッセイ、今では珍しくないのでしょうけど、当時あそこまで赤裸々に本音を語った人はいなかったんでしょうねえ。 いつも言ってるけど私はマリコさんの、自分を上げたり下げたり、のバランス感覚がすばらしいと思っているの。 語り口調は今より攻撃的で刺々しい、けれど、やはりこの当時から視点がいいし、毒舌の中にもはっとさせられる表現があり、やはり才能を感じました。
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◆28歳で、この文章力、この物言い。 ズバズバと容赦なく切り込む。ルンルンと人生を闊歩する。その姿に脱帽です。 同じ物書き、同じコピーライターとして、こんなに悔しいことはない。
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林真理子の処女作。グサグサとくる感じが面白い。以下、気になった箇所を抜粋。 ・思い出の色調が現在の生活とそう変わらないことよりも、パノラマ展開でものすごい変化を見せてくれる方が楽しいと思うけどな。 ・酒を飲む本当の意味を知ることは、不幸を知ることと同じなのだから。 ・はしゃ...
林真理子の処女作。グサグサとくる感じが面白い。以下、気になった箇所を抜粋。 ・思い出の色調が現在の生活とそう変わらないことよりも、パノラマ展開でものすごい変化を見せてくれる方が楽しいと思うけどな。 ・酒を飲む本当の意味を知ることは、不幸を知ることと同じなのだから。 ・はしゃぎまくる女というのは、まわりの楽しさを吸いとっていくものなんだもの、ホント。
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林真理子さんのエッセイ第一弾である。時代がかった内容ながら、いまでも通用するだろう鋭い視点での物言いが見られるのはさすが。 とても明け透けに書かれたエッセイで、おそらくは女性の方の方が共感できる割合が大きく、楽しめる厚みがあるのだろうと思う。その点はちょっと残念。致し方ないと...
林真理子さんのエッセイ第一弾である。時代がかった内容ながら、いまでも通用するだろう鋭い視点での物言いが見られるのはさすが。 とても明け透けに書かれたエッセイで、おそらくは女性の方の方が共感できる割合が大きく、楽しめる厚みがあるのだろうと思う。その点はちょっと残念。致し方ないところであるが。 文章としてみると、さすがにまだ若々しさがところどころで感じられるが、全体的にはやはり上手い。この辺は天性と経験(文学少女であったらしいことはこの本の中で示されている)が表れているところだろう。 というわけで、星四つと評価したい。
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15/02/14 性格悪くても、このひとはさっぱりとした潔い、性格の悪いひとなんだなあと。 それにしても強い女(ひと)だなあ。鈍感な女(ひと)っていうほうが適切? P52 けれども女は後の記憶のために生きるにあらず。いまさえよければ、髪の毛ふりみだしてもそれにしがみつくものな...
15/02/14 性格悪くても、このひとはさっぱりとした潔い、性格の悪いひとなんだなあと。 それにしても強い女(ひと)だなあ。鈍感な女(ひと)っていうほうが適切? P52 けれども女は後の記憶のために生きるにあらず。いまさえよければ、髪の毛ふりみだしてもそれにしがみつくものなんですよん。
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